(1)原発の安全性は高くても、事故は起こりうる。
(2)事故になれば、ほかのどんなエネルギー源よりも危険だ。
(3)次世代に放射性廃棄物処理などを残すのは、倫理的に問題がある。
(4)より安全なエネルギー源がある。
(5)温暖化問題もあるので、化石燃料の使用は解決策ではない。
(6)再生可能エネルギー普及とエネルギー効率の改善で段階的に原発ゼロに向かうことは、経済にも大きなチャンスになる。
これは、ドイツで首相が設置した「より安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」において、「なぜ」を徹底的に議論した結論だ。
「原子力発電をやめるべきか」を考える際、「どうやって」の前に、「なぜ」(理由)を深く議論することが必要だ。倫理的価値判断が含まれるからだ。
日本が学ぶべきは、手段としての原子力の評価だ。発電という目的に対して、(a)地震国での原発のコストとリスク、(b)事故被害の大きさ、(c)将来世代への責任などについて、他の発電手段と比較して評価を行うことだ。 その上で何を選ぶかは、社会の倫理的価値判断に基づいて決めるべきことだ。
いまの日本に必要なことは、こうした目標・政策枠組みの策定と担い手の育成だ。そして、時間はかかるが、「原発をどうするか」の国民的議論をふまえた上で政治的に決定することだ。
以上、ミランダ・シュラーズ(ベルリン自由大学教授)/吉田文和(北海道大学教授)「〈私の視点〉脱原発 「なぜ」の徹底議論必要」(2011年9月3日付け朝日新聞)に拠る。
↓クリック、プリーズ。↓


(2)事故になれば、ほかのどんなエネルギー源よりも危険だ。
(3)次世代に放射性廃棄物処理などを残すのは、倫理的に問題がある。
(4)より安全なエネルギー源がある。
(5)温暖化問題もあるので、化石燃料の使用は解決策ではない。
(6)再生可能エネルギー普及とエネルギー効率の改善で段階的に原発ゼロに向かうことは、経済にも大きなチャンスになる。
これは、ドイツで首相が設置した「より安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」において、「なぜ」を徹底的に議論した結論だ。
「原子力発電をやめるべきか」を考える際、「どうやって」の前に、「なぜ」(理由)を深く議論することが必要だ。倫理的価値判断が含まれるからだ。
日本が学ぶべきは、手段としての原子力の評価だ。発電という目的に対して、(a)地震国での原発のコストとリスク、(b)事故被害の大きさ、(c)将来世代への責任などについて、他の発電手段と比較して評価を行うことだ。 その上で何を選ぶかは、社会の倫理的価値判断に基づいて決めるべきことだ。
いまの日本に必要なことは、こうした目標・政策枠組みの策定と担い手の育成だ。そして、時間はかかるが、「原発をどうするか」の国民的議論をふまえた上で政治的に決定することだ。
以上、ミランダ・シュラーズ(ベルリン自由大学教授)/吉田文和(北海道大学教授)「〈私の視点〉脱原発 「なぜ」の徹底議論必要」(2011年9月3日付け朝日新聞)に拠る。
↓クリック、プリーズ。↓



