学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

ようやく帰宅しました

2007-02-16 21:45:14 | Weblog
ようやくアパートに帰宅しました。
では研修会と公演の総括といきましょう。

昨日は、ブログにも書きましたとおり、
宮城県美術館で地域と美術館の関係はどうあるべきなのかを
テーマとした研修でした。
県美術館館長の講義を聴いたあと、展覧会の鑑賞へ。
「みやぎの美術07」と題された展示は、宮城県出身の作家を
紹介した内容。
それぞれ個性があって、今まで何気なく見ていた日常のことが
こうして問題定義されるとアッと気がつく自分が居ました。
その後、学芸員の懇親会。
本当に色々な方と知り合うことが出来ました。
展示や教育普及など仕事の話から、ざっくばらんな話まで出来て・・・。
とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

ほろ酔い気分で、今度は仙台駅近くの劇場まで行きました。
先輩から講演開催の案内を頂いたので、見に行ったのです。
劇の内容は、ちょっと一言では言えず。
「見て楽しむ」、というよりも、「見て考える」講演でした。
私たちは虐殺の歴史を歩んできました。
ナチスのホロコーストしかり。
現代に生きる我々は、そうしたことは許されないことだと
批判しています。
でも、ちょっと待って。
私たちも自分勝手な理由で沢山の犬や猫を捨てています。
その犬や猫たちは保健所で強制的な最期を迎える・・・。
結局、虐殺を批判している我々も、人間ではないにしろ、
動物を虐殺しているではないか。
そんなメッセージがこめられているように、私には感じました。

帰宅してから、すぐに寝入ったのですが、
何時ごろだったろうか。
雨戸がガタガタと音を立て、すさまじい突風の声で目が覚めました。
案の定、起きてニュースを見たら仙台行きの電車はストップとのこと。
(なんとか30分遅れで、電車に乗り込めました)

さて、今日の研修は具体的な事例を挙げての講義。
参考になることがありすぎて、いそがしくメモを取っていました。
みなさん、とてもパワーのある学芸員の方ばかりで、
私は強い刺激を受けて、帰ってきました。
学芸員が自ら絵を描いて展示パネルと作ったり、
町全体をアートに変えてしまったり・・・。
私も負けていられない!と思いました。

今日は寝不足なので、もう寝ます。
また明日から頑張ります!

あっそうだ。
結局牛タンを食べる時間がありませんでした!
無念です(泣)
次に仙台へ帰ったときの楽しみとしておきます!


久々の雪景色

2007-02-15 23:50:50 | Weblog
今朝の天気予報で、絶対に雪が降るとキャスターが
言っていましたが、予想通り見事に仙台は雪でした(泣)

雪質は水気が多く、コートに当たると、すぐに水滴になるような
感じです。すぐにびしょびしょになってしまいました。

さて、研修初日は宮城県美術館の館長から「地域と美術館」に
ついての講座を受けたあと、施設見学。
具体的に書きたいところですが、
今の私は酔っ払っていてだめです(笑)

研修会終了後は、先輩の公演を見に行きました。
内容は楽しめるというよりも考えさせられるもの。
やっぱり生の舞台はいいですね!

脈絡のない文章でしたが、今日はここまで!
強制終了で失礼いたします。
(どうもパソコンの調子が悪いのです。)

真夜中の新幹線

2007-02-14 22:36:28 | Weblog
ふと、新幹線の窓に目をやると、
数本の水滴がゆっくりと時間をかけて
下の方へ落ちてゆく。
どうも外は雨が降っているらしい。

雨となると、普段は憂鬱な気分になるのだが、
これから雨の中を歩く用件も別段ないので、
私はまるで無関心だった。

新幹線の車内は随分空いていた。
私の目に見える範囲では、イヤホンを耳にして
目をつぶるサラリーマン、やはりスポーツ新聞を
読みながら美味そうにビールを飲むサラリーマン。
みんなスーツ姿のサラリーマンばかりである。
かく言う私もスーツ姿であるから、あまり人のことは言えない。

