人生チャレンジ20000km~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

公共交通と原発を中心に社会を幅広く考える。連帯を求めて孤立を恐れず、理想に近づくため毎日をより良く生きる。

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当サイトは列車の旅と温泉をメインに鉄道・旅行を楽しみ、また社会を考えるサイトです。

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●安全問題研究会政策ビラ・パンフレット
こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
私たちは根室線をなくしてはならないと考えます
国は今こそ貨物列車迂回対策を!

管理人より新年のご挨拶を申し上げます

2023-01-02 20:44:00 | 日記
既に1月2日も終わろうとしていますが、改めて、管理人より新年のご挨拶を申し上げます。

2022年2月にウクライナ戦争が勃発して以来、戦争当事国の首脳から何度も核兵器使用の言及が行われる中、ともかくも、人類に新しい年、2023年が到来したことをまずは喜びたいと思います。結局、戦争は停戦できないまま、新しい年に持ち越されました。

戦争を善悪二元論で捉えると本質を見失うと思います。戦争は正義と悪の闘いではありません。正義と「別の正義」との闘いです。「盗人にも三分の理」があります。だからこそ簡単には終わりません。

既に、この戦争を停戦に導くことができる人や組織が現れればノーベル平和賞という噂も聞こえてきています。いつの時代も戦争は多くの罪のない人々の命を奪う最も非生産的犯罪行為です。この原点に立ち返り、2023年を停戦の年にする必要があります。

国内では、統一協会問題が引き続き最大の争点だと思います。このような勢力が政治を支配している限り、日本の暗黒は終わりません。昨年、当ブログは、統一協会に関係している人や組織の調査を続け、いくつかの背後関係が見えてきていますが、今年も引き続き、調査と洗い出しを進めます。

昨年、開業150年の節目を迎えた鉄道に関しては、当ブログの予想通り大きな動きがありました。JR東日本・西日本が赤字区間を公表し、沿線自治体との協議の意向を示しました。

この問題に関しては、一部メディアが報じていますが、昨年7月、国交省の検討会が公表した提言に沿って、赤字区間に関するJRと沿線地域の協議を義務づけるための鉄道事業法改正案が、この1月に招集される予定の臨時国会に提出される可能性があります。一方で、日本共産党が全路線を維持するための提案を公表し、攻防が激しさを増しています。

本州3社はコロナ禍からの急激な回復で2022年度、黒字決算に戻っており、巨額の内部留保も抱えたままです。このような状態で赤字区間の廃止など許されません。当ブログ・安全問題研究会は今年を勝負の年と位置付け、公共交通維持の活動を強化します。

新年目標等は、追って発表します。今年も当ブログと安全問題研究会をよろしくお願いします。

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【年末ご挨拶】今年も1年、お世話になりました

2022-12-31 21:01:47 | 日記
鉄道全線完乗実績まとめ、10大ニュースの発表も終わり、ようやく年末という気分になってきました。

2022年もあと3時間足らずになりましたので、少し早いですが、ここで年末のご挨拶を申し上げます。2022年に起きた出来事の評価は後世に委ねたいと思いますが、歴史に残る1年であったことは確かです。

なお、昨年に引き続いてのコロナ禍に加え、ウクライナ戦争で新年を祝う気分にはとてもなれず、結局、年賀状を書きそびれました。年賀状が欠礼となりますことをご容赦ください。

昨年に引き続き、企業でも年賀状を取りやめる動きが拡大しています。長く続いた年賀状の風習も、急速に廃れそうな雰囲気です。

間もなく新しい年となります。みなさま、よいお年をお迎えください。

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「鉄道開業150年記念東日本フリーきっぷ」の旅/こぼれ話

2022-10-29 22:03:55 | 日記
10月21日夕方から、24日まで3泊4日に及んだ「鉄道開業150年記念東日本フリーきっぷ」の旅。道中、いろいろなことがあるのが旅の醍醐味だが、今回の旅で経験した鉄道以外の出来事の中から、印象に残ったことをまとめておこう。

<2日目(10/22)>
上田電鉄別所線の完乗を終え、折り返し、上田駅に戻ってきたときのこと。改札口に向かっていると、前方を歩いている女性2人組が大きな声で話しているのが聞こえた(マスクをしているので別に迷惑とは感じないが)。年齢は30代後半か40歳代前半という感じ。

女性Aさん「私、この前○○くんとケンカしちゃって、今、思い出してもものすごくきつい言い方しちゃった。○○くん、落ち込んでないかなぁ」
女性Bさん「ああ見えても彼、昔から強い女子に囲まれてやってきてるから、大丈夫だと思うよ」

根拠なく言い切るBさんもすごいが、それですっかり根拠なく励まされているAさんもすごいと思う。というより、個人的には○○くんがどんなきつい言い方をAさんにされたのか、そちらの方が気になった。世の中を見渡すと、意外とこういうカップルのほうが夫婦になったらうまくいっている例が多いので、○○くんとAさんに幸あれと思う。

<3日目(10/23)~4日目(10/25)>
京急蒲田駅前のホテルのフロント、4日目にお世話になった東京駅八重洲口8階のパスタ店の従業員が外国人だったことに改めて驚かされた。観光業、旅行業界はコロナ禍で大量に従業員を解雇したが、その後、コロナからの急激な回復で人手不足に見舞われ、かつての従業員を呼び戻そうにも、他業界に転職してしまって呼び戻しもかなわず……というパターンが多いのだと思う。

