学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

展示作業終了

2007-01-09 22:32:23 | Weblog
今日は休日出勤で、展示替え作業をしました。

昨日まで展示してあった作品を壁面からとりはずし、
おつかれさまでした、という感謝の気持ちをこめて
一点ずつ額を拭いていきます。
作品を扱うときは、自分の子供と接するように大切に
扱っていきます。

その後、上からワイヤーを吊って、次回展示する作品を
かけていきます。
ワイヤーによる展示は、高さの調整をあわせやすい反面、
ワイヤーが目立つため、作品鑑賞の妨げをする懸念もあり・・・。

作品をかけた後は、キャプションの貼り付け。
キャプションとは、題名や制作年、技法など情報を記す
プレートです。
私の美術館では、こうしたキャプションも手づくり。
外部に発注するお金がないですからね(笑)

こうして午前中で展示が終了!
明日から無事展覧会を開催することができそうです。

お客様の笑顔を期待しつつ、これから日本酒を飲んで眠ります。
それでは、おやすみなさい!


奥華子の「ガーネット」

2007-01-08 21:43:04 | Weblog
私は映画が好きで、仕事が早く終わったときは
映画館へ足を運ぶことがあります。

昨年も色々見ましたが、「時をかける少女」は
特にインパクトのある映画でした。
その主題歌が奥華子さんが歌った「ガーネット」という曲です。
映画を見ていたときは綺麗な声だな、ぐらいにしか
思わなかったのですが、このところ急に気になりだして
今日早速CDを借りてきました。

やはりいいですね。
ほっとする歌声です。
私が久し振りにいいな、と感じるアーティストですね。

今のうちにリラックスしておきます。
なんせ明日は展示替え作業!!
間違いなく体力勝負になりますが頑張ります!


私の仕事始め

2007-01-07 21:35:47 | Weblog
今日から私の仕事始め。
机上には書類(仕事)が山積みに・・・。
正月早々、少しげんなりしますね。

午前中に山積み状態を片付けて、
午後から小企画展の準備!
キャプション作成やら、出品作品のチェックやら。
美大のアルバイト学生さんに手伝ってもらって
随分はかどりました。

本日、市内は成人式でした。
美術館の前では、美しい着物姿の女性が記念撮影。
バイトさん「hoyhtさん。外で綺麗な女性が写真撮っていますよ。」
わたし「あ~今日は成人式だもんね。」
バイト「普通の答えですね。ボケて欲しいとこでしたよ。」
わたし「えっ~今のフリで?ごめん。期待に沿えず。」
そんな意味不明な会話をしていました(笑)

さて、帰宅しようと、事務室のドアを開けると、すさまじい強風。
車で通勤すればよかったと、後悔の念を起こしても、いまさら時すでに遅し。
震えながら、帰宅の戸につきました。

家でテレビを見ていると、例の如く成人式で暴れた輩がいるとのこと。
世も末だな、と思いつつ、私はまた日本酒を軽く飲む。
そんな仕事始めの一日でした。

祖父の昔話

2007-01-06 22:28:53 | Weblog
今日で年末年始の休暇も終わり、明日から仕事です。

さて、今日は山形の祖父から子供時代の話を聞きました。
祖父が小学生のとき、日本は終戦になったそうです。
学校では学問、というよりも毎日クワを持たされて、
畑仕事に追われていたそう。
担任の先生は厳しくて、気に入らないことがあると、
どんどん頭を叩く。祖父は、「あんなに頭を叩かれなければ
今よりも頭が良かったはずなんだが」と苦笑していました。
冬は豪雪、特に西風が強い時が多く、家へ帰れないときも
あったそうです。
終戦後、祖父は職を求めて(家では建設業を営んでいましたが、
戦時中に鉄を全て取られてしまったため、営業できなくなった)
進駐軍の手伝いをしていたそうです。その後、北海道へ行って
何年か働いたうち、実家へ戻り、曽祖父とともに会社を再興させた
とのこと。
会社も軌道に乗り、曽祖父は60歳で引退。
後は会社の運営に一切関わらず、趣味や旅行をして楽しむんだと
言っていたそうです。私が生まれたときには、すでに曽祖父は
亡くなっていましたが、随分温和な人であったようです。

そんな祖父がいわく、
「俺は若いころから随分苦労して暮らしてきた。今の若い人には
比べようもないほど。でもそのおかげで、今はとても幸せだ。
年を老いたときに幸福になるためには、今から精一杯仕事すること。
若いときに楽ばかりして過ごすと、老いたときに不幸になる。
それだけは覚えておくんだ。」

祖父の生き方を心に深く刻んで、私は生きていきたいと思います。

ホラー映画を見る

2007-01-05 20:28:51 | Weblog
いきなりですが、皆さんは幽霊を信じますか。
私は一応、信じています。

昨夜、従兄弟たちと「呪怨」を見ました。
日本のホラー映画を見るのは、スイートホーム以来。(古!)
ホラー映画は嫌いではないのですが、あまり見る機会もないまま、
現在に至るわけです。

結論、あまり怖くなかったかも・・・。
なんせ、私は霊感が強くて、いわゆる?本物を見てしまうことが
あるのです。美術館でも何回か見ましたし。
でも誰も信じてくれなくて、オオカミ少年の状態になりました。
ですから、映画を見てもあまりゾクッとしないのかもしれません。

そんな調子で、今日もまた終わります。
明日で年末年始の休みも終わり。
休みはあっという間ですね。

3年ぶりの山形

2007-01-04 20:00:15 | Weblog
今、山形の祖父母の実家に居ます。
外はほとんど雪がありません。
どうもニュースを見る限り、今年は暖冬のようです。

