ギタリストBRUCE GAITSCHの1997年リリースのアルバム。
聴けば聴くほど味の出るアルバムです。購入して初めて聴いたとき、う~んなんじゃこれは?という印象だったんですが、聴けば聴くほどにハマっていきました。ジャケットデザインも中世ヨーロッパ調の陰鬱な雰囲気。曲自体もなんていうんでしょう、AORじゃないし、ロックでもない。インストも何曲かあるけど、もちろんジャズフュージョンでもない。でもフォークとかカントリーっぽくもあるけど、どうも全体を重くて陰鬱な雰囲気が支配しているんです。決して西海岸的な明るさが感じられない。でも、この緊張感がたまらなくいいんです。
恐らくこの雰囲気を演出しているキーとなっているのはベースのJOHN PATITUCCI。もちろんエレキじゃなくてコントラバスです。弓で弾いているのかと思うくらいベース音がよく伸びるんです。そしてそこにストリングスのアレンジが重なり、ピアノ、ドラムスにアコ&エレギターというアコースティックな編成が、中世の物語のような世界を作り出しているんです。というか、このアルバム自体がまるで一つの物語を織り成しているコンセプトアルバムであるかのようですね。
1. TEN BELOW ZERO
ちょっとRITENOURっぽいギターインスト。力強いリフに優しげなストリングスが絶妙。
2. SHE LOVES YOU
ちょっと軽快なインストナンバー。でもコントラバスの重みがまた微妙なんです。
3. APHASIA
BILL CHAMPLINが物語りを語るように力いっぱい歌います。まるでミュージカルのワンシーンのような…。
4. IF I COULD ONLY
なんとKARLA BONOFFのボーカルによるバラードナンバー。(懐かし~)
これまた前の曲から場面が変わったミュージカルっぽい雰囲気。おまけにピアノとコーラスがRICHARD MARX!
5. SAINT FORGIVENESS
シーンはまた変わって場末の酒場っぽい雰囲気。今度はTAMARA CHAMPLIN独特の絶叫調のボーカルが印象的です。
6. CRUCIFIX IN DREAMLAND
TIMOTHY B. SCHMITの声をサンプリングしたコーラスとハーモニカをフィーチャーした、MARC JORDANの弾き語りみたいな曲です。
7. THE AFRICAN PRINCE
これまた妙な曲です。まるで映画のサントラのような。まさにミステリー映画でAFRICAN PRINCEが画面に現れるときに流れていそうな感じ。ボーカルはBRUCEの奥様JANEY CLEWER。
8. DIANE
BRUCEのギターをバックにDONNA DELORYが情感たっぷりに歌ってます。
9. IN MY PIANO
静かな静かなギターインスト。子守唄みたいなMARC JORDANのボーカルがちょこっとだけ入ります。
10.NOVA
BRUCE自身によるプログラミングシンセをバックにした、まったりとしたインストです。
11.LETTING GO
このアルバムのハイライトとでもいっていいでしょう。JASON SCHEFFを大フィーチャー。曲はCHRISTOPHER CROSSの「SAILING」ぽいんですが、JASONの音域がフル活用された表情豊かなボーカルナンバーに仕上がってます。JASONファンは絶対聴くべき。とにかく名曲。
12.AUBREY
BRUCEのアコギをメインに据えたインストナンバー。BRIAN MAYっぽいギターオーケストレーションがいい雰囲気です。
13.THEIR FINEST HOUR
またまたミュージカルっぽい曲です。サビの仰々しさには手を拡げて歌っているシーンを思い描いてしまいそう。
14.THE LONGING
JANEY CLEWERのまるでクラシックのようなインスト作品。
15.STRANGELY FAMILIAR
最後にきて(というか本来はボーナストラックなんですが)BRUCE本人のボーカルが聴けます。
APHASIA / BRUCE GAITSCH (COOL SOUND COOL-030)
BRUCE GAITSCH (g,vo) JANEY CLEWER /CY CURNIN / RICHARD MARX (keys,vo) BILL CHAMPLIN/TAMARA CHAMPLIN/KARLA BONOFF/RICHARD MARX/MARC JORDAN/TIMOTHY B.SCHMIT/JANEY CLEWER/DONNA DELORY/JASON SCHEFF/(vo) BUBBA JOHANSSON(g) JOHN PATITUCCI/JASON SCHEFF(b) RANDY WALDMAN/JIM BEARD/(keys) BILLY WARD(ds) PAULINHO DA COSTA(perc) MARC RUSSO(sax) HOWARD LEVY(harm) RANDY HOWARD/LORETTA BRANK(fiddle)