当ブログは、すでに2015年10月24日付記事「急速に変貌するTOKYOに思うこと」で一度、この問題を取り上げている。すでにこの時点で飲食店やコンビニなどの業界では外国人労働者なくして営業ができないほどの事態になっており、意思疎通もろくにできない日本人のだらしない若い男性を雇うなら、外国人労働者のほうが雇用主にとっても優良な働き手である場合もある、との状況も報告した。働き手、雇用主、顧客いずれにも「三方良し」であるなら、別に外国人労働者でもまったくかまわないのである。

こういう事態を招いている背景には、不安定雇用の従業員を、雇用の調整弁としてコマのように扱ってきたことがある。賃金が上がらず、原材料費が高騰しても価格転嫁もできない「安いニッポン」も政府・自民党・財界に責任がある。金儲けのため、人をコストとみなして削ることしか頭にない彼らには、せいぜい反省してもらいたい。

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2022年 新年目標について

2022-01-31 21:27:53 | 日記
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るの例え通り、気がつけば1月も今日で終わり。2022年の新年目標をまだ発表していない。発表しなければ……と思いながらこの日を迎えた。

今年は新年早々、神恵内村長選への知人の立候補や甲状腺がん患者6人の東電提訴という当ブログ的には大ニュースが続き、原子力ムラとの全面戦争となりそうな気配が強まっている。個人的目標どころではないのが正直なところだ。

元日夜から2日にかけての初夢についてはすでに書いた。夢判断としては善悪両面があり、精神状態も一時期ほど悪くはないものの、依然として良いわけでもない。

ここまでずれ込んだのは、コロナ禍で先行き不透明のため、何を目標にすべきか考えが定まらなかったからである。そのような状態のまま、すでに適切な時期を逸してしまったとの思いも持っている。

残念だが今年も無理せず、新年目標は発表しないことにする。「目標なし」はこれで3年連続となり、人生としても漂流している感覚が強いが、コロナ禍という特殊事情だ。割り切り、自分の持ち場である公共交通問題、原子力問題を徹底的にやり切る1年にするしかないと思っている。

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またも、新年早々「夢」の話

2022-01-09 23:44:07 | 日記
例年、成人の日が絡んだ新年最初の3連休であるこの時期には、新年目標を発表するのが当ブログの恒例行事となっている。今年もそろそろ発表する時期と思うが、実は、新年早々、普段あまり見ない「夢」をまた見てしまった。それも元日夜から1月2日の朝にかけて。通常なら「初夢」と言われる日である。

昔から、一富士、二鷹、三茄子などといわれ、縁起がいい初夢の代表格とされるが、当ブログ管理人は幼少期からそんな縁起のいい夢なんてただの一度も見たことがない。

もしかすると、新年目標と関わることになるかもしれないので、記憶が鮮明なうちに、見た夢の内容を書き起こすとともに、夢判断サイトを参考にしながら、この夢に対し、自分なりの解釈を加えておきたいと考える。

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<以下、元日夜から1月2日の朝にかけて見た夢の内容>

バスに乗って険しく、曲がりくねった山道を、やや飛ばし気味に上っている。車内は立客が出るほど混んでいるわけでもなければ、空気を運んでいるだけというほど空いているわけでもなく、ほどよい混み具合だが、自分としてはやや少なく感じている。前方には私の知っている仲間たちがいて、運転手と談笑しながら和やかな雰囲気。窓の外を見ると、朝か夕方という感じであまり明るくはない。どこに向かっているかわからないが、前方の乗客が和やかな雰囲気なので、不思議に不安はあまり感じない。乗っているのは高速バスではなく一般路線バスだが、乗降客はもうかなり長い時間なく、同じ顔ぶれのまま走行を続けているように見えた。

前方の誰かが「おい、こんな調子で本当に着くのかよ」と運転手に言う。運転手が走りながら一瞬、客室のほうに振り向いたので、見ると女性。「私を誰だと思っているの」と彼女が言うと、文句を言った仲間とおぼしき男性客は「頼むぜ」と言い、それ以上は何も言わなかった。

運転手になっていた女性は、実名はあえて伏せるが政府与党に対し、批判的なスタンスをはっきり打ち出して著述活動をしている作家兼評論家の方で、ファンにもアンチにも広く知られた存在である。バッシングも日常的に受けているが、無教養で下品なヤフコメ民のバッシングごときでその社会的評価が揺らぐことはないだろうという程度には、実績を残した方である。

ちなみに私自身はその人と面識はない。夢の中では「○○(その人の実名)さん、何であなたが運転してるんですか?」と尋ねたが、彼女はその質問には答えなかった。

私自身は前方の仲間たちと少し離れ、かといって一番後ろの席でもなく、真ん中よりやや後ろ付近の席に座っていたが、顔のわからない、知らない乗客が何か言ったので、自分の席から立ちあがり、その人のところに行って何か話しかけているところで、夢が終わった。途中、事故やトラブルはなかったが、悪路なのに飛ばしているため、バスはかなり揺れている印象があった。
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元日の夜から2日朝にかけて見た夢の概要はこんな感じである。

