TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

EXPERIENCE/青木智仁 その2

2006-07-07 00:36:02 | J-FUSION
EXPERIENCE/青木智仁の続き。
早速曲ごとの紹介です。

1.FINGER TOUCH
なんと言ってもこのアルバムの売りは、今最も旬な(といっても既に6年前の作品なんですけどね~)サックスプレーヤー、本田雅人と勝田一樹の競演、そしてトランペットが小林BROTHTERSという青木智仁ならではの豪華なラインナップです。
曲はホーンセクションがメインのファンキーなナンバー。BIG HORNS BEEみたいなダンサブルなノリです。
メインイベントは本田さんと勝田さんのSAXソロバトル。こうして交互にお二人のソロを聴いていると、それぞれの特徴がよくわかります。本田さんはしなやかで、甘くて滑らかな音。対する勝田さんはご存知の通り力でねじ伏せるようなソリッドな音が持ち味。これだけでも聴く価値大有りです。

TOMOHITO AOKI(b)YOSHIYUKI ASANO(g)SHINGO KOBAYASHI(keys)MASAHARU ISHIKAWA(ds)MASATO HONDA/KAZUKI KATSUTA(sax)MASAHIRO&FUTOSHI KOBAYASHI(tp)

2.BOTTOM LINE
シンセベースと打ち込みドラムの機械的なベーシックトラックに青木氏のチョッパーが激しく絡むカッコイイナンバー。メロのシンセの壮大さがKEITH EMERSONを思わせます。

TOMOHITO AOKI(b)YOSHIYUKI ASANO(g)SHINGO KOBAYASHI(keys)MASATO HONDA/KAZUKI KATSUTA(sax)MASAHIRO&FUTOSHI KOBAYASHI(tp)

3.BUMPY STREET
FOUR OF A KINDのメンツによる緊張感のあるバラードナンバー。(ただし、SAXのメロは伊東たけしで、本田さんはホーンセクションの一員ですが...、にしても本田さんと勝田さんをバッキングにSAXを吹く伊東たけしってのもスゲェ~組み合わせ。)このアルバムリリース時点ではまだFOKは結成されていなかったですから、このセッションがきっかけだったのかな~。
沼澤氏のスネアの叩き分けがいい味を出してます。ちなみにギターは野呂一生。FOKにゲスト参加でもしてくれたらFOKももっとよかったと思うんだけどね。

TOMOHITO AOKI(b)ISSEI NORO(g)SATORU SHIONOYA/SHINGO KOBAYASHI(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)TAKESHI ITO/MASATO HONDA/KAZUKI KATSUTA(sax)MASAHIRO KOBAYASHI(tp)

4.BLOODY MARY
本田さんのソプラノサックスとDIMENSIONの増やんのギターをフィーチャーしたバラードナンバー。こういう渋い曲にも青木氏のチョッパーベースは光りますね。単に静かな曲、ということだけでなく、そこにチョッパーベースという動のイメージを送り込むことにより演出されるアンバランスさが独特の雰囲気を持っています。

TOMOHITO AOKI(b)TAKASHI MASUZAKI(g)YOSHIHIRO TOMONARI/SHINGO KOBAYASHI(keys)MASATO HONDA(sax)

5.SIESTA
このアルバム唯一の角松敏生コーナー。青木氏以外のパートは全て角松氏によるものです。角松敏生典型のキラキラした派手な音作りは影を潜め、もっちゃりとしてほのぼのとしたフュージョンナンバーに仕上がってます。JIMSAKUの「DISPENSATION」にもこんな感じの曲あったな~。そんなところからも、1作目のような角松色とは一線を隔した印象が深くなります。ちょっといい感じの曲ですね。

TOMOHITO AOKI(b)TOSHIKI KADOMATSU(vo.g.keys)HIROSHI YAMADA(Computer Manipulator)

...次回に続く。
コメント
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