法務問題集

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憲法 > 天皇 > 国事行為 > 法学協会編「註解日本国憲法上巻」

2011-02-09 00:00:00 | 憲法 > 国民の権利・義務等
【問題】
・法学協会編「註解日本国憲法上巻」
 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権は、( ア )においてこれを決定し…(略)…、天皇はこれを( イ )することにした。
 ここにあげた( ウ )権は、旧憲法では天皇の( エ )に属していたが、新憲法において、その決定はこれを( ア )の権能とし、天皇はただこれを( イ )するに止まることになったのであるが、議会における審議に当って、( ウ )は、栄典とともに天皇の権能として留保すべきであるという主張があった。
 これに対して、政府は、( ウ )は法の一般性又は裁判の法律に対する忠実性から生ずる不当な結果を調節する作用であり、立法権、司法権及び行政権の機械的分立から生ずる不合理を是正するための制度であって、その運用には、政治的批判を伴うものであることを理由として、その実質的責任はすべてこれを( ア )に集中するとともに、「それが国民にもたらす有難さを( イ )の形式を以て表明する」こととしたと説明している。

【解答】
ア. 内閣

イ. 認証

ウ. 恩赦

エ. 大権

【参考】
国事行為 - Wikipedia

憲法 > 天皇 > 国事行為(2)

2011-02-08 00:00:00 | 憲法 > 国民の権利・義務等
【問題】
01. 総理大臣の指名は、天皇の国事行為である。

02. 総理大臣の任命は、天皇の国事行為である。

03. 国務大臣の任命は、天皇の国事行為である。

04. 国務大臣の罷免は、天皇の国事行為である。

05. 両議院議長の任命は、天皇の国事行為である。

06. 最高裁長官の任命は、天皇の国事行為である。

07. 最高裁判事の任命は、天皇の国事行為である。

08. 憲法改正や法律の裁可は、天皇の国事行為である。

09. 憲法改正や法律の公布は、天皇の国事行為である。

10. 政令の裁可は、天皇の国事行為である。

11. 政令の公布は、天皇の国事行為である。

12. 省令の公布は、天皇の国事行為である。

13. 条約の裁可は、天皇の国事行為である。

14. 条約の締結は、天皇の国事行為である。

15. 条約の公布は、天皇の国事行為である。

16. 予算の公布は、天皇の国事行為である。

17. 国会の召集は、天皇の国事行為である。

18. 衆議院の解散は、天皇の国事行為である。

19. 参議院の解散は、天皇の国事行為である。

20. 恩赦の決定は、天皇の国事行為である。

21. 恩赦の裁可は、天皇の国事行為である。

22. 恩赦の認証は、天皇の国事行為である。

【解答】
01. ×: 憲法6条1項
天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。

02. ○: 憲法6条1項

03. ×: 憲法68条1項前段
内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。

04. ×: 憲法62条2項
内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。

05. ×: 憲法58条1項
両議院は、各々その議長その他の役員を選任する。

06. ○: 憲法6条2項

07. ×: 憲法79条1項
最高裁判所は、その長たる裁判官及び法律の定める員数のその他の裁判官でこれを構成し、その長たる裁判官以外の裁判官は、内閣でこれを任命する。

08. ×

09. ○: 憲法7条1号

10. ×

11. ○: 憲法7条1号

12. ×

13. ×

14. ×: 憲法73条3号本文
内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。
 (略)
 3 条約を締結すること。
 (略)

15. ○: 憲法7条1号

16. ×

17. ○: 憲法7条2号

18. ○: 憲法7条3号

19. ×

20. ×: 憲法73条7号
内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。
 (略)
 7 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。

21. ×

22. ○: 憲法7条6号

【参考】
国事行為 - Wikipedia

憲法 > 天皇

2011-02-06 00:00:00 | 憲法 > 国民の権利・義務等
【問題】
01. 天皇は、日本国の象徴である。

02. 天皇は、日本国民統合の象徴である。

03. 天皇の地位は、主権者である日本国民の総意に基づく。

04. 私人としての天皇には、民事裁判権が当然に及ぶ。

05. 皇位は、世襲のものである。

06. 皇位は、皇室典範の規定に基づいて継承する。

07. 皇室典範は、国会が議決する。

08. 天皇は、憲法に規定された国事行為のみをする。

09. 天皇は、国政に係る権能を有しない。

10. 天皇は、国事行為を委任できる。

11. 皇室典範に規定された摂政を設置する場合、摂政は天皇の名で国事行為をする。

【解答】
01. ○: 憲法1条

02. ○: 憲法1条

03. ○: 憲法1条

04. ×: 最判平01.11.20(記帳所事件)要旨
天皇には民事裁判権は及ばない

05. ○: 憲法2条

06. ○: 憲法2条

07. ○: 憲法2条

08. ○: 憲法4条1項

09. ○: 憲法4条1項

10. ○: 憲法4条2項

11. ○: 憲法5条前段

【参考】
象徴天皇制 - Wikipedia
記帳所事件 - Wikipedia

憲法 > 規定

2011-02-05 00:00:00 | 憲法 > 国民の権利・義務等
【問題】
01. 人事院は、憲法上、設置しなければならない。

02. 公取委は、憲法上、設置しなければならない。

03. 国公委は、憲法上、設置しなければならない。

【解答】
01. ×: 国家公務員法3条(人事院)1項前段
内閣の所轄の下に人事院を置く。

02. ×: 国家行政組織法3条(行政機関の設置、廃止、任務及び所掌事務)1項
国の行政機関の組織は、この法律でこれを定めるものとする。

03. ×: 国家行政組織法3条(行政機関の設置、廃止、任務及び所掌事務)1項
国の行政機関の組織は、この法律でこれを定めるものとする。

【参考】
日本国憲法 - Wikipedia