魚とナッツを食べることに、どんな共通点があるか。
心臓病予防に効果があるとされているものに、ポリフェノールと並び、「オメガ3脂肪酸」が挙げられる。オメガ3脂肪酸を摂るには、魚を食べるのもよいが、ナッツでも同じように補える。
オメガ3脂肪酸の一種で、魚介類に含まれるものを「エイコサペンタエン酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と言う。
一方、ナッツなどの植物性食品に含まれるオメガ3脂肪酸は「α-リノレン酸」と呼ばれ、体内でEPAとDHAが生成されるもとになる。つまり、ナッツで魚と同じオメガ3脂肪酸が摂れるということだ。
魚は調理が必要で、好き嫌いもあるが、ナッツは気軽に食べられるため、医療機関の嗜好品外来で薦める場合もある。ナッツ類の中でも特にクルミに最も多く含まれ、ひとつかみ(約28グラム)で1日の摂取量には十分だ。
オメガ3脂肪酸は、体外から摂取する必要のある必須脂肪酸の一つ。悪玉コレステロールや中性脂肪の値を下げ、心臓病、糖尿病、高血圧など、いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮する、との報告がある。ハーバード大などの調査(2013年発表)では、約12万人の男女を20年間以上追跡したところ、日常的にナッツ類をひとつかみほど食べた人は、まったく食べない人と比べて、29%も心臓病による死亡率が低くなっていた。
ただ、オメガ3脂肪酸は非常に繊細な性質で、扱い方によっては激しく劣化する。高温で加熱しない、空気に長時間さらさない、光に当てない、低温で保管する、といった点に注意し、新鮮なうちに食べることが大切だ。
□椎名一紀(循環器内科医)「ナッツで取れる魚の成分/クルミを1日ひとつかみ ~楽しく食べて病気予防4~」(「日本海新聞」 2016年12月5日)
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心臓病予防に効果があるとされているものに、ポリフェノールと並び、「オメガ3脂肪酸」が挙げられる。オメガ3脂肪酸を摂るには、魚を食べるのもよいが、ナッツでも同じように補える。
オメガ3脂肪酸の一種で、魚介類に含まれるものを「エイコサペンタエン酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)」と言う。
一方、ナッツなどの植物性食品に含まれるオメガ3脂肪酸は「α-リノレン酸」と呼ばれ、体内でEPAとDHAが生成されるもとになる。つまり、ナッツで魚と同じオメガ3脂肪酸が摂れるということだ。
魚は調理が必要で、好き嫌いもあるが、ナッツは気軽に食べられるため、医療機関の嗜好品外来で薦める場合もある。ナッツ類の中でも特にクルミに最も多く含まれ、ひとつかみ(約28グラム)で1日の摂取量には十分だ。
オメガ3脂肪酸は、体外から摂取する必要のある必須脂肪酸の一つ。悪玉コレステロールや中性脂肪の値を下げ、心臓病、糖尿病、高血圧など、いわゆる生活習慣病の予防に効果を発揮する、との報告がある。ハーバード大などの調査(2013年発表)では、約12万人の男女を20年間以上追跡したところ、日常的にナッツ類をひとつかみほど食べた人は、まったく食べない人と比べて、29%も心臓病による死亡率が低くなっていた。
ただ、オメガ3脂肪酸は非常に繊細な性質で、扱い方によっては激しく劣化する。高温で加熱しない、空気に長時間さらさない、光に当てない、低温で保管する、といった点に注意し、新鮮なうちに食べることが大切だ。
□椎名一紀(循環器内科医)「ナッツで取れる魚の成分/クルミを1日ひとつかみ ~楽しく食べて病気予防4~」(「日本海新聞」 2016年12月5日)
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