HIROZOU

おっさんの夜明け

炉端焼きの思い出

2020-05-17 11:15:15 | メモリー

お酒が好きで毎日飲んでるほぼアル中だ

お酒を初めて飲んだのは高校生の時で

僕は自転車通学で自宅から高校まで20キロ程離れていて三つか四つ他所の町を越していくんだが

その町々に同級生がいた

学校帰りにそれぞれの町の祭りがあると同級生の家にお呼ばれされるんだけど

どこでもごちそうと酒が出てくるんだ

僕の出た高校は校則がすごく厳しかったんだけど何故かお祭りの飲酒には寛容だった

まあ‘お神酒,って言う意味もあるんだろうか

通学途中に隣の高校の連中とすれ違うんだが

祭りをやってる方向から来る高校生達が皆いちおうに真っ赤な顔で自転車をこいでる

坊主頭で学ランを着た高校生が通学途中で一杯酒をひっかけているんだ

そんな環境で育ったせいか高校を卒業するともう飲み屋に入っていた

でも僕は酒以上に好きなものがあった

パチンコだ

酒は好きなんだけどパチンコをするといつもスカンピンで酒が飲めない

そんな時、ぼくにいつも酒をおごってくれる奇特な奴がいた

同郷で同い年のタケイシ君だ

タケイシ君は夜間のレントゲン技師の学校に通っていて昼間は病院勤めだった

タケイシ君は三食共病院で出して貰っていて住まいも病院持ちだったから羽振りが良かった

それで給料日とかに僕を飲みによく誘ってくれた

いつも行くのはその頃流行の‘炉端焼き,だった

今では見かけなくなったが大きいひしゃくにつまみを乗せて客に出すあのスタイルだ

この歳になってもたまに思い出すシーンなんだが

元高校球児でパチンコなんか一切しない真面目なタケイシ君が

帰宅部でパチンコばかりやってる僕に炉端焼き屋のカウンターで説教してるシーンだ

普段、えらそうにしないタケイシ君が酒が入ると僕に説教をした

「そんなんやあかんやん」

って

あの頃、たぶんうっとしいなと思って聞いていたんだろうけど

炉端焼き屋のあのシーンをふと思い出す事があるな

もうこんなもん書いてないで家、帰って酒飲もうっと

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