正直、放っておくことも考えたのだが、初夢の日でもあり、今年1年の私を何らかの形でテレパシー的に表現するものかもしれないと思ったので、夢判断サイトをいくつか回ってみた。

その結果、バスは生活に身近で日常的な公共交通機関なので、夢に見るケースは割合多いとのこと。目的や方向が同じ人たちが乗り合わせ、あらかじめ決められた時刻に従って運行されるものなので、バスに乗っている自分に関する夢は、ある一定の規律・ルール・方向性を共有している組織・集団の中での自分の役割や位置を表すものであるという点で、ほぼすべてのサイトの評価が一致していた。

ちなみに、ほぼすべてのサイトの評価が一致していた他の点を挙げておくと、運転手は集団のリーダーを、前方の席にいる人たちはリーダーの秘書や補佐役などリーダーに近い立場の人を、最後列の席に座る人は組織・集団の全体を見渡す立場にいる人を、それぞれ表現しているという。

私が見た夢は何を意味しているのだろうか。私自身は運転手ではないためリーダーではない。前方の席に座っているわけではないため秘書や補佐役(役員や執行部)などリーダーに近い立場にもなく、そことの間にも距離感がある。かといって最後部にも座っておらず、集団全体を見渡す立場になるのももう少し先のように思われる。

これらのどの席にも座っていないということは、私はまだ集団の中では一兵卒に過ぎないようにみえる。とはいえ、真ん中より後ろの席にいたということは、役員や執行部よりも「集団全体を見渡す立場」のほうにより近く、手が届きそうだという暗示的意味はあるかもしれない。顔の見えない乗客に対し、私がわざわざバスが揺れる中、座っていた席から立ち上がってまで何か話しかけているのは、新しく仲間に加わった人を説得しているように解釈できるかもしれない。

バスは険しい山道を、やや飛ばし気味に登っている。これに関しては、山道は先行きの困難さや目標の大きさを、上り坂/下り坂はそのままこの先(バスは近距離を走る交通機関なので、これが現れた場合は比較的短期スパン)の運気の上昇/下降を、飛ばしているのは目的地に向け急いでいることをそれぞれ表す。乗客数の多い/少ないはそのまま仲間の多寡を意味し、また車内の雰囲気が明るいか暗いかはそのまま自分の進んでいる道が正しいか間違っているかを示している、という点でもほとんどの夢判断サイトの見解が一致していた。

ちなみに、私が関わっている組織・集団で、女性がリーダーを務めているのは「福島原発告訴団」以外にない。もし、運転手が女性であることが重要な暗示的意味を持つとすれば、自分が関わっている東京電力旧経営陣の刑事訴訟と、反原発運動の今後の行方を示す夢なのかもしれない。

とりあえず、そういう方向の夢であるとして、夢判断サイトで得た判断に、夢判断サイトが示していない部分に関する自分なりの独自評価を加えた結果、当ブログ管理人はこの夢の意味を次のように解釈する。

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私が関わっている反原発運動は険しい道に直面し、脱原発の実現という目的地に到着するため先を急いでいる。いつになったら終点に着くのかわからないバスに揺られ続けることに疲れて、途中で下車する人も多く、乗客はずいぶん少なくなった。今も乗車を続けているのは、いつ終点に着くかわからなくても、降りてはならないのだという固い信念を抱いた人たちである。今後も少数派の立場は変えられそうにないが、自分と仲間が進んでいるのは、険しくても正しい道である。

リーダーは女性だが自信と実力を兼ね備え、仲間からの信頼は厚い。一方、私自身はリーダーや執行部と面識があり信頼はしているが、同時に距離感もある。リーダーになるよりも、むしろ原発問題に関する幅広い経験と知識を備え、どんな状況の仲間にも適切な助言ができる位置に、ゆっくり近づいている。

途中から乗ってきた知らない乗客の中には、このバスに今後も乗ったままでいいのか不安を感じる人がいるが、長い経験を積み、知識も蓄えてきた自分には、そうした乗客に対し、このままこのバスに乗り続けるよう説得するという重要な役割があることを自覚しており、人知れずそれを実行している。ただし、立場はあくまで一兵卒であり、経験と知識以外に頼れるものはない。

自分が疑うことなく、長い間乗っている「脱原発」行きのバスは、いずれ目的地に着くと信じており、今後も乗り続けることが正しい道だと考えている。山道を登っていることから、とりあえず脱原発という大目標に向かって進んではいるが、悪路であることから道のりはスムーズではなく、また目的地に到着するシーンは登場しなかったため、バスが目的地に到着できるかどうかは、この夢からは判断できない。
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今の自分が置かれた立場と合わせながら、この夢を判断していくと、こんな感じだろうか。反原発の立場からこのブログをもう10年以上書き続けられるほど知識量を持っているとの自負はある。その一方で、私は今、どこの反/脱原発運動団体でも役員などの指導的立場は一切務めていない。そのことを告げると、講演会に呼んでくれる運動団体の人から逆に驚かれることがあるが、紛れもない事実である。

