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【転載記事/韓国情勢】尹錫悦大統領の戒厳令その後

2024-12-06 22:10:20 | その他(海外・日本と世界の関係)

韓国情勢をめぐって、信じられない情報が入ってきました。この情報が事実であれば、事態は尹錫悦大統領主導の軍事クーデターです。李泳采・恵泉女学院大学(日韓・日朝関係論)による解説です。なお、引用に当たり、読みにくいため適宜、改行を入れました。

NPA-TV緊急速報【韓国情勢】尹錫悦大統領の戒厳令その後

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尹大統領による「内乱」「親衛クーデター」は3日目(6日)になって少しずつ全貌が明らかになってきています。

特殊軍隊を国会に280名、選挙管理委員会に270名などを派遣し、李在明民主党代表、韓東勲与党代表、ウウォンシキ国会議長など80名の政治家や社会著名人の逮捕者名簿、彼らの収用刑務所まで決まっていたことが明らかになりました。国会に派遣されていた、707特殊部隊は、北朝鮮首脳部を斬首することを特別目的とする韓国軍隊最高精鋭部隊でした。

戒厳司令官も知らない布告文1号は、政治家、市民運動、メディア、労働運動などすべてを、親共、反乱勢力と断定し、逮捕、「処断」すると書いてありました。何より、自分の国民を「処断」の対象として見ている、一国の大統領が考え得るものとは到底信じられない内容でした。

言論社の『JTBC』『MBC』、150万のサポーター持つYOUTUBE『ニュース工場』、その市民世論調査機関「花」、そしてその代表である金オジュンなどメディアへの逮捕組が事務所にまで駆け付けました。緻密に作られていたこの親衛クーデターの企画は、思った以上に早く、またより多くの市民が国会に集まったこと、議員たちがたまたまソウル市内の近くでイベントがあり早期に集まれたこと、などにより「奇跡的」にクーデターを短時間のうちに失敗に追い込むことができました。

しかし、首謀者尹大統領をふくめて、軍、警察、検察、政府の内乱首謀者たちがそのまま席に留まりながら、証拠隠滅と、明日の弾劾投票の前に今晩「第2のクーデター」を企画しているという噂まで広がっています。クーデターは終わったのでなく、始まりにすぎなかったことがこの二日間で明らかになりました。

国会が戒厳軍に占領されていたら、ただちに政治犯らの逮捕、そして流血騒ぎになることは予想されていました。負傷者たちを運んで隠ぺいするための軍の病院施設も用意されていました。

クーデター失敗の4日、6野党は国会で「尹大統領退陣」を求める集会を開き、翌日の5日夜、「尹大統領弾劾案」を上程しました。7日の夜7時にその議決投票が行われます。その投票を阻止すべく、もう一回総力戦で戒厳令を実施するという大統領側の内部告発などの情報が、今民主党に伝わっています。今晩(6日の夜)韓国は国会を守ること、明日(7日、土)は、全国民がキャンドルデモで「弾劾投票」の死守、「尹大統領の緊急逮捕」を求めて全国から集まることとなっています。

アメリカの国務省はすぐに声明を出し、尹大統領に「戒厳令」解除への圧力をかけました。無謀で間違っているという指摘でした。ヨーロッパでも、台湾でも連帯する議員などの声明発表がありました。日本政府はそれほど親しい尹大統領であれば、もっと何かを言える立場だと思いますが、沈黙を維持しているのは「クーデター」を支持している、という意味でしょうか。日本の国会議員が尹大統領へ圧力をかける声明を出すことを期待するのは無理なのでしょうか。

3日間、一睡もせず、ニュースを検索し、海外学者の署名を呼び掛けて、情報分析をしていました。私だけでなく、国内外の多くの人々が、眠れない毎日を祈りながら過ごしています。40年間闘い、今日に至るまで多くの若者や民衆が犠牲になってきた韓国。80年5月光州虐殺、87年6月民主化大抗争を経て、創り上げてきた民主主義の遺産、21世紀経済第10位の大国、文化強国、IT先進国のこの国で、ここまで築いてきた国のあり方や民主主主義を、一握りにもならない権力を持った一人が、またもや40年前のように軍隊を出して権力を維持しようとしていること、この国のすべてを壊そうとしているこの姿は信じられません。悲しい現実を悲しいと感じる暇もなく、次々と明らかになってくるクーデターの全貌に唖然としているだけです。

