外はまだシトシト雨が降っている・・歩道の水たまりに雨の波紋が・・
お客様は来ない
うちの田舎はとっくに田植えも終わった頃かな
農家の幼なじみは誰ももう田植えなんてしていない
あの頃、稲が青々と茂って稲穂が頭を垂れた田圃は雑草の蔓延る原野になって
崩れかかったあぜ道と周りの廃屋は典型的な限界集落だ
幾つの頃までか田舎の田圃の用水路には‘のっこみ,と呼ばれる鮒の遡上が見られたんだけれど
農薬のせいか中学生の頃には見られなくなった
僕の田舎は海と山に囲まれた小さな町で昔、山の麓にある八幡宮の周りは皆、田圃だった
田植えが終わって小雨降る日は蛙の声がゲコゲコとつづら折りの山道に響き渡る
小さい頃、山の上に養魚場があって鯉や金魚を育てていた
それで少し大きな雨が降るとその養魚場から田圃の用水路を通って麓の小川に逃げだすんだ
僕の家にはけっこう大きな池があったから
雨の降ったあくる日に僕は田圃そばの小川に逃げた金魚を捕まえに行った
学校が終わると小さな自転車にバケツとタモ網を持って
片方下がったランニングシャツに半ズボン、麦藁帽
ペダルをえっちら漕いで町はずれの小川に向かう
金魚の逃げ出すのは梅雨時が多くていつも小雨が降っていた記憶がある
小川の水面にぽつぽつと雨の波紋とアメンボの足がすべる小さな波紋
そして生い茂る萱の根元に金魚の赤いシルエットを見つけると驚喜した
タモを持って小川の水の中に入ると遠くの山から遠雷がゴロゴロと鳴って
「もうそろそろ帰るんだよ」と
親の代わりに雷が僕を迎えに来たんだ
友達と遊ぶより一人で海や山、川に行く方が好きだったから
おっさんになった今でも雨が降ると小さかった頃の光景が浮かぶ
あの日の少年はどこに行った
今朝は雨です。夜中にベッドの中で雨音を聞いていました。
ちょっとセンチなおっさんになりました
昨日道の駅に寄ったらプチトマトの苗が100円で売られていたので買ってみました。
レジで支払いをしようとしたらレジの女性が・・
「これ150円なんです」
「いや100円て書いてあるやん」
僕は目の前の棚にあるプチトマトの大きな値段票を指さした
女性は値段票の前に行って食い入るように眺めて・・
「いや実は150円なんです」
たかが50円で言い合ってもしょうがないので150円払ったけれど
今、・・なんちゅうたかいな
そうそうカスハラ
取りようによってはカスハラにされてしまう
最近はハラスメント流行りだけれど
自分が思うハラスメントと他人が感じるハラスメント
境界が分からんね