だが、役員や指導的立場でなければ社会運動に関われないということではない。一兵卒の立場でもできることはたくさんあり、ブログを書くことや、新しく入ってきた人を励ます役割などはそうしたことのひとつである。私が見た初夢は、当面、自分の今の立ち位置に基本的な変化がないことを示すものといえるだろう。

今回の夢を見終わった後、不安はほとんど感じなかった。2年前の新年早々に見た絶望的な夢に比べれば、今回は少ないながらも信頼できる仲間がいるだけはるかに良い中身といえる。当ブログ管理人の精神状態は2年前よりは安定しており、自分の本業に関してはほとんど心配はしていない。

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管理人より新年のご挨拶を申し上げます

2022-01-01 11:23:33 | 日記
元日も昼前になりましたが、安全問題研究会より新年のご挨拶を申し上げます。

2022年は、1872(明治5)年に日本初の鉄道が新橋(現在の汐留付近)~横浜間で開業して150年の節目を迎えます。しかし、近年の災害多発を受け、地方を中心にもともと衰退の一途をたどっていた鉄道は、新型コロナ禍による打撃で満身創痍状態です。節目を喜ぶ状況とはほど遠いのが実態です。

こうしたことを背景に、海外では鉄道の運営形態を見直す動きが広がっています。英国ではサッチャー政権時代に分割・民営化された国鉄が、2000年のハットフィールド脱線事故後、線路の保有・維持管理部分のみを国営ネットワークレイル社に戻す「上下分離・『下』部分の再国有化」が行われました。

2021年の10大ニュース10位で取り上げましたが、今回のコロナ禍を受けて、上下分離の『上』部分、すなわち列車の運行についても国営に戻すとともに、1970年代に「赤字」を理由に廃止した地方鉄道を復活させることを、英国政府は昨年決定しました。

<参考記事>
●「脱炭素」「コロナ対策」で鉄道復権、英国が廃線復活へ(「オルタナ」2021.1.30付け)
●コロナ禍を経て「再国営化」に向かう英鉄道の事情 複雑な「フランチャイズ制度」見直し一元化へ(「東洋経済オンライン」2021.6.19付け)

こうした世界の動きから、ここでも日本だけが大きく取り残されています。さらに驚かされるのは、この大きな政策転換を主導したのが労働党政権ではなく、国鉄民営化を主導してきた保守党政権であるという事実です。日本でも、過去に固執することなく、みずから民営化を決定した自民党政権「だからこそ」再国有化への政策転換を主導してほしいと当研究会は考えます。

岸田政権発足後、森昌文・元国土交通事務次官が首相補佐官を務めています。森氏は、国土交通次官時代の2018年、「文春オンライン」上で次のように語っています(該当記事)。

『(JR北海道問題で)いちばん大事なのは、公共交通って何なのかということだと思うんです。“公共”交通というからには、どこまでいってもプライベートではなくてパブリックなんですよ。でも、現状ではパブリックをどこまで支えていくのか、その視点での議論が充分されているとは言い難い。世界的に見れば、公共交通は国あるいは自治体がサポートして生き残らせていくものというのが当たり前。その点、日本ではどうしても採算が重視されます。海外の政策担当者に、こうした日本の実情を話すとみなさん不思議そうにします。「だってパブリックだろ?」って。』

『道路に税金を使って鉄道には使わない。それはおかしいと思いますよ。そもそも道路と鉄道、どっちを取るのかみたいな議論自体が違うんじゃないか。交通手段としても車と鉄道の二択じゃないでしょう。役割が違うんだから、棲み分けが成り立つはずなんです。』

『実際に上下分離を採用しているケースもちらほら出てきていますし、JR北海道にしても「上」の部分は観光列車に特化するとか、あるいはJR北海道に代わる運営母体が使用することだって考えられます。ただ大きな趨勢ではまだないので、大々的な規模でできるかどうかという議論も必要です。ただ、大前提にあるのは「公共交通とはなんぞや」という議論ですから、いよいよこの問題を国として詰めなければならないのではと考えています。』

鉄道開業150年を迎える今年は、良くも悪くも多くの注目が鉄道界に集まると思います。ここで、長年続いた新自由主義的鉄道政策~「商売としての鉄道」から公共交通としての鉄道~「公共の福祉のために走る鉄道」への再転換ができるかどうかが今後100年の鉄道の行方を決めることになるでしょう。2022年をそのための転換の年にすることが、当研究会の最大の目標となります。

今年もよろしくお願いします。

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【年末ご挨拶】今年も1年、お世話になりました

2021-12-31 19:21:39 | 日記
鉄道全線完乗実績まとめ、10大ニュースの発表も終わり、ようやく年末という気分になってきました。

2021年もあと5時間足らずになりましたので、少し早いですが、ここで年末のご挨拶を申し上げます。2021年が当研究会にとってどのような年だったかに関しては、10大ニュースの末尾で述べていますので繰り返しませんが、充実した1年であったことは確かです。

なお、昨年に引き続き、コロナ禍で新年を祝う気分にはとてもなれず、結局、年賀状を書きそびれました。年賀状が欠礼となりますことをご容赦ください。テレワークの拡大などの影響で、企業でも年賀状を取りやめる動きが拡大しています。これを機会に今後の年賀状の扱いを再検討したいとも考えています。