新幹線は郡山に到着する。
ホームごしに見える煌びやかなネオンが少しまぶしい。
電車を降りる乗客がほとんどで、これから乗車する人の姿はない。
発車時刻になり、新幹線が移動すると、
窓の光は闇へと変わり、ネオンに代わって私の疲れた顔が映った。
なぜ疲れているのかと申せば、私の目が両方とも二重になっている
からである。普段の私は一重二重で、疲れてくるとそれが変化する。
我ながら、まったくわかりやすい人間だ。

福島まで来ると、いよいよ仙台が近くなったと感じる。
私は詩集を読んでいたが、あまりの眠気に本を閉じた。
たまたま車内販売の女性がそばを通ったので、眠気覚ましの
コーヒーを注文した。値段は300円。いささか高い。
私は少しずつ、飲むことにした。
若干の苦味を感じながら。

そして仙台着である。
思ったほど寒くはない。
私の知らぬ間に、この街はどんどん変化を続ける。
私は、とっくの昔に追い抜かされてしまった。
仙台へ帰るたびに、時間の歯車に戸惑う自分が居た。


さて、小説仕立てのお話を作ってみました。
明日は研修で、夜に公演を見に行きます。
それではまた明日お会いしましょう!

私のバレンタインデー

2007-02-13 20:13:15 | Weblog
結局、論文は60パーセントくらい書き上げました。
文章を考えるのは疲れますね。へとへとです。

さて、明日はバレンタインデー!
私には、たぶん義理さえもないでしょう(笑)

バレンタインデーにまつわる私の個人的な話。

随分前の話になりますが、以前付き合っていた女性と
バレンタインデーに会うことになりました。
彼女は、誕生日や記念日などには一向に無頓着な人で、
私が何かプレゼントしようとしても受け取らない人でした。

その日も楽しい時間を過ごし、さて、別れ際になって
彼女が渡したいものがあると言いました。
あ、きっとバレンタインデーだからチョコレートなんだろうな。
そう私は思いました。
彼女はバックから何かを取り出します。
そして私に右手を出すようにいうと、チロルチョコ1つ、
そっと掌に置いたのです。
想像していたものとはまったく違っていて・・・。
これがバレンタインデーのチョコ?なんて思ってしまいましたが、
でも彼女らしいわ(笑)と、大事にポケットに入れて帰りました。
彼女なりの温かいプレゼントに、一人でじ~んと感動していた
お互いお金のなかった学生時代のお話でした。


明日の夜に仙台へ帰ります。
ブログの更新は、夜遅くになりそうです。
それではちょっと早めですが、おやすみなさい。


真冬のミステリー

2007-02-12 21:41:28 | Weblog
今日はちょっと怖い話。

大抵の美術館は、午後5時に閉館となりますが、
それは当館も同じ。

4時30分ごろになると、にぎやかだった館内はしんとして
昼間とは雰囲気が違った感じになります。
当館では5時になると、学芸員が2階に上がり、
残っているお客さんがいないかどうか、
作品に異常が見られないかどうかをチェックして、
何事もなければ展示室を消灯します。
当然、展示室には窓はないので、消灯すると真っ暗です。

その後、事務室へ戻り、残りの仕事にとりかかるわけですが、
まれに2階に上がらねばならない仕事が・・・。
いくら電気をつけなおしたとて、正直言って、男の私でも一人では怖いです!

文化財係の調査によれば、かつて当館があったところはお墓だったそうです。
それを聞くだけでもいやなのに、以前こんなことがありました。
年配のお客様が入り口で動けなくなったのです。
どうかされましたか?と声をかけたところ、「私は霊感が強いのですが、
ここは危ないです。」とおっしゃるのです。
勘弁してくれ!!
確かにバイトさんや私もおかしな人影を見たりするので、
きっと何かいるんだろうな~とは思っているんですけどね・・・。

幸い事務室のパソコンがかってに起動したり、物が空中を舞ったりする
ことはないので、被害はありません。
あったら、あったでいいや(よくないけど)。
そんな調子で今日も残業でした。

研修のあとは公演に行こう!

