10月中旬、所属している総務文教委員会の議員研修で静岡県・三島市に行ってきました。学びのテーマは中学校給食。三島市では、中学校全7校、約3000人の生徒を対象に、自校親子方式、委託方式で中学校給食を実施されています。
平成7年9月「三島市議会給食問題特別委員会」を設置され、平成10年に、教育制度の一環として「中学校給食を早期に実施すべき」と議会より提案をされていました。導入にあたっては、平成11年5月に「中学校給食実施検討委員会」設置、学校現場の視点から実施に際しての問題点などを検討されています。
さらに「実施検討庁内特別部会」「実施検討会」「運営検討会」などを経て、入念に検討を重ね、導入されていることがわかりました。そうした過程で、財政状況、敷地の確保の点から自校親子方式をベストの選択と判断されそうです。
平成13年度の予算編成において、共同調理場建設工事・配膳室改修工事・調理・配送業務委託等を可決され、平成13年度中に、説明会を随時開催、「中学校給食運営委員会」を設置、平成14年度から開始されています。
その後、平成22年度からは週5日の米飯、いわゆる完全米飯給食を実施されているのです。これらの経緯は、ご提供いただいた資料「三島市中学校給食の概要」に「沿革」として時系列で記されてしました。一方、島本町教育委員会は、現時点で詳細はなにも決まっていないとして、検討の過程を文書化していません。
小さな自治体の規模で、ひとりひとりの担当職務の守備範囲が広いことは理解していますが、記録するということの意義は深く、情報提供(未来への情報提供を含む!)に誠実であってほしいと思います。
三島市の中学校給食は、食材受注までは市の栄養士が担当されていますが、調理業務は民間委託。調理員の人事管理の必要がなく事務が軽減できる点を利点とし、委託業者のスキルによって調理業務の質が左右される点を欠点と認識されています。後者については、島本町でもこの春から入札により業者が変わった第4小学校の給食が、急に美味しくなくなったという問題がありました(改善されたとのこと)。
思うに、中学校給食施設整備事業費=初期投資は、わが町の財政状況からして重い負担ですが、そうだとしても、府の補助金(イニシャルコストのみ)と起債によって将来にわたり公立中学校生徒の体力、体格、体質を育む給食導入が実現するならば、望ましいこと。
給食費の保護者負担については、食材の安全安心性の確保、生産者の育成などの視点から、総合的に考慮して社会的に妥当な金額に設定することが大事であり、安易に保護者負担を軽減することを目的とせず、生産者に無理な負担をかけない持続可能な運営を考慮する必要があると思っています。三島市の中学校給食費月額は4991円、1食305円でした。
また、特筆すべき点として、三島市では給食の廃油を業者に販売して得た利益を、食材の放射能検査費用に充てておられます(これはよい考え!)。食の安全安心、環境への配慮、財源の確保、こういった視点はぜひとも見習いたいです。
島本町の場合、府の方針によって導入を検討した経緯があるので、今後は、教師、保護者からの意見徴収を含めて教育現場で検討を重ね(「中学校給食実施検討委員会」などの設置)、教師、保護者、生徒の視点から、課題、問題、要望を精査する必要があります。みなさんの関心をお寄せください。
画像は、過日、自主的な行政視察で訪ねた
高槻市のある小学校の給食調理室の様子
11月から先行的に小中学校親子方式を導入されます
オスマン帝国の宮殿(トルコ共和国のトプカプ宮殿)に
展示されていた巨大調理具のような大鍋!
給食調理室は食品工場並みの衛生管理が求められる
平成7年9月「三島市議会給食問題特別委員会」を設置され、平成10年に、教育制度の一環として「中学校給食を早期に実施すべき」と議会より提案をされていました。導入にあたっては、平成11年5月に「中学校給食実施検討委員会」設置、学校現場の視点から実施に際しての問題点などを検討されています。
さらに「実施検討庁内特別部会」「実施検討会」「運営検討会」などを経て、入念に検討を重ね、導入されていることがわかりました。そうした過程で、財政状況、敷地の確保の点から自校親子方式をベストの選択と判断されそうです。
平成13年度の予算編成において、共同調理場建設工事・配膳室改修工事・調理・配送業務委託等を可決され、平成13年度中に、説明会を随時開催、「中学校給食運営委員会」を設置、平成14年度から開始されています。
その後、平成22年度からは週5日の米飯、いわゆる完全米飯給食を実施されているのです。これらの経緯は、ご提供いただいた資料「三島市中学校給食の概要」に「沿革」として時系列で記されてしました。一方、島本町教育委員会は、現時点で詳細はなにも決まっていないとして、検討の過程を文書化していません。
小さな自治体の規模で、ひとりひとりの担当職務の守備範囲が広いことは理解していますが、記録するということの意義は深く、情報提供(未来への情報提供を含む!)に誠実であってほしいと思います。
三島市の中学校給食は、食材受注までは市の栄養士が担当されていますが、調理業務は民間委託。調理員の人事管理の必要がなく事務が軽減できる点を利点とし、委託業者のスキルによって調理業務の質が左右される点を欠点と認識されています。後者については、島本町でもこの春から入札により業者が変わった第4小学校の給食が、急に美味しくなくなったという問題がありました(改善されたとのこと)。
思うに、中学校給食施設整備事業費=初期投資は、わが町の財政状況からして重い負担ですが、そうだとしても、府の補助金(イニシャルコストのみ)と起債によって将来にわたり公立中学校生徒の体力、体格、体質を育む給食導入が実現するならば、望ましいこと。
給食費の保護者負担については、食材の安全安心性の確保、生産者の育成などの視点から、総合的に考慮して社会的に妥当な金額に設定することが大事であり、安易に保護者負担を軽減することを目的とせず、生産者に無理な負担をかけない持続可能な運営を考慮する必要があると思っています。三島市の中学校給食費月額は4991円、1食305円でした。
また、特筆すべき点として、三島市では給食の廃油を業者に販売して得た利益を、食材の放射能検査費用に充てておられます(これはよい考え!)。食の安全安心、環境への配慮、財源の確保、こういった視点はぜひとも見習いたいです。
島本町の場合、府の方針によって導入を検討した経緯があるので、今後は、教師、保護者からの意見徴収を含めて教育現場で検討を重ね(「中学校給食実施検討委員会」などの設置)、教師、保護者、生徒の視点から、課題、問題、要望を精査する必要があります。みなさんの関心をお寄せください。
画像は、過日、自主的な行政視察で訪ねた
高槻市のある小学校の給食調理室の様子
11月から先行的に小中学校親子方式を導入されます
オスマン帝国の宮殿(トルコ共和国のトプカプ宮殿)に
展示されていた巨大調理具のような大鍋!
給食調理室は食品工場並みの衛生管理が求められる