学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

祖父の昔話

2007-01-06 22:28:53 | Weblog
今日で年末年始の休暇も終わり、明日から仕事です。

さて、今日は山形の祖父から子供時代の話を聞きました。
祖父が小学生のとき、日本は終戦になったそうです。
学校では学問、というよりも毎日クワを持たされて、
畑仕事に追われていたそう。
担任の先生は厳しくて、気に入らないことがあると、
どんどん頭を叩く。祖父は、「あんなに頭を叩かれなければ
今よりも頭が良かったはずなんだが」と苦笑していました。
冬は豪雪、特に西風が強い時が多く、家へ帰れないときも
あったそうです。
終戦後、祖父は職を求めて(家では建設業を営んでいましたが、
戦時中に鉄を全て取られてしまったため、営業できなくなった)
進駐軍の手伝いをしていたそうです。その後、北海道へ行って
何年か働いたうち、実家へ戻り、曽祖父とともに会社を再興させた
とのこと。
会社も軌道に乗り、曽祖父は60歳で引退。
後は会社の運営に一切関わらず、趣味や旅行をして楽しむんだと
言っていたそうです。私が生まれたときには、すでに曽祖父は
亡くなっていましたが、随分温和な人であったようです。

そんな祖父がいわく、
「俺は若いころから随分苦労して暮らしてきた。今の若い人には
比べようもないほど。でもそのおかげで、今はとても幸せだ。
年を老いたときに幸福になるためには、今から精一杯仕事すること。
若いときに楽ばかりして過ごすと、老いたときに不幸になる。
それだけは覚えておくんだ。」

祖父の生き方を心に深く刻んで、私は生きていきたいと思います。
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