間もなく新しい年となります。みなさま、よいお年をお迎えください。

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2021年、別れと決意の秋のようで……

2021-10-04 23:13:54 | 日記
読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋。秋にはいろいろな修飾語が施される。それだけ何をするにもいい季節ということなのだが、2021年、当ブログ管理人にとっては思いがけない「別れの秋」となってしまったようだ。

すでに、当ブログの2大メインテーマである公共交通や原子力分野で、自分にとって身近な存在だった組織に奉職していた人(元国労本部書記)や家族以上に関係の深かった人(「やいちゃん」こと人見やよいさん)との別れが続いた。そのせいか最近は比較的問題なく推移してきた管理人の精神状態はまた落ち込んでおり、睡眠導入剤を2倍にして服用している(医師からは「眠れないなら2倍までにはしても良い」と言われている)。

そして、大切な「人」以外のことに関しても、この秋は今まで惰性でだらだらと続けてきたいろいろなものを見直し、不要と判定したものとは別れを告げている。

1.みずほ銀行との別れ

就職した年に開設し、さまざま使い倒してきたみずほ銀行の口座の使用をやめることにした。きっかけは言うまでもなく、今年に入ってからだけで8回も起きたシステムトラブルだ。

1994年(平成6年)4月、私は1年の就職浪人を経験した後、今の職場に拾ってもらった。その際、なぜか「給与は郵便局への振込でいいけれど、それ以外(出張旅費など)の経費精算に郵便局は使えないので、郵便局以外に口座を何か作ってほしい」と経理担当に言われた。全国に支所・出張所のある職場で全国転勤になることは就職段階でわかっていたので、転勤のたびに切り替えを繰り返さなければならない地方金融機関の口座では面倒と思ったのと、職場から徒歩圏内に支店を置いている唯一の大手都市銀行が富士銀行だから選んだに過ぎない。そういう経緯もあって私のキャッシュカードはいまだに富士銀行のままである。「今だったらキャンペーン期間中なので、ヒロ・ヤマガタさんの限定デザインのカードにできますよ」と行員に勧められ、何でもよかったので適当にそれにしてもらったことを覚えている。

旧富士時代は立派な銀行だったのに、おかしくなったのはやはり第一勧業銀行、日本興業銀行との3行合併でみずほとなってからだ。富士と興銀が名目上は「解散」し、第一勧銀が存続するという形になった。第一勧銀を存続会社としたのは、この銀行が大蔵省(当時)から宝くじの発行委託を受けていて、その権利を手放したくなかったからだろう。第一勧銀自身も元は第一銀行と日本勧業銀行が合併してできた銀行で、合併前の第一銀行はあの渋沢栄一が設立した。由緒ある銀行なのである。

このときに「第一勧銀さんは他の2行とは違う、特別の由緒ある歴史と宝くじの発行権をお持ちですから」と他の2行が譲歩して、システムも第一勧銀のものに一本化しておけば今日の事態にはならなかった。しかし3行それぞれが「一本化はしましょう、ただしうちのシステムは残してね」という姿勢でどこも譲歩しなかったため、旧3行のシステムをそのまま接続するという最もやってはならない「悪手」を使ってしまう。みずほの悪夢はこれが原因で始まったのである。

合併から19年も経った2019年になって、みずほ銀行は「MINORI」という新システムにようやく移行した。旧システムを稼働させながら、5千億円という巨費を投じて改修したシステムだ。当ブログ管理人はこのとき、旧3行のシステムを廃棄して、まったく新しいシステム「MINORI」に旧3行が統合されるものと思っていたが、どうやらそれは壮大な思い違いだったようだ。巷間、漏れ聞くところによると「MINORI」も結局、旧3行のつぎはぎシステムという根幹部分には手を付けられなかったらしい。移行直前の半年は3連休のたびにメンテナンスでATMが止まるという大改修までしながら、あの苦労は何だったのか。

私も、ネットワークやシステムに関する知識は「一般人より少し詳しい程度」でしかないが、それでもネットワークの最大の弱点が接続部分にあることくらいは理解している。例えば、自宅のWi-Fiが突然つながらなくなったら、NTTの外部回線と自宅内LANの接続部分であるルーターをまず疑うべきであることは常識だろう。異なるシステム、異なるネットワーク同士の接続部分という「弱点」をできる限り少なくすることがシステムと通信の安定に不可欠なことくらい、素人でもわかる。それなのに、お金をもらってシステムやネットワーク構築に携わっているシステム技術者が、「接続部分(=弱点)」の数を直接減らすために最も有効な行為である「一本化」をしないとは、プロが聞いて呆れるというものだ。

もっとも、システムのプロが、素人でもわかるその程度のことがわからないとは思えない。問題は、技術者たちにそのような当たり前のことすら許さない腐った旧3行意識が合併後20年近く経ってもまったく消えていないことだ。今はシステムトラブルとしてしか顕在化していないが、問題のある組織は一事が万事、ほかもすべてこんな状態だから、いずれシステム以外の部分でも組織の悪弊が問題として噴出してくるだろう。

