学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

真冬のミステリー

2007-02-12 21:41:28 | Weblog
今日はちょっと怖い話。

大抵の美術館は、午後5時に閉館となりますが、
それは当館も同じ。

4時30分ごろになると、にぎやかだった館内はしんとして
昼間とは雰囲気が違った感じになります。
当館では5時になると、学芸員が2階に上がり、
残っているお客さんがいないかどうか、
作品に異常が見られないかどうかをチェックして、
何事もなければ展示室を消灯します。
当然、展示室には窓はないので、消灯すると真っ暗です。

その後、事務室へ戻り、残りの仕事にとりかかるわけですが、
まれに2階に上がらねばならない仕事が・・・。
いくら電気をつけなおしたとて、正直言って、男の私でも一人では怖いです!

文化財係の調査によれば、かつて当館があったところはお墓だったそうです。
それを聞くだけでもいやなのに、以前こんなことがありました。
年配のお客様が入り口で動けなくなったのです。
どうかされましたか?と声をかけたところ、「私は霊感が強いのですが、
ここは危ないです。」とおっしゃるのです。
勘弁してくれ!!
確かにバイトさんや私もおかしな人影を見たりするので、
きっと何かいるんだろうな~とは思っているんですけどね・・・。

幸い事務室のパソコンがかってに起動したり、物が空中を舞ったりする
ことはないので、被害はありません。
あったら、あったでいいや(よくないけど)。
そんな調子で今日も残業でした。
コメント
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