名 称:本郷埴輪窯跡( ほんごうはにわかまあと)
種 別:埴輪窯跡
時 代:古墳時代・5世紀中葉~6世紀末
指 定:国指定史跡(名称:本郷埴輪窯跡 昭和19年〔1944〕11月13日指定)
所在地:群馬県藤岡市本郷304-1
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県内の埴輪生産については、太田地域と藤岡地域の2地域が一大生産地として知られています。藤岡地域
では、神流川流域の本郷埴輪窯址と鮎川流域の猿田埴輪窯跡の2地点があります。このうち本郷埴輪窯に
ついては、明治39年(1906年)に柴田常恵氏により発見されました。そのあとの発掘調査により、5世紀後
半から6世紀末まで操業していたことが確認されています。 《藤岡市ホームページから引用》
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国指定史跡本郷埴輪窯跡を見学してきました。立派な覆屋で保護保存されています。
覆屋の右側には「国指定史跡 本郷埴輪窯址」説明板が立てられています。
石標「史蹟 本郷埴輪窯阯」と陰刻されています。
登り窯は傾斜面に築かれていますので、それに合わせて覆屋は奥の方が高く手前に従って低くなっ
ています。
「国指定史跡 本郷埴輪窯址」説明板
石標では「阯」の字が、こちらでは「址」の字が使われています。どちらも「跡」と同じではありますが・・・
覆屋正面の引き戸は網の入ったガラスのために写真を撮るとどうしても線が入ってしまいます
覆屋のガラス越し窯跡を撮ってみましたが・・・
本郷埴輪窯跡から南西約50mの道路沿いに建立されている石碑
「埴輪製造之竈址」と陰刻されています。
余談ですが、これまでに歩いてきた窯跡の中から覆屋で保護された登り窯跡(左上:大谷瓦窯跡 右上:赤沼古代瓦窯跡
左下:五厘沼窯跡 右下:末野窯跡)を抜き出してみました。
覆屋によって窯跡の価値を左右するわけではありませんが、今まで見てきたこれらと比較したら、本郷埴輪窯跡は良い意
味で異質な覆屋で、とても窯跡の覆屋とは思えない建物でした。
見学日:令和5年(2023)4月20日(木)