今回、金融庁はみずほに対し、システムトラブルの原因究明とその対策の報告を求めたが、結局みずほは期限までに原因究明ができなかった。原因がわからなければ対策もできないから、システムトラブルは今後もことあるごとに続くとみなければならないだろう。金融庁は、みずほのシステムを直接国の管理下に置く意向を表明しているが、事がシステムだけで終わる保障はない。むしろシステムは金融庁による介入の「端緒」に過ぎず、いずれ業務運営全般に及んでくるだろう。福島第1原発で大事故を起こし、半国有化状態となった東京電力のように、事故やトラブルに乗じて「統治能力なし」とみなした企業に政府が介入する典型的なケースである。

当ブログ管理人が、みずほからの預金引き揚げをこのタイミングで決めたのは、金融庁の動きを見てまずいと思ったからである。システムがトラブルで飛んでしまっても、預金通帳に残高が記録されていればそれは権利の証明になり、預金は保護されるだろう。焦って預金を引き出す必要までは現状ではないと思う。だが、業務を全面管理下に置いた後、システムトラブルを口実に金融庁がみずほの預金の凍結(自由な出し入れを禁止)などの措置に出てくる可能性がゼロではないとみたからである。もちろんその可能性は現状では低いし、口座が凍結されても権利は残るであろうから心配ないが、使いたいときに自由に使えなくなるような金融機関では意味がないと考え、引き揚げを決めたのである。

行き先は、郵便局でも良かったが、色々考えた末、地元の農協に口座を作ってそこに移した。農協は、意外と思われるかもしれないが組合員でなくても口座を持つことができる。員外利用と呼ばれるものだが、今の農協は員外利用が組合員の利用を上回るまでになっている。地域の弱小農協が経営破綻しても、農協貯金は大部分が都道府県信連に、さらに農林中金に預けられ、全国の農協が互いに助け合うシステムになっている。農水産業協同組合貯金保険法という法律もあり、ここに定める範囲で貯金はちゃんと保護される。

みずほ銀行の口座残高は完全にゼロにしてしまった。自分たちのシステムの全容も、それゆえにトラブルの原因も特定できない金融機関に未来があるとはとても思えない。みずほとはこれが永遠の別れになると思う。

当ブログ管理人が口座を開設しているのは郵便局のほか、労働金庫、農協だけになった。主務官庁が金融庁でない金融機関ばかりである(郵便局は総務省、労金は厚労省、農協は農水省が主務官庁)。ついでに言うと、労働金庫もATMは全国で一本化されている上、労働組合員はATM手数料を払わされても、後で戻ってくるという特典もある。手数料実質無料なので、「組合費だけ取られて相談にも乗ってくれない」とお嘆きの向きは、せめて組合員としてのメリットを労金口座開設という形で活かしてみる手もなくはない。

2.北海道新聞との別れ

そして、転勤で北海道に引っ越してきてから、1日も欠かすことなく購読し続けてきた北海道新聞をやめた。最近の記事の急速な質の低下に失望したからだ。

特に、10月1日付の記事には失望を通り越し、怒りを感じた。福島の甲状腺がんと原発事故との因果関係を否定するだけならまだしも、がん発生率の増加は「過剰診断」が原因だという。実際には甲状腺がんの悪化が原因で手術をしなければならないケースが何例もあり、そのことが原因で清水一雄・福島県民健康調査検討委・甲状腺評価部会長が辞任する騒動まで過去には起きた。それでは記事を執筆した関口裕士記者に聞きたいが、見つける必要もないがんを過剰診断で多く見つけただけだと言うなら、彼らはなぜ手術をしたのか。よもや「そんな手術は必要なかったのに、彼らが誤診して勝手に手術しただけだ」というなら、医師法違反でなぜ彼らを訴えないのか。手術が必要だから執刀したのであり、手術が必要ながんを見つけたのが検査なのであれば、それは過剰検査ではない。関口くん、キミの言っていることは矛盾だらけであり、ふざけているだけである。

関口記者には以前、取材を受け名刺交換したことがある。個人携帯に電話して抗議したが「他のがんと甲状腺がんは違う」「必要のない検査、手術を受け首に一生の痕がつく不幸のほうが福島の子どもにとって良くないのだ」の一点張りで行く耳を持たない。その発言を聞いた瞬間、頭の中からブチッと言う音が聞こえ、「関口、お前、ふざけてんのか!」と電話口で怒鳴りつけた。

それどころか「あなたたちがそういう主張をするからかえって脱原発から遠ざかるんだ」というよもやの「脱原発運動敵視」発言まで飛び出した。電通の手先・開沼博と同じく「反・反原発」ヒーローとしての自分にコイツは酔っているんだろう。

「ああわかったよ、もういい。関口、お前は敵だ。徹底的に打倒し、潰してやるからな!」とお前呼ばわりで関口打倒を宣言し電話を終えた。実は、関口との会話の内容にかかわらず、北海道新聞の購読を打ち切ろうかという考えはオリパラの頃からあって、この間ずっと迷っていた。札幌が東京五輪のマラソン会場となったせいか、全国の地方紙で唯一、公式スポンサーになるほど堕落し、大会期間中はどこをめくってもオリパラ以外の記事はほとんど載っていなかった。「戦時中も、戦争とオリパラが違うだけでこんな紙面だったんだろうな」と恐怖を抱くほど、オリパラ期間中、それ以外は何も伝えなかった北海道新聞。それでもオリパラが終われば通常モードに戻るかもしれないから10月くらいまで様子を見ようと我慢して耐えてきたが、オリパラによって蹂躙された紙面に元の輝きが戻ってくることはついになかった。それどころか、オリパラ前は毎日のように載っていた寿都町・神恵内村での核のごみ誘致への動きですら、大会後はぱったり載らなくなった。

