法務問題集

法務問題集

民法 > 物権 > 担保物権 > 質権 > 権利質 > 債権の取り立て

2012-08-24 00:00:00 | 民法 > 物権
【問題】
01. 質権者は、被担保債権を直接取り立てられる。

02. 被担保債権の金銭債権の場合、質権者は自身の債権額を超過していても、債権の全部を取り立てられる。

【解答】
01. ○: 民法366条(質権者による債権の取立て等)1項

02. ×: 民法366条(質権者による債権の取立て等)2項
債権の目的物が金銭であるときは、質権者は、自己の債権額に対応する部分に限り、これを取り立てることができる。

【参考】
民法第366条 - Wikibooks

民法 > 物権 > 担保物権 > 質権 > 権利質 > 対抗要件

2012-08-23 00:00:00 | 民法 > 物権
【問題】
01. 第三債務者に権利質の設定を通知した場合、第三債務者に権利質の設定を対抗できる。

02. 第三債務者が権利質の設定を承諾した場合、第三債務者に権利質の設定を対抗できる。

【解答】
01. ○: 民法364条(債権を目的とする質権の対抗要件)

02. ○: 民法364条(債権を目的とする質権の対抗要件)

【参考】
民法第364条 - Wikibooks

民法 > 物権 > 担保物権 > 質権 > 総則 > その他

2012-08-21 00:00:00 | 民法 > 物権
【問題】
01. 質権の成立要件は、原則として、質権の設定である。

02. 質権設定者は、質権者に代わって質物を占有できる。

03. 債務者が弁済期を経過しても債務を弁済しない場合、質権者は流質できる。

04. 質権者は、自身の財産に対するのと同一の注意をもって、質物を占有しなければならない。

【解答】
01. ×: 民法344条(質権の設定)
質権の設定は、債権者にその目的物を引き渡すことによって、その効力を生ずる。

02. ×: 民法345条(質権設定者による代理占有の禁止)
質権者は、質権設定者に、自己に代わって質物の占有をさせることができない

03. ×: 民法349条(契約による質物の処分の禁止)
質権設定者は、設定行為又は債務の弁済期前の契約において、質権者に弁済として質物の所有権を取得させ、その他法律に定める方法によらないで質物を処分させることを約することはできない

04. ×: 民法298条(留置権者による留置物の保管等)1項準用
留置権者は、善良な管理者の注意をもって、留置物を占有しなければならない。

【参考】
質権 - Wikipedia

民法 > 物権 > 担保物権 > 質権 > 総則 > 転質

2012-08-20 00:00:00 | 民法 > 物権
【問題】
01. 質権設定者の承諾を得なければ、質権者は質物を転質できない。

02. 質権者は、不可抗力によるものを除き、転質で発生した損失の責任を負う。

【解答】
01. ×: 民法348条(転質)前段
質権者は、その権利の存続期間内において、自己の責任で、質物について、転質をすることができる

02. ×: 民法348条(転質)後段
転質をしたことによって生じた損失については、不可抗力によるものであっても、その責任を負う

【参考】
民法第348条 - Wikibooks