昨夜ソウル大学で、70年戒厳令の時代のように、何十年ぶりかで1万名の学生集会がありました。全国で1カ月間1万名以上の教授や研修者たちが尹大統領退陣の声明を出しました。海外での学者や同胞たちの連帯運動も広がっています。国民がこの寒さでもキャンドルを持ち上げて「大統領弾劾可決」を訴える全国規模の集会が予定されています。

しかし、残念ながらいま、その可決の見込みはまだ不透明な状況です。危機感に包まれている与党議員たちは、自分たちの国会が武装軍人に踏みつぶされて逮捕される直前であったのにも関わらず、いまだに尹大統領を守ろうとしています。それは権力交代が起こると、自分たちの議員権力も危うくなるという恐れ、自身の保身を図りたいという気持ちの表れでしょう。クーデターの共犯勢力です。

弾劾案は、議員の2/3賛成で200票が必要ですが、野党だけでは8票が足りません。韓国社会の力だけでは、今のこの事態を止めるのは無理なようにも見えます。正気を失った子どもが銃を持って何をするかわからない「尹大統領」の現状は「殺人武器」でしかありません。

韓国の今回のクーデターは、法制度のなかで、緊急条項という権力者の特殊権限を利用して、議会と言論を止めるクーデターです。アメリカのトランプ政権でも、日本など世界のどの民主主義国家でも活用できる新しいタイプのクーデターです。このタイプを許してしまうと、どの国でもその悲劇が起き得ます。韓国でこれを認めるわけにはいかない、という責任感もあります。

> 韓国が「反日国へ回帰」
> 左翼による国会制圧に対する尹大統領の対応としての戒厳令
> 日本も緊急条項を検討すべき
> 韓野党の左翼政権になると親北となり、日米韓の安保に亀裂
> 日本の安全保障はまたも危険
  
といった日本のメディアの論調をみていると、絶望感が先になりますが、韓国市民社会へ連帯する日本市民の皆さんの声は、大きな力と日本政府への圧力にもなると思います。

メディア報道への抗議と、尹政権への批判は力にもなり、日本を“大好きな”韓国「国民の力」保議議員たちへの圧力にもなると思います。どの国でも独裁者や、民主主義を破壊し権力を維持しようとする人に対し、民主主義を標榜している日本国としては、反対を表明すべきだと思います。

政治政党は権力を獲得するための活動ですが、それは憲法や民主主義ルールの上で自由競争をすることを意味しています。そのルールを破壊しながら権力を維持していく人を、いくら日韓友好関係を作った親しい友人だと言っても認めることはできないでしょう。それは自分の民主主義への理解、品格を見せるものではないでしょうか。NPAの皆さんにも、連帯を呼びかけます。宣伝に協力してください。あすは、「歴史的な日」になると思います。

いつもいたその場にいることが出来ない自分が悔しいですが、今自分がいる立場でできることを頑張ります。思いのまま書きつづりましたが、いつもの「ヨン様」の心情で声をあげさせていただきました。引き続きよろしくお願いします。
 
新時代アジアピースアカデミー(NPA)
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【転載記事】「日韓和解と平和プラットフォーム」が会見、韓国市民への緊急連帯声明

2024-12-06 19:03:22 | その他(海外・日本と世界の関係)

引き続き緊迫が続く韓国情勢です。レイバーネット日本の記事を転載します。写真は省略していますので、見たい方はリンク先に飛んでください。

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「日韓和解と平和プラットフォーム」が会見、韓国市民への緊急連帯声明

 12月5日「日韓和解と平和プラットフォーム」の記者会見があり、「尹錫悦政権の「戒厳令」措置の暴挙に抗議する韓国市民への緊急連帯声明」が発表されました。(下に全文掲載)

