TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

MAKIN' ROCK / 奥本亮

2009-03-30 23:52:58 | TOTO&FUSION
最近買ったCDネタ。今回は奥本亮「MAKIN'ROCK」です。

全曲でJEFF PORCARO & STEVE LUKATHERがプレイしているというなんともゴージャスなアルバム。しかもJEFF & LUKATHERの作品が2曲も入ってるんです。こりゃ聴かなあきまへんがな。

1曲目「KEEP ON ROCKIN'」。なんともベタベタなタイトルとメチャメチャハードロックしてる演奏にいかにもなボーカルがあんまりな気もしましたが、聴きこむにつれそれがクセになってしまいそうな。JEFFがこれでもかとばかりに叩きまくってます。BAKED POTATOの「BOMP ME」並みに。めっちゃカッコエエ。このドラミングだけでも一聴の価値大有りですね。
2曲目がJEFF & LUKEの作品「CRYSTAL HIGHWAY」。一転して今度はほんわかしつつもミステリアスなフュージョンナンバー。これはDAVID FOSTERでしょうか、エレピの音が印象的です。だからといってTOTOっぽいわけでもない。どっちかつうと昨日のSPICY KICKIN'じゃないけど70年代クロスオーヴァーっぽさプンプンです。まあ80年の作品ですから当然なんでしょうけど。
3曲目「SOLID GOLD」。これまたハードなインストナンバー。シンセとLUKATHERによるテーマのユニゾンがドラマチック。
4曲目「L.A.EXPRESS」。この曲もDAVID FOSTERのエレピが印象的なイントロから始まりますが、一転してグルーヴィなプログレっぽいハードフュージョンが展開されます。ギターのリフがまたカッコエエのです。
5曲目「FREEDOM」もまたストレートにロックしてます。途中のサビだけに入るボーカルがキマってます。