タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

静けさに 暑さ忘るる 古いほり。

2012-07-10 | 風景

お茶が好きで野立てがあれば出掛け、気が向けば家でも立てて飲むのですが、何かの切っ掛け

がないと、なかなか庵(茶室)にまでは足を運ぶことはありません。

観光チラシを見ていて、急に思い立ち茶室「明々庵」に行って来ました。

ヘルン(小泉八雲)旧居前を、堀川遊覧船の行き交う内堀沿いに、塩見縄手のそば屋に立ち寄っ

て、池の鯉を眺めたりしながらそぞろ歩き、庵のる坂を上って行くと、なにしろ二十数年前に行

って以来ですので、随分きれいに整備されていて、記憶の中の庵とは少々違っておりました。

茶処松江に住みながら、名だたる茶室には、ほんの数回行ったことがあるだけで、まさに燈台下

暗しと云うことですネ。

茶人の松江藩7代当主・松平不昧(治郷)が、1779年に家老・有沢弌善のために彼の邸内に建

てた茶室を主とする古庵で、その後東京・松江と移築されて、1966年に松江城を望むこの城の

北の高台・赤山に移されたということです。

確かに南面の城見台からは、正面に城の森とその頂に松江城天守が望め、これは素晴らしい眺

望でした。

運良く?茶会か何かの帰りと思われる和服の女性一行と出会い、絵的には大変ラッキーでした。

たまにはこうして、時間がゆっくりと流れる静な空間に身を置き、ほろ苦い抹茶でもすすりながら

、ひと時を過ごすのもいいものです。

               ~今日も良い一日を~