山形の祖父母の家を訪れるのは、実に3年ぶり。
当時まだ小学生だった従兄弟は、私よりも背が高くなっていて、
ちょっと驚き・・・。

今日はまた飲みすぎました。
ビール、日本酒を沢山勧められてしまいまして。
これからウイスキーで乾杯です。
明日、二日酔いにならないことを祈ります。
正月尚早ね・・・。



モーパッサン三昧

2007-01-03 20:05:17 | Weblog
今日は一日中、家でおとなしく読書。
昨日購入した『当世書生気質』は、朝から読むにはちょっと
乗り切れない部分がありましたので、本棚を漁って、
モーパッサンの作品集を数冊選んで読んでみました。
モーパッサンを選んだ理由は、中編小説が多いので、
読みやすい、ただそれだけです(笑)

モーパッサン(1850~1893)は、フランスの作家です。
鋭い人間観察、が作品の特徴。
そしてハッピーエンドでは終わらない面白さがあると、私は思います。

例えば『田園秘話』、ある2軒の農家を若くて裕福な夫婦が訪れます。
夫婦は最初に訪れた家で、「あなたたちの子供をぜひ養子に迎えたい」と
懇願します。しかし、その家は「子供を金で渡せるか」と断ります。
次にもう一軒の家でも夫婦は同じことを懇願します。その家は悩んだ挙句、
自分の子供を養子に出すことを認めるのです。
そして数年後、養子の子供は立派になって帰ってきます。
一方、申し入れを断った農家の息子は、両親に対してなぜ自分を養子に
出さなかったのか恨みつらみをぶつけて家を出て行ってしまうのです。

ごく簡単に話の内容を説明しましたが、私はおや?と思いました。
お金よりも子供が大事だと言った農家は不幸になり、
お金のために子供を養子に出した農家は幸福になるのですから。
話の流れとしては、逆じゃないの?
道義的に前者の行いは正しいと思う、けれど幸せにはなれないのです。
なんだか肩透かしを食った気分…。
モーパッサンには、そんな作品が多いですね。

私はハッピーエンドに慣れすぎているのかもしれません。
ドラマも映画も、ほとんどがハッピーエンドですよね。
でも、現実の出来事はすべてハッピーエンドとは限らない。
努力をしても報われないことがありますし。
ですからモーパッサンの小説を読んでいると、
「これが現実なんだよ!」と突きつけられているような気がします。

私がオススメのモーパッサン作品は、『口髭』、『宝石』、
『メヌエット』です。どれも味わい深い小説です。

明日は、祖父母の居る山形へ行ってきます。
雪が積もっていないといいのですけれど。

初夢と初売

2007-01-02 21:46:14 | Weblog
<初夢>
私はどこか日本の古い町並みを歩いている。
とても細い路地で、左右には高い木の柵が建っている。
私はその道をゆっくりと歩く。
雲一つない、青々とした晴天である。
路面は若干濡れていた。

路地を進んでいると、正面にも木の柵が現れた。
柵の向こうには、大変立派な家屋がある。
私はなぜか、その家が酒屋であることを知っていた。
T字路にぶつかり、私は右へ行くか、それと左へ行くかの
選択に迫られた。
すると左側から「こっちだよ。」と呼ぶ声がする。
左側を向くと、中年の夫婦が笑いながら私に声をかけたようだった。
私は彼らを見たことがなかった。
しかし、呼ばれたのだから行かねばならないと思い、
左側の道を歩き出した。
すると大きい通りに出た。
ふいに私を陰が包んだ。
私の横に見知らぬ女性が居て、彼女が私に日傘を差してくれているのだった。
残念ながら、私は彼女の顔を覚えていない。
だが、私はその女性を好きにはなれなかったのは覚えている。
「ごめん。」といって、私は往来を走って逃げた。

場面は急に変わり、私は小学校で教育実習をしている。
教えている教科は書道。
なぜ書道なのだ?
私は子供たちから墨まみれにされて、うんざりしている。

そんな初夢でした。
長々と申し訳ありません!
私は良く夢を見ますし、それを覚えていることが多いのです。
縁起が良いのか、そうでないのかわからない初夢でしたね。(笑)

<初売>
仙台は、大賑わい。
私が買ったもの、たいしたものではないですけれど、
スーツ、『当世書生気質』、『助六』、
マイセン(リキュール用)を買いました。
福袋は買いませんでした。
折角初売に行ったのにね。
でも活気のある雰囲気に楽しめました!

明日はのんびり家で過ごします。



元旦(後編)

2007-01-01 22:53:15 | Weblog
さて、初詣でおみくじを引きましたら「吉」でした。
仕事:積極的に行け!
恋愛:派手な行動は慎め。
健康:心配することなし。
学業:努力続ければ、目標到達可。
要するに全般的に良いということ?

午後はぐうたら、『山上宗二記』を炬燵で
読みながらゴロゴロしていました。
正月早々、だめな人ですね。(笑)
明日は初売りに行ってきます!
多分、冷やかしに…。

初夢を期待し、おやすみなさい!

元日(前編)

2007-01-01 11:44:19 | Weblog
本年もよろしくお願い申し上げます。

1時頃に初詣に出かけました。
神社へ行く道中、ふと空を見上げると満天の星空!
満月が美しく、その隣にはオリオン座も見られました。
正月早々、少し得をした気分!

さて、お待ちかね?の年賀状です。
取り急ぎ掲載して見ました。
画面が暗くてごめんなさい!