うっ!おでこにコブがある
生まれたのは徳島県との県境にある高知県の漁師町で家は遠浅の白い砂浜から徒歩3分
他に山あり川あり
小さい頃は四季折々一日中自然の中を駆け巡る自然児だった
浜が近いので夜はさわさわと眠りを誘う寂し気な潮騒の音を聞きながら眠りにつき
また海の荒れる台風の日は波が岩に叩きつけられ唸るようなドッーンと言う音が聞こえた
港は天然の良港で漁師だった父の船も港に舫っていて
港からは大阪の天保山と往復する汽船が毎日出ていてバスで3時間以上かかる高知の市内より
大阪の方が身近に感じられた
家族は両親に祖父祖母、3人兄弟の末っ子に生まれた
小さい頃の記憶は母に背負われて保育園に通っている兄を見に行って
「僕も保育園に行く」とせがんだ事と
大阪で暮らす叔父が花嫁を初めて実家に連れて来た宴席で
「僕の名前を知ってるかい~♪」で始まる山田太郎の新聞少年を歌った事
祖母は町でただ一軒の衣料品店を営み祖父もその頃はまだ世間では少ない品種のミカン栽培をしていて
金銭的には比較的恵まれた環境だったと思う
祖母の仕入れに年中大阪について行って大阪コマ劇場で美空ひばりさんのコンサートを見たり
宝塚ファミリーランドでゲゲゲの鬼太郎を見て阪急百貨店でお子様ランチを食べた
そんな暮らしの中にも兄には生まれながらに体に障害があり
母が兄を連れて徳島の大学病院を頻繁に受診に行って家に残された僕が祖母と過ごした時間
町や学校で兄を見かけると必ず他所の子に虐められている光景
それを見て見ぬふりをする僕、
そんな幼少期だった
さっき久しぶりに公園のラジオ体操に行ったらラジオの音がほとんど無音だった
数百人のお年寄りが黙々と他人の動きに合わせて体操をしている
そうか公園の周りに新興住宅地が出来て公園隣の住宅の方が苦情を市に申し立てて
コーラスグループとかも公園から締め出されたそうだ
これはなかなか良い事だ
一人でも公園の雑音に悩んでられる人がいたら音は慎むべきだ
苦情を訴える方は実際に生活に支障が出ていて歌を歌ったり体操をしたりされている方達は
その行為を辞めさせられても生活に支障は来さないだろう
これがまた仕事の騒音や子供達の遊びとなるとまた別だろうけど