今年の成人祭は、第一中学校の体育館で行われました。個人的な印象としては、住民ホールでの成人祭よりも好感をもてました。準備、運営に多くの努力や検討を要したと思われますが、学び舎での成人祭は悪くないです。
今年の新成人は、無意味に騒ぐことがまったくありませんでした。町民憲章の朗読も心に沁み、厳かな雰囲気でスタートしました。特別ゲストとして招かれる三年生の担任だった先生方の恒例の五分間スピーチは、生徒だったみんなが、大人として教師というひとりの人間に触れる瞬間。
現在、町内で教頭先生を務めておられる教師のスピーチに会場は静まりかえりました。自分が今あるのは、今も教師でいられるのは、みんなのお蔭、ともに過ごした時間があるから・・・こう書けばありきたりに聴こえそうですが、その迫力、気迫、誠実さに圧倒されました。「挑む」という言葉が浮かびました。
みんなはさまざまな職業に就くと思うが、もし、この中に教師を目指す人があるなら、教師として言いたい。どのような社会にしたいか、そういった思いなくして教師になってはいけない、単に子どもが好きとかいう気持ちで人を育てることはできない。そのようにおっしゃいました。わたし自身、議会に身を置いて日々感じていることと内容が重なり、言葉にできない感動がありました。わたしと比べてずっと若い女性です。
生徒に人気があった先生は、島本町を離れて、そのよさがわかったとおっしゃいました。こうして成人祭にみんなが集まり、教師が招かれる島本町の成人祭がどれだけ素晴らしいことか(確かに参加率が限りなく100%に近いことは稀だと思う)。島本町に赴任していなかったら隣の大山崎町に住まいを得ることはなかったとして、自然が近い環境で暮らすことのよさを話されました。
また、既に定年退職され、まったく新たな分野で再就職された男性教師は、島本町では町出身の保護者、特にこの町で生まれ育った母親がきわめて多い、他の自治体では例をみない町の特徴とされたうえで、そこにある島本町のよさとは何なのか、みんなが自分でみつけてくださいと締めくくられました。
最後の先生は、ご自身が好きな「ドラえもん」のなかで、たとえば携帯電話が出てきて、それが現実の社会で実現しているということを例にして、未来は変えられるというメッセージをくださいました。
会場には「いきものがかり」の曲が流れ、司会も進行も、すべて新成人が行いました。主催は町長、教育長、教育委員長などですが、準備段階から実行委員会形式で新成人によって行われます。よって主催者、来賓の挨拶が延々と続くことはありません。新成人の誓いの言葉も格調高く、若者らしい自分の言葉で語られます。
ただ、気になったのは議会を代表する議長のスピーチがなかったこと。選挙権を手にすることの意味、重みをスピーチで知るということは期待できないかもしれない。けれども、このことの重みを軽んじるように、議会の存在を軽視することはよくないことです。議員以外の来賓の紹介にもお名前が省略され、肩書だけで済ましてしまったのも違和感がありました。生徒の主体性を重んじるとして教育委員会が自ら大事な視点を見逃している・・わたしにはそう思えました。
画像は、住民ホールが使用中止で体育館で行われる行事のために
用意された照明器具。2機あります。
床にシートを敷き、パイプ椅子を並べ、ストーブを配置して行われましたが
3連休のうち、2日出勤した職員が多いはずです
今年の新成人は、無意味に騒ぐことがまったくありませんでした。町民憲章の朗読も心に沁み、厳かな雰囲気でスタートしました。特別ゲストとして招かれる三年生の担任だった先生方の恒例の五分間スピーチは、生徒だったみんなが、大人として教師というひとりの人間に触れる瞬間。
現在、町内で教頭先生を務めておられる教師のスピーチに会場は静まりかえりました。自分が今あるのは、今も教師でいられるのは、みんなのお蔭、ともに過ごした時間があるから・・・こう書けばありきたりに聴こえそうですが、その迫力、気迫、誠実さに圧倒されました。「挑む」という言葉が浮かびました。
みんなはさまざまな職業に就くと思うが、もし、この中に教師を目指す人があるなら、教師として言いたい。どのような社会にしたいか、そういった思いなくして教師になってはいけない、単に子どもが好きとかいう気持ちで人を育てることはできない。そのようにおっしゃいました。わたし自身、議会に身を置いて日々感じていることと内容が重なり、言葉にできない感動がありました。わたしと比べてずっと若い女性です。
生徒に人気があった先生は、島本町を離れて、そのよさがわかったとおっしゃいました。こうして成人祭にみんなが集まり、教師が招かれる島本町の成人祭がどれだけ素晴らしいことか(確かに参加率が限りなく100%に近いことは稀だと思う)。島本町に赴任していなかったら隣の大山崎町に住まいを得ることはなかったとして、自然が近い環境で暮らすことのよさを話されました。
また、既に定年退職され、まったく新たな分野で再就職された男性教師は、島本町では町出身の保護者、特にこの町で生まれ育った母親がきわめて多い、他の自治体では例をみない町の特徴とされたうえで、そこにある島本町のよさとは何なのか、みんなが自分でみつけてくださいと締めくくられました。
最後の先生は、ご自身が好きな「ドラえもん」のなかで、たとえば携帯電話が出てきて、それが現実の社会で実現しているということを例にして、未来は変えられるというメッセージをくださいました。
会場には「いきものがかり」の曲が流れ、司会も進行も、すべて新成人が行いました。主催は町長、教育長、教育委員長などですが、準備段階から実行委員会形式で新成人によって行われます。よって主催者、来賓の挨拶が延々と続くことはありません。新成人の誓いの言葉も格調高く、若者らしい自分の言葉で語られます。
ただ、気になったのは議会を代表する議長のスピーチがなかったこと。選挙権を手にすることの意味、重みをスピーチで知るということは期待できないかもしれない。けれども、このことの重みを軽んじるように、議会の存在を軽視することはよくないことです。議員以外の来賓の紹介にもお名前が省略され、肩書だけで済ましてしまったのも違和感がありました。生徒の主体性を重んじるとして教育委員会が自ら大事な視点を見逃している・・わたしにはそう思えました。
画像は、住民ホールが使用中止で体育館で行われる行事のために
用意された照明器具。2機あります。
床にシートを敷き、パイプ椅子を並べ、ストーブを配置して行われましたが
3連休のうち、2日出勤した職員が多いはずです