小川町腰越地内で比企三山の一座である「笠山」への登り口の少し手前に二十二夜塔が造立されて
います。
その背後一面は「秋海棠」の群生地で、今年も訪ねてみました。
道向かいには車10台ほどが駐められるスペースが設けられています。
この写真の左側に笠山への登り口があります
「二十二夜塔」
二十二夜塔の文字の左側には 七十二壱田章謹書 と刻まれているようですがちょっと自信なし
「二十二夜塔・右側面」
天保三壬辰 舘
赤木善女人講
秋十月吉日 栗山
と陰刻されています。
※ 舘・赤木・栗山 は、 この辺りの地名です (大字腰越の中の字)
「二十二夜塔」説明板
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二 十 二 夜 塔
所在地 比企郡小川町大字腰越
月待塔は、特定の月齢の夜に人々が集まり、月の出を待つ行事を行った講中で、供養のしるし
に造立した塔である。
月待塔で、最も広く行き渡っているのが、三十三夜塔であり、比較的多いのが十六夜塔、十八
夜塔、十九夜塔、二十二夜塔、二十六夜塔である。
二十二夜塔は、ほとんど女人講であり、この講中によって造立されたもので、如意観音の像や
二十二夜の文字を刻むものが多い。
この二十二夜の文字は天保三年(1832)増尾の磯田健斉が書いたもので、婦人達が集まり夜半
近く半分欠けた月の出を待ち、安産の祈願をしたといわれている。
昭和59年3月
埼玉県 小川町
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早くもなく遅くもなくちょうど見頃だったようです
散策日:令和3年(2021)9月10日(金)