語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】寒たまご ~1日2個以上も可~

2017年01月21日 | 医療・保健・福祉・介護
 自然環境で育った鶏は、日照時間が短く日差しの弱い冬の間、あまり卵を産まない性質がある。一方、寒い時期に生まれた希少な卵は栄養価も高く「寒たまご」と呼ばれ、縁起物として金運上昇や無病息災の祈願にも使われるという。
 温度や日照時間が管理された養鶏場では、鶏は冬でも安定して卵を産む。このことから卵は「物価の優等生」といわれるが、冬は卵の価格がやや高い。これは生産数が少ないというより、需要が多いからだという。
 卵は完全栄養食といわれ、タンパク質、脂質、多くのビタミンとミネラルを含むが、ビタミンCと食物繊維は含まれていない。そこでこれらの栄養素を含む大根などの根菜類と一緒に、おでんなどにして食べるとよい。
 卵はコレステロールが高いので、1日1個までといわれてきたが、卵黄に含まれるレシチンにはコレステロールを溶かす働きがあるという。また、最近の研究では、もともと脂質異常などがない人は、コレステロールを含む食品を食べても血中コレステロールには影響しないといわれている。

□南雲つぐみ(医学ライター)「寒たまご ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月15日)
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 【参考】
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【食】チャーハンと焼めしはどう違うか ~東日本と西日本~

2017年01月21日 | 社会
 チャーハンが日本に広まったのは昭和30年代。チャーハンは中部以東で主にそう呼ばれ、京都・大阪以西では焼き飯と呼ばれることが多い。東日本では焼いたおにぎりを「焼き飯」と呼ぶ習慣があり、炒めご飯の新料理を区別する必要からチャーハンの呼び名が早くから定着した。一方、西日本ではその区別の必要があまりなく、焼き飯が炒めご飯を指す名となった。
 似た料理のピラフは、油で炒めて炊く。インド生まれの料理。語源はサンスクリット語のプラーカ(大きな一皿の飯)だ。それがペルシャ、トルコ経由でフランスに伝わり、ピラフとなった。
 かつて日本でも奈良時代から油飯という料理があった。ごま油を入れて炊いた飯だ。インドから中国への船が難破して日本に漂着。彼らがこのピラフを日本に伝えたとされる。
 究極のチャーハンの作り方には、まずは中華鍋を火にかけて空焼きし、煙が立つくらい熱する。温度が上がらないと香ばしさが出ない。
 炊きたての飯がほぐれやすく、チャーハン向きだが、普通は残りの冷や飯で手早く作るのが一般的だ。

□小山鉄郎(共同通信編集委員)「佐藤泰志「そこのみにて光輝く」/残りの冷や飯で手早く ~文学を食べる38~」(日本海新聞 2017年01月19日)
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