そろそろ道新のやめ時かな、と決意が固まりかけたタイミングで飛び出したこの記事で決意は完全に固まった。販売店にはすでに解約の電話をしてから関口との最後の闘いに臨んだ。関口との電話の後だと冷静さを保っていられるかわからず、何の罪もない販売店の人に八つ当たりして迷惑をかけてしまうかもしれないと思ったからだ。自慢ではないが、50年も生きていると、自分のことは自分が一番よく知っている。販売店に先に電話をしておいてから、関口との最後の闘いに臨むと決めた自分の考えが正しかったと、このとき思った。

北海道新聞の購読をやめた後、何に切り替えるかはかなり悩んだ。朝日、毎日は原発に関しては割といい報道を続けているが、中央の5大紙はすべて東京オリパラの公式スポンサーになっており、そんな新聞に切り替えるのでは道新をやめたことと整合性がつかない。悩んだあげく、これまで日曜版のみ購読していた「しんぶん赤旗」を日刊紙に切り替えることにした。

知り合いの日本共産党員に電話してそれを伝えると「嬉しいですね。今後ともよろしく」と言われた。九州の実家で、同じ町内会に献身的な共産党員がいて、両親が断り切れずに日曜版だけは購読していた時期があり、その存在は子供の頃から知ってはいたが、まさかこうして赤旗の日刊紙まで購読するようになる日が来るとは思わなかった。早速、届いた紙面を読んでみたが、まったく違和感がないことにも驚いた。

正直、公共交通や原発問題で何度も講演会をこなし、鉄道に関しては共著とはいえ自著まで出版するような立場になると、もう情報はあくせく集めに行かなくても各地の住民団体や市民を通じてメールでバンバン入ってくる。ナマの一次情報の提供を受けられる当ブログ管理人にとって、商業媒体が一般市民向けに「薄めた」二次情報なんてすでに必要ではないのである。もう商業新聞は要らないな、なくてもやっていけると確信した。これからしばらくは「赤旗」1本でやってみようと思っている。

半世紀も人生を続けているといろいろな出会い、別れがある。「論語」では50歳は「天命を知る」とされ、知命と呼ばれる。今回の一連の出会い、別れの中で、これが天命だと当ブログ管理人は思い知らされた。もう自分はいわゆる「一般市民」ではないのだろう。良くて「プロ市民」、場合によっては「活動家」と呼ばれても仕方がない位置にいる。初めは公共交通、鉄道に詳しいオタクとして市民運動周辺をうろちょろするだけだった自分が、ついに押し出されてここまで来たということだ。今さら運命に抗っても仕方がないと悟った。残る人生は活動家と自覚して生きることになろう。

この際だから告白してしまうが、当ブログ管理人はマルクス主義者である。鉄道再国有化の立場はこれまでもはっきり表明してきたが、電力、郵便、医療・福祉・介護、金融機関、主要製造業などの重要産業に至るまで社会的所有・経営形態の下に置くべきだと考えている。社会主義経済は資本主義経済より優れた経済体制であり、資本主義が人類を滅ぼす前に世界を救う道があるなら、それは社会主義以外にないと思っている。10月と言えばちょうどロシア革命の月でもある。どうしたら世界変革が実現するのか、今年の秋はじっくり考えてみたい。

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2021年 新年目標について

2021-01-11 16:07:24 | 日記
当ブログでは、毎年、新年から1週間経った頃にその年の新年目標を発表するのが恒例になっている。だが昨年は、精神状態が新年から最悪で目標を立てられる状態になかったから、目標を公表しない異例の年となった。

今年の新年目標についても、昨年末からずっと考えてきたが、新型コロナで首都圏に再び緊急事態宣言が出され、他地域にも拡大しようという流れの中で、目標を立てたとして、それを実行に移せるかは極めて不透明な状態だ。

そういうわけで、今年も昨年に引き続き、目標は公表しないことにする。実現不可能なことを掲げても仕方ないと思うからだ。

40歳を迎えたとき、当ブログで「50歳までには全線完乗達成」を目標としていたように記憶している。だが当ブログ管理人は今年50歳を迎える。10年前に起きた東日本大震災と、昨年の新型コロナのダブルパンチにより、目標はあえなく潰えた。

特に、東日本大震災の影響は大きかった。以下、未達成として残っているJR線を久しぶりに挙げておくが、〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕と付記している路線のうち、吾妻線以外はすべて一度は完乗を達成しながら、震災による線路付け替えで営業キロが変わったため、当ブログのルールにより乗り直しが必要になったものである。吾妻線の線路付け替えは八ッ場ダム工事の影響である。