2007-02-11 22:47:58 | Weblog
今日、大学時代の先輩からメールをいただきました。
内容は来週、仙台で公演をするのでぜひ見に来てもらいたし、とのこと。
そう、先輩は劇団に所属していて、公演のたびに案内をくれるのです。

仕事が忙しくて、案内を頂いても見に行く機会がなかなかないのですが、
なんと来週は偶然に仙台で2日間の研修があるのです!
夜中8時から公演が始まるようなので、ぜひ見に行きたいと考えています。

公演は、演じる人の心がじかに伝わってきます。
テレビでは決して得られない迫力。
今からとても楽しみにしています。

今日はそんなお芝居の話でした。

復讐の向こう側に

2007-02-10 21:17:33 | Weblog
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯にいきました。

これはなんのお話でしょう?
そう、誰でも知っている桃太郎の冒頭ですよね。

今日は芥川竜之介の一風変わった『桃太郎』を読みました。
ちょっと内容を紹介してみましょう。

主人公の桃太郎は鬼退治に向かう道中、犬に出会います。
犬はきび団子をくれといいますが、桃太郎はやってもいいが、
半分しかやれないと言って妥協しません。犬はしぶしぶ承知して、
仲間になります。猿、雉も同様に。

さて、鬼が島にたどり着いた桃太郎は大暴れ。
平和に暮らしていた鬼たちは、桃太郎に成敗されます。
鬼の大将は、平和に暮らしていた私たちがなぜ成敗されなければ
ならないのかと桃太郎に問います。
桃太郎は明確な回答はせずに、鬼の子供を人質に国へ帰ってしまいます。
ここまででもすさまじい話ですが、このあとがもっとすごい。

桃太郎にやられた鬼たちは、ひそかに復讐の機会を狙っていました。
そんなとき、桃太郎のもとに居た人質の鬼が一人前になり、
見張り番をしていた雉をかみ殺すと脱走。
これを機に鬼の復讐劇は開始!
桃太郎の屋形に火をつけ、なんと猿を暗殺します。

さすがの桃太郎も嘆息をもらさずには居られなかったという話・・・。
(ちなみに犬は生き残りました)

この話を読んだとき、大笑いしてしまいましたが、
もう一度読み返すと、芥川の深刻なメッセージがこめられているようで
笑えなくなりました。

芥川は復讐をとかく否定した作家だったようです。
同様なことが『猿蟹合戦』や『或日の大石内蔵之助』でも見られます。
復讐はするべきものではない。
それがたとえ美談と言われている話であったとしても。
そんな芥川のメッセージがこめられているような気がしました。

エクセルに燃え尽きる

2007-02-10 09:47:22 | Weblog
昨日はすさまじい睡魔に勝てず、ブログを更新する間もなく、
寝てしまいました。

昨日の仕事は、業者に業務委託を発注するための設計書を
不慣れなエクセルで作っていました。
午後2時に書類を渡されて、今日の5時までに頼むね!と。
絶対無理!と思いつつも、仕事に取り掛かる。
SUMくらいの数式なら扱える(誰でも扱えるさね)のですが、
それ以上高度なのになるとお手上げ。
パソコンに詳しい同期に電話をしながら、
細かい数字などにも注意して、4時に完成!
このあと論文を書こうと思いましたが、燃え尽きた感があり、
さっぱり集中できず。少しでも前に進めようと材料の資料だけは
集めて帰宅しました。

テレビをつけると金曜ロードショー。
ソファーに腰をかけてこれ何度も見たな・・・、
と思いつつ眠気に襲われ、寝てしまったわけです。

今日の予定はまったくなし!
流れるままに時間を過ごします。