みれいの近郊生活(ITI)

変えられる事も・変えずに済む事も重要

沈黙は不利なり

2013年12月26日 | Weblog
読売新聞の発達障害についての連載で、今日は場面緘黙症について
取り上げられていました。


‘沈黙は金なり’
ということわざがあるように、
黙々としゃべらないで仕事をしていると、まじめにやっているとの
評価が得られそうですが…。

円高で生産拠点を日本国外に移すなどの要因で
製造業よりもサービス業の比重が高まったり、
職種でも営業・販売などが重視されるようになってきたり、
大学新卒だと幹部候補の総合職としての採用になりまんべんなく業
務をこなせることが求められたり、と
無口な人や内気な人には働くのに不利な状勢になってきています。

高度経済成長期やバブル期までは高卒の正社員採用が旺盛にあり、
終身雇用が維持出来ている職場では中高年の社員として健在ですが
現在ではそうした採用はかなり非正規雇用に置き換えられていて、
それだと雇い止めや派遣切りの心配をしなくてはいけません。
折りしもリーマン・ショック後の非正社員の人員削減が問題化して
から5年になります。

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社交的でない人にも生活費はかかります。
自閉症の診断基準となる症状に‘社会性の障害’があるので
それを援用すれば障害者手帳を取得したり障害者枠で採用されたり
も可能ですが、自閉症は‘先天性の脳機能障害’とされているので
大学入試に合格しているのにと新型うつ病のように疑念を呈す専門
家もいます。

これが
「自閉症スペクトラム障害(ASD)」とは別に

「社会的コミュニケーション障害(SCD)」
に分けられれば、
日本では自閉症やアスペルガー症候群ではなく発達障害を対象とし
た制度になっているので、
コミュニケーション能力や対人関係能力や社会性の問題を抱えてい
る人に、配慮や支援を行いやすくなるのではないでしょうか?。


脱病理化一辺倒でいってしまうと
「怠けだ」・「甘えだ」・「わがままだ」
配慮や支援が行われなくなりかねない
ので、
障害というほどではなくても
ハンディキャップ(不利)ぐらいの
認識は持っていたほうが良いと思います。

Speech is silver, Silence is handicap.



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