名 称:八津池窯跡( やついけかまあと)
種 別:瓦窯跡
時 代:奈良時代
指 定:-
所在地:埼玉県入間市小田谷1518 八津池公園
蓮池公園にある『八津池窯跡』は、東金子窯跡群に属す窯跡のひとつで、この東金子窯跡群と南多
摩窯跡群(東京都八王子市)、南比企窯跡群(埼玉県比企郡)、末野窯跡群(埼玉県大里郡)が、
古代武蔵国の四大窯跡と呼ばれました。この八津池窯跡では、武蔵国分寺に使用された瓦を焼いて
いたようです。
八津池窯跡のある八津池は、江戸時代初期から昭和30年代まで水田を潤してきた溜池だったとのこ
とです。現在は、公園として整備されています。そんな八津池窯跡を訪ねてみました。
八津池窯跡は八津池の西側にありますので池のほとりを廻って西側に
「八津池窯跡」説明板が建っています
説明板の背後にあるのが窯跡のようですが周囲はコンクリート柱と金網で囲繞されています
「八津池窯跡」説明板
囲繞された窯跡の場所をを南方から
中の様子は見えませんが埋め戻して保存しているようですが、窯跡と言っても窯跡なのか竪穴跡な
のか工房跡なのか上の説明板では分りません(知識不足ゆえに)
説明板の背後辺りはこんな様子です
「小御岳石尊大権現」と刻まれてれた石塔がありますが窯跡とは関係ないものでしょう
ここで偶々お会いした私と同年配の男性の方から貴重なお話をお聞きしました。
男性から声をかけられましたので、窯跡を訪ねて来たのだと話したところ、実は階段のところから
【ふれあい茶ん歩道案内図】のある背後の窪んだ部分に窯跡が分る形で残っていたが、土砂崩れが
起きてしまったことから今のようにコンクリートで護壁したとのことでした。いつの頃の話かまで
は聞きそびれましたが、言われてみれば納得です。説明板には「窯跡6基・・・」とありますので、
この付近のどこかに複数のこの窯跡があったわけで、その場所が窪んだ部分だと考えることに矛盾
はありませんから。当時は緩やかな斜面であったのでしょう。
四阿から八津池を
八津池北側の住宅街 背後の山林に入間市青少年活動センターがあります
八津池東側から窯跡のある八津池西側を
散策日:令和3年(2021)5月30日(日)