伊勢屋、稲荷、に犬の糞・・・江戸の町にたくさんあった喩ですが
さしずめ現代だったら何だろう
コンビニ・・ファミレス・・外国人かな
ふぅ~~~
また一段と仕事が暇になって来た・・
続ければ続けるほど赤字が重なって
税金で作ったものなら垂れ流しでもかまわんけれど
個人事業は自分の持ち出しだから終いには首を括らにゃならん
それでも何の対策も立てず
昼寝に昼風呂、早酒三昧
昨日の昼、風呂屋の帰りに工事現場を通ったんだけど
よう肥えたおばはんが旗振りしていた
僕と同じぐらいの年頃かな
・・・
職安に行ってくるか
わし従業員の事でよく職安に行ったけれど
自分が職探しに行くようになると思わへんかった
もう何をするのも面倒くさくて・・・
庭の芝刈りもせにゃならん・・・・・
いつの頃までだろうか田舎のフェリー乗り場の裏山のつづら折れの石の階段を上って行くと白い灯台があった
灯台は明治の初めに建てられた物で眼下を見下ろすと太平洋の水平線が何処までも見渡せた
港の入り口には天然の良港を形づける葛島と言う小さな島があって嵐の日にも港に大波を寄せ付けない
港を出たフェリーボートは葛島を大きく左回りに回って大阪湾を目指す
灯台下の遊歩道に立つと赤い夕暮れと光る海、故郷を後にするフェリーボートの航跡
母も兄も姉もあの船に乗って故郷を出た
僕もあの船に乗っていつかこの町を出る、そこにどんな人生が待っているんだろう
僕の小さい頃、灯台の周りは素晴らしく手入れをされた公園のようになっていて
遠足やハイキングに町の人が灯台を目指した
灯台より一段高い広い敷地に灯台職員の平屋の官舎があって壁も柵も灯台と同じ白一色で塗られていて
広い庭は青い芝生が植えられていてまるで外国映画に出てくる家の様だった
ぷちアマルフィか
僕も将来、家を建てたら絶対芝生を植えようと思った
現在、あの白い灯台ジャングルの様な藪の中で崩れかかりつづら折れの階段は通行禁止
あのあこがれの官舎は廃屋になりました