 いきなりの尹錫悦政権の「戒厳令」発令に対し、多くの市民が国会に駆けつけて抗議し、国会議員により解除要求が決議されました。

 来年2025年は、日韓基本条約締結60年、日本の敗戦80年と韓国・朝鮮の解放80年です。11月14日~16日、日本で行われた準備会議に参加する予定だった日韓プラットフォーム韓国側代表が、韓国からの出国を拒否されました。戒厳令の前兆でもあったのかと話されていました。

 韓国の戒厳令、80年代はいきなり銃撃でした。民主労総慶南地域本部の本部長キム・ウニョンさんはメールでこのように伝えています。

 「韓国は今大変です。おそらくニュースなどで知っているでしょうが…。尹錫悦の非常戒厳令により、ものすごい状態です。正直、労組の幹部や活動家は皆逮捕されるんじゃないか、殺されるんじゃないか、とまで思いました。民主労総では一度事務所で対策を話し合い、市民向けの街宣車放送を準備し、夜通しビラを準備して2千部印刷、出勤途中の人たちに手渡し緊急記者会見、ストライキ、決意大会、民主党とも一緒になった全道民(県民)時局会議など…。」

 「大丈夫です」と伝えていましたが、本当に大変だったようです。12月7日(土)には100万人規模のデモが準備されているとのこと。

 参議院議員会館で行われた記者会見には、許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さんやピースボートの野平晋作さん、総がかり行動の菱山南帆子さん、宗教者の方や日韓ネットの渡辺健樹さんなどが参加されていました。自由と民主主義のために果敢に戦う韓国の民衆に心から連帯したいと話していました。

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尹錫悦政権の「戒厳令」措置の暴挙に抗議する韓国市民への緊急連帯声明

わたしたちは日本と韓国、そして朝鮮をはじめ、東アジアの真の平和を求め、これまで日韓の市民連帯を続けてきました。

一昨日12月3日、午後10時半頃、韓国の尹錫悦大統領は緊急談話を発表しながら、政権に対する弾劾訴追をはじめとする政治家、官僚をはじめ韓国市民の抗議の声を封殺するために非常戒厳発を宣布する措置を断行しました。それに対し、韓国国会では直ちに190名全員が昨日午前1時頃、「非常戒厳令」解除要求を決議し、その結果、午前5時頃、尹錫悦政権は「非常戒厳令」の解除を発表しました。

この非常戒厳令措置に対し、大韓弁護士協会、韓国金属労働組合、韓国女性団体連合、や韓国カトリック主教会議議長、そして「ユン・ソクヨル違法戒厳令糾弾、内乱罪のユン・ソクヨル退陣 、国民主権実現のための全面的抵抗運動を宣言する全国民緊急行動」などの諸団体から抗議声明が発出され、市民運動の闘いは広がっています。

非常戒厳令宣布はおよそ6時間半後に解除されたとはいえ、尹錫悦政権はこの度の理不尽な非常戒厳令宣布措置によって憲法の保障する市民的権利を蹂躙した責任を追及する声は一層高まりつつあります。さらに国会における尹錫悦大統領に対する弾劾訴追に至るまでの事態をこれまで招いた政治責任追及の動きはこれまで以上に高揚することが予想されます。

わたしたちは今、日韓基本条約締結60年、そして日本の敗戦80年と韓国・朝鮮の解放80年となる来年2025年に向けて日本と韓国・朝鮮とが真の和解と平和の構築のために日韓市民のさらなる相互理解と連帯を深めようとしています。わたしたちは、この東アジアにおいて疑心暗鬼と敵意をあおり、いたずらに軍事拡大に暴走し、南北朝鮮と東アジアの緊張をかえって激化させる日韓両政府の軍事同盟化の道に断固反対します。

わたしたちは、憲法9条の精神を尊重し、対話による平和外交と市民の連帯こそが東アジアの平和構築の唯一最善の道と確信します。 その理念を共有する韓国市民が尹錫悦政権の失政と暴挙に対し抗議しながら退陣を要求する自由と民主主義の闘いに、私たちは熱い連帯の意志をここに表明します。

2024年12月5日
日韓和解と平和プラットフォーム日本運営委員会


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