聴けば聴くほど味の出るアルバムです。購入して初めて聴いたとき、う~んなんじゃこれは?という印象だったんですが、聴けば聴くほどにハマっていきました。ジャケットデザインも中世ヨーロッパ調の陰鬱な雰囲気。曲自体もなんていうんでしょう、AORじゃないし、ロックでもない。インストも何曲かあるけど、もちろんジャズフュージョンでもない。でもフォークとかカントリーっぽくもあるけど、どうも全体を重くて陰鬱な雰囲気が支配しているんです。決して西海岸的な明るさが感じられない。でも、この緊張感がたまらなくいいんです。
恐らくこの雰囲気を演出しているキーとなっているのはベースのJOHN PATITUCCI。もちろんエレキじゃなくてコントラバスです。弓で弾いているのかと思うくらいベース音がよく伸びるんです。そしてそこにストリングスのアレンジが重なり、ピアノ、ドラムスにアコ&エレギターというアコースティックな編成が、中世の物語のような世界を作り出しているんです。というか、このアルバム自体がまるで一つの物語を織り成しているコンセプトアルバムであるかのようですね。
1. TEN BELOW ZERO
ちょっとRITENOURっぽいギターインスト。力強いリフに優しげなストリングスが絶妙。
2. SHE LOVES YOU
ちょっと軽快なインストナンバー。でもコントラバスの重みがまた微妙なんです。
3. APHASIA
BILL CHAMPLINが物語りを語るように力いっぱい歌います。まるでミュージカルのワンシーンのような…。
4. IF I COULD ONLY
なんとKARLA BONOFFのボーカルによるバラードナンバー。(懐かし~)
これまた前の曲から場面が変わったミュージカルっぽい雰囲気。おまけにピアノとコーラスがRICHARD MARX!
5. SAINT FORGIVENESS
シーンはまた変わって場末の酒場っぽい雰囲気。今度はTAMARA CHAMPLIN独特の絶叫調のボーカルが印象的です。
6. CRUCIFIX IN DREAMLAND
TIMOTHY B. SCHMITの声をサンプリングしたコーラスとハーモニカをフィーチャーした、MARC JORDANの弾き語りみたいな曲です。
7. THE AFRICAN PRINCE
これまた妙な曲です。まるで映画のサントラのような。まさにミステリー映画でAFRICAN PRINCEが画面に現れるときに流れていそうな感じ。ボーカルはBRUCEの奥様JANEY CLEWER。
8. DIANE
BRUCEのギターをバックにDONNA DELORYが情感たっぷりに歌ってます。
9. IN MY PIANO
静かな静かなギターインスト。子守唄みたいなMARC JORDANのボーカルがちょこっとだけ入ります。
10.NOVA
BRUCE自身によるプログラミングシンセをバックにした、まったりとしたインストです。
11.LETTING GO
このアルバムのハイライトとでもいっていいでしょう。JASON SCHEFFを大フィーチャー。曲はCHRISTOPHER CROSSの「SAILING」ぽいんですが、JASONの音域がフル活用された表情豊かなボーカルナンバーに仕上がってます。JASONファンは絶対聴くべき。とにかく名曲。
12.AUBREY
BRUCEのアコギをメインに据えたインストナンバー。BRIAN MAYっぽいギターオーケストレーションがいい雰囲気です。
13.THEIR FINEST HOUR
またまたミュージカルっぽい曲です。サビの仰々しさには手を拡げて歌っているシーンを思い描いてしまいそう。
14.THE LONGING
JANEY CLEWERのまるでクラシックのようなインスト作品。
15.STRANGELY FAMILIAR
最後にきて(というか本来はボーナストラックなんですが)BRUCE本人のボーカルが聴けます。
APHASIA / BRUCE GAITSCH (COOL SOUND COOL-030)
BRUCE GAITSCH (g,vo) JANEY CLEWER /CY CURNIN / RICHARD MARX (keys,vo) BILL CHAMPLIN/TAMARA CHAMPLIN/KARLA BONOFF/RICHARD MARX/MARC JORDAN/TIMOTHY B.SCHMIT/JANEY CLEWER/DONNA DELORY/JASON SCHEFF/(vo) BUBBA JOHANSSON(g) JOHN PATITUCCI/JASON SCHEFF(b) RANDY WALDMAN/JIM BEARD/(keys) BILLY WARD(ds) PAULINHO DA COSTA(perc) MARC RUSSO(sax) HOWARD LEVY(harm) RANDY HOWARD/LORETTA BRANK(fiddle)