今日もまたひやい
昨日‘錢撒き,の事を書いて気になって調べたら
日本全国に同じような風習があったんだな・・・
現代ではもう無い風習や仕事・・
ふぅ~~~ん
うちの田舎では昔、‘肥かつぎ,と呼ばれる仕事があった
僕の小さい頃の田舎町は現代程、上下水道が発展していなくて
ほとんどがいわゆる‘ぼっとん便所,と呼ばれる汲み取り便所だった
それで溜まった糞尿をどう処理していたかと言うと
我が家では両親が木の桶に入れて裏の畑に撒いていた
親父やおふくろが天秤棒に肥の桶を前後に乗せて運ぶ
子供達にはやらせなかったけどけっこう重かったろう
バキュームカーもあったけど頼んでいる家はほとんど無かった
そこで登場するのがお金を貰ってよその家の肥を処理する‘肥かつぎ,と言う仕事だ
うちの田舎では‘肥かつぎ,を生業にする‘へーたん兄ぃ,と言うおじさんがいた
うちの田舎では身内でも親戚でも無いのに
近所の年上の男の人の名前のあとに‘兄ぃ,を付けて呼んでいた
きよしさんと言う人がいたとすると‘きよしにぃ,だ
そのへーたんにぃが肥をかつぐ時
「ほっほ!ほっほ!」とリズムカルな掛け声と足の運びをする
さながら江戸時代の駕籠かきってとこか
「ほっほ!ほっほ!」と言う息遣いが聞こえて来ると
(あっ!へーたんにぃが来た)と分かるんだ
へーたんにぃは、よく小学校の隣の畑に肥を撒いていたので
授業中よく僕はへーたんにぃの仕事を眺めていた
肥は畑に撒くだけじゃ無くて畑の隅に‘肥壺,と呼ばれる大きな壺に溜めておいた
肥壺は畑に穴を掘って埋めてあってけっこう大きかった
うちの田舎にはたぶん現在は行われていないだろうけど
旧正月に‘おおやまさん,と呼ばれる訳の分からん行事があって
地区を東と西に分けて
子供達がお互いの地区の神社を基地に‘鬼ごっこ,のような事をするんだ
小学生から中学3年まで参加する決まりだったから怖かったな
捕まると殴る蹴られる木に縛り付けられる
ははは!
おまけにその行事が行われるのは日が暮れてからなんだ
真っ暗闇の鬼ごっこ
その日、僕は東の地区の子供達に追いかけられて逃げたんだ
「ハーハー!」言いながら真っ暗な畑を駆け回った
そうしたら‘ドボン,と落ちたんだ
へーたんにぃの‘肥壺,に
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