法務問題集

法務問題集

民法 > 総則 > 時効 > 消滅時効(2)

2012-06-23 00:00:00 | 民法(2024年) > 総則 > 法律行為等
【問題】
01. 契約に基づく債務の履行不能による損害賠償請求権の消滅時効は、本来の債務の履行を請求し得る時点から進行する。

02. 所有権は、権利を行使できる時から20年間行使しないときは時効消滅する。

【解答】
01. ○: 最判平10.04.24 要旨
契約に基づく債務の履行不能による損害賠償請求権の消滅時効は、本来の債務の履行を請求し得る時から進行する。

02. ×: 民法166条(債権等の消滅時効)2項
債権又は所有権以外の財産権は、権利を行使することができる時から20年間行使しないときは、時効によって消滅する。

【参考】
民法第166条 - Wikibooks

民法 > 総則 > 時効 > 消滅時効(1)

2012-06-22 00:00:00 | 民法(2024年) > 総則 > 法律行為等
【問題】
・債権の消滅時効は、原則として、債権者が権利を行使できることを知った時から( ア )年間、 または権利を行使できる時から( イ )年間である。
 ・人の生命や身体の侵害による損害賠償請求権は、債権者が権利を行使できることを知った時から( ア )年間、 または権利を行使できる時から( ウ )年間である。

・債権や所有権以外の財産権の消滅時効は、権利を行使できる時から( エ )年間である。
・( オ )年間より短い消滅時効の約定がある場合でも、確定判決やそれと同一の効力を有するものによって確定した権利の消滅時効は( オ )年間である。

【解答】
ア. 5: 民法166条(債権等の消滅時効)1項1号

イ. 10: 民法166条(債権等の消滅時効)1項2号

ウ. 20: 民法167条(人の生命又は身体の侵害による損害賠償請求権の消滅時効)

エ. 20: 民法166条(債権等の消滅時効)2項

オ. 10: 民法169条(判決で確定した権利の消滅時効)1項

【参考】
消滅時効 - Wikipedia

民法 > 総則 > 時効 > 取得時効 > その他の財産権

2012-06-21 00:00:00 | 民法(2024年) > 総則 > 法律行為等
【問題】
01. 土地賃借権は、時効取得できる。

【解答】
01. ○: 最判昭43.10.08 要旨
土地の継続的な用益という外形的事実が存在し、かつ、それが賃借の意思に基づくことが客観的に表現されているときは、土地賃借権を時効により取得することができる。

【参考】
民法第163条 - Wikibooks

民法 > 総則 > 時効 > 取得時効 > 所有権 > 成立要件 > 善意無過失

2012-06-20 00:00:00 | 民法(2024年) > 総則 > 法律行為等
【問題】
01. 占有開始時に善意だった占有者が占有開始後に占有物が他人の物であることを知った場合、所有権の短期取得時効は中断する。

02. 占有者の善意無過失は、その主張に係る最初の占有者の占有開始時で判定する。

【解答】
01. ×

02. ○: 最判昭53.03.06 要旨
不動産の占有主体に変更があって承継された2個以上の占有が併せて主張された場合には、民法162条2項にいう占有者の善意・無過失は、その主張にかかる最初の占有者につきその占有開始の時点において判定すれば足りる。

【参考】
民法第162条 - Wikibooks