朝六時まだ薄暗い中、有楽椿に鵯とメジロが交互に訪れており、
今朝の最低気温は4.6℃と暖かい朝になりました。
修二会・本行も3日目に入っております。
『十一面悔過』とは日常犯している過ちを二月堂の本尊
十一面観世音菩薩のまえで懺悔することを意味しており、
鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽
つまり人々の幸福を願われており、
六時に唱えられる経文の基本内容は以下になります。
1) 三礼文(さんらいもん):
仏・法・僧への帰依を表す華厳経・浄行品の一節
2) 供養文(くようもん):観仏三昧経巻十が原典
3) 如来唄(にょらいばい):
四箇法要の一つで、梵唄で勝鬘経からの引用で省略も
4) 散華(さんげ):「光明子熾盛照十方」などの四句を唱える
梵唄で中段と法華経化城喩品の後段からで、節は独特に
5) 呪願(しゅがん):経ではなく平安以降に法会の趣旨を挿入
6) 称名侮過(しょうみょうけか):重要
玄奘三蔵訳「十一面神呪心経」からの抜粋で、
観音様を称え、慈悲を願われます
7) 宝合(ほうごう):重要、初段は名号の「南無観自在菩薩」
二段「南無観自在」、三段「南無観」と節を替え唱える
8) 観音要文(かんのんようもん)
9) 五仏御名(ごぶつごみょう)
10)大懺過(だいさんげ):初夜と後夜のみ
11)小懺過(しょうさんげ):初夜と後夜のみ
12)破偈(はげ)
13)後行道(ごぎょうどう)
14)廻向文(えこうもん):廻向とは結果をふりむけること
練行衆の苦行の功徳を三宝、神々や人々に振り向けられ
六時それぞれで24か所、14日で2016回にも
省略化されているとはいえ、難行苦行の限りですね。
先日訪れた奈良県立美術館『祈りの美』展から、
清水公照さん「祈りの心」は紹介済みでしたので、
杉本健吉さん「祈りの形」、平山郁夫さん「祈りの美」を。
Ⅱ.杉本健吉、「奈良は道場だった」と魅せられた洋画家
自画像1993年
興福寺の「仏頭」も、抑えた色調で重厚な量感が
仏頭
奈良の風景で「登大路」、コンテの墨色での陰影が
二月堂が小さく描かれています。
登大路、夏
「二月堂お水取り」墨、1945年
松明を手に駆け上がるスピード感が
二月堂お水取り
「東大寺二月堂修二会(お水取り)、お香水」墨、
咒師が練行衆とともに階段を下りて若狭井へ向う様子が
厳かな感じが潤いのある墨で塗り重なれています。
東大寺二月堂修二会(お水取り)
Ⅲ.平山郁夫「祈りの美」平和への願いを感じれる展示に
1)仏教、
「天山南路(昼)」1960年、広島県立美術館
求法を終え、疲労と安堵の僧たちが黙々と帰路につく
天山南路(昼)
2)シルクロード、悠久の歴史を
3)奈良を通じて平和への願いが
「神の山 三輪山の月」1999 大神神社
神々が宿るお山、満月が輝き、静かに波打つ水面
神の山 三輪山の月
「大仏殿の夜」1974年 佐久市立近代美術館
静寂感のある夜の闇の中に、堂内の灯りと星屑が石畳に
反映し、時を経ても変わらぬ歴史の重みを暗示している
大仏殿の夜
二月堂もお松明の後も行をされており、午後8時ごろには
静かな暗闇の中から二月堂から眺める奈良市内そして
堂内では灯りに浮かび上がる練行衆を拝見しながら
ふりむけられた功徳を感じ、平和への祈りを。
今朝の最低気温は4.6℃と暖かい朝になりました。
修二会・本行も3日目に入っております。
『十一面悔過』とは日常犯している過ちを二月堂の本尊
十一面観世音菩薩のまえで懺悔することを意味しており、
鎮護国家、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽
つまり人々の幸福を願われており、
六時に唱えられる経文の基本内容は以下になります。
1) 三礼文(さんらいもん):
仏・法・僧への帰依を表す華厳経・浄行品の一節
2) 供養文(くようもん):観仏三昧経巻十が原典
3) 如来唄(にょらいばい):
四箇法要の一つで、梵唄で勝鬘経からの引用で省略も
4) 散華(さんげ):「光明子熾盛照十方」などの四句を唱える
梵唄で中段と法華経化城喩品の後段からで、節は独特に
5) 呪願(しゅがん):経ではなく平安以降に法会の趣旨を挿入
6) 称名侮過(しょうみょうけか):重要
玄奘三蔵訳「十一面神呪心経」からの抜粋で、
観音様を称え、慈悲を願われます
7) 宝合(ほうごう):重要、初段は名号の「南無観自在菩薩」
二段「南無観自在」、三段「南無観」と節を替え唱える
8) 観音要文(かんのんようもん)
9) 五仏御名(ごぶつごみょう)
10)大懺過(だいさんげ):初夜と後夜のみ
11)小懺過(しょうさんげ):初夜と後夜のみ
12)破偈(はげ)
13)後行道(ごぎょうどう)
14)廻向文(えこうもん):廻向とは結果をふりむけること
練行衆の苦行の功徳を三宝、神々や人々に振り向けられ
六時それぞれで24か所、14日で2016回にも
省略化されているとはいえ、難行苦行の限りですね。
先日訪れた奈良県立美術館『祈りの美』展から、
清水公照さん「祈りの心」は紹介済みでしたので、
杉本健吉さん「祈りの形」、平山郁夫さん「祈りの美」を。
Ⅱ.杉本健吉、「奈良は道場だった」と魅せられた洋画家
自画像1993年
興福寺の「仏頭」も、抑えた色調で重厚な量感が
仏頭
奈良の風景で「登大路」、コンテの墨色での陰影が
二月堂が小さく描かれています。
登大路、夏
「二月堂お水取り」墨、1945年
松明を手に駆け上がるスピード感が
二月堂お水取り
「東大寺二月堂修二会(お水取り)、お香水」墨、
咒師が練行衆とともに階段を下りて若狭井へ向う様子が
厳かな感じが潤いのある墨で塗り重なれています。
東大寺二月堂修二会(お水取り)
Ⅲ.平山郁夫「祈りの美」平和への願いを感じれる展示に
1)仏教、
「天山南路(昼)」1960年、広島県立美術館
求法を終え、疲労と安堵の僧たちが黙々と帰路につく
天山南路(昼)
2)シルクロード、悠久の歴史を
3)奈良を通じて平和への願いが
「神の山 三輪山の月」1999 大神神社
神々が宿るお山、満月が輝き、静かに波打つ水面
神の山 三輪山の月
「大仏殿の夜」1974年 佐久市立近代美術館
静寂感のある夜の闇の中に、堂内の灯りと星屑が石畳に
反映し、時を経ても変わらぬ歴史の重みを暗示している
大仏殿の夜
二月堂もお松明の後も行をされており、午後8時ごろには
静かな暗闇の中から二月堂から眺める奈良市内そして
堂内では灯りに浮かび上がる練行衆を拝見しながら
ふりむけられた功徳を感じ、平和への祈りを。