東海道本線 鶴見~羽沢横浜国大 8.8km 〔新規開業線〕
東北本線 松島~高城町 0.3km 〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕
常磐線 浜吉田~駒ヶ嶺 18.8km 〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕
仙石線 陸前大塚~陸前小野 5.2km 〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕
石巻線 浦宿~女川 2.3km 〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕
中央本線 岡谷~塩尻(みどり湖経由)11.7km
吾妻線 岩島~長野原草津口 11.5km 〔線路付け替えに伴う再乗車対象〕
北陸新幹線 長野~金沢 228.1km
予讃線・内子線 向井原~内子~新谷~伊予大須 34.7km
肥薩線 人吉~隼人 72.4km
吉都線 吉松~都城 61.6km
日南線 南宮崎~志布志 86.9km
指宿枕崎線 鹿児島中央~枕崎 87.8km

合計 14路線・区間 630.1km

こうしてみると、全区間を丸ごと乗っていないという路線は、吉都線、指宿枕崎線の両線でいずれも九州である。指宿枕崎線には、あの西大山駅〔JR全国最南端〕を含んでおり、当ブログ管理人は最北端・最東端・最西端の駅には立ったものの、最南端にはまだ立っていないことになる(ちなみに、軌道線を含む最南端駅である沖縄都市モノレール・赤嶺には2010年に立っており、こちらが先行する形になった)。

九州は最近、災害続きで、早く乗りに行かなければ路線ごとなくなってしまう恐れがある。未乗路線が廃止されることで、乗らなくても完乗達成、という格好悪い結末になることだけは避けたい。最後は必ず、乗って達成したいと思っている。

なお、鉄道乗車以外の目標については、外出しなくても達成可能なものである限り、掲げても問題ないと思われる。そこで2021年の目標として「1ヶ月につき最低1つは政策提案をする」を掲げる。霞ヶ関・永田町の政策立案能力はガタ落ちしていて、人々がコロナで苦しんでいるのに、出てきた政策が「お肉券」(ボツになったが)「アベノマスク」「Go To キャンペーン」では話にならない。こんな連中に任せておいても、もう国民が望む政策など出てこない。

だから当ブログは腹をくくり、某政党ではないが、「対決も解決も」両方目指せる勢力を目指すことにする。日本は政治面ではすでに韓国、台湾に大きく後れを取っており、私の生きている間は政権交代はないと思う。半永久的に自公政権が続くので、こちらから政策提案して自公政権に飲ませる。子育て支援、ジェンダー政策など自公政権では解決が不可能と思われる問題は、仕方がないので政治以外の民間セクターによる改善(解決にはならないが)を目指す。それが、向こう十年くらいの当ブログの基本方針になる。

先日のJR再国有化法案ほど大がかりなものでなくても、月に最低1つ、年間では12の政策提案を行うことを、2021年の目標としたい。

新型コロナについては、なにせ危機管理の苦手な日本のことだ。影響は4~5年は続くであろうし、今回の緊急事態宣言も、1ヶ月やそこらで解除できるとはとても思えず、当ブログ管理人は、5月のGW開けまで続くことになるかもしれないと思っている。

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【2021年元旦】管理人より新年のご挨拶を申し上げます

2021-01-01 10:38:34 | 日記
2021年を迎え、管理人から新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、新型コロナウィルス感染拡大と、北海道では核のごみ最終処分場への寿都町、神恵内村の応募という予期せぬ出来事に翻弄された1年でした。今年も引き続き、この2大課題への対応が安全問題研究会の中心的活動になると思います。

ローカル線問題をめぐっては、経営が徐々に沈没状態となりつつあるJR北海道にとって、新型コロナがとどめの一撃となりかねません。このまま事態を放置すれば、今年か来年にもJR北海道は経営破綻する可能性があります。昨年末、ぎりぎりになってようやくJR北海道に3年間で1300億円の支援を行うことが決まりましたが、JR北海道を苦境に追い込んでいる原因に対して抜本的な手当てをしないまま、小手先の財政支援をしても単なる延命策にしかなりません。

JR北海道問題に対しては、当研究会は新年早々、大勝負に出ます。場合によっては今後、半世紀の日本の鉄道の運命を決めるほどの大勝負です。形になりましたら、当ブログでは最優先でお知らせします。

新型コロナの勢いは衰えを知りませんが、当ブログ管理人が本業として関わっている家畜の伝染病の分野では、伝染病が蔓延しているときは家畜の移動を制限することで拡大防止を行います。人間も伝染病蔓延防止策は家畜と同じであり、とにかく人の移動を抑えることが重要です。今、少しの我慢をみんなが分け合うことで、夜明けは必ず近づきます。

また、コロナ後は社会体制の見直しについても議論が必要だと思います。コロナが収束しても、日本社会の問題点まですべて元に戻ればいいというものではありませんが、日本社会の既得権益層は私たちが是正すべきと考えている「悪い部分」から利益を受けているため、コロナ収束が見えた段階で「すべてを元通り」にしようと画策するでしょう。コロナ前に闘っていた相手と、同じ課題で再び闘わなければならなくなることを覚悟すべきと思います。

加えて、2021年は福島第1原発事故から10年の節目を迎えます。原発推進勢力は事故の幕引きを狙い、「いつまで騒いでいるのだ」と反原発派に風化キャンペーンを仕掛けてくると思います。しかし、事故が引き起こした問題で解決したものなど1つもありません。問題が解決していないのだから騒ぎ続けなければならないのは当然で、10年目の2021年も当ブログは騒ぎ続けます。

では、今年もよろしくお願いいたします。

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