「あ~ 暑い、暑い・・・」いくら言っても暑いけど、云わずに居られないこの暑さ!
昔もこんなに暑かったのだろうか?と、ついつい愚痴も出る。(今は35℃の暑さ
は当たり前、おまけに省エネ!)
と云うことで、本当に久し振り、思い付いて「かき氷」を食べに行って来ました。
食べながら舌が覚えていた・・・・・・小学校の頃の夏休みのことである。
お昼の御飯が終わると、我が家は何故か、半ば無理やり昼寝をさせられたもの
である。
辺りが静かになると、急に蝉しぐれが耳について眠れるものではない。(と云うよ
りも、アイスキャンデー売りがいつ来るかと気掛かりで・・・)
そのうち「カラーン カラーン」と甲高い鐘の音が聞こえて来る。(アイス屋だ!)
昼寝も早々に、兄からお金をもらって買いに走った。(何故かアイスの金だけは、
いつもスッと渡してくれた。)
アイスキャンデー屋は、すぐ近くの小川に架かる木橋の上で、自転車に幟竿を立
て荷台に積んだ木箱(クーラー)を重そうに、「ヨッコラショ」の掛け声とともに自転
車のスタンドを立てている。
1本・5円ほどのアイスキャンデーを持って行ったボール入れてもらうと、家に走っ
て帰り、縁側に腰掛け家族で食べるのが、夏休みのささやかな楽しみの一つでも
あった。
アイスキャンデーと云っても、青・赤・黄・白の三色位で、氷にそのまま色を着けて箸
を立てただけの様な、シンプルなものだった。(今の「ガリガリ君」の様な形の?)
このアイスキャンデー(和製英語)、今から約100年程前、サンフランシスコの少年が
ジュースにストローを指したまま戸外に忘れ、翌朝行って見るとアイスキャンデーにな
っていたのが始まりとか。(日本には、大正期に入って現れたものの様である)
今は、アイスクリームやかき氷に、すっかり取って代わられてしまった。
~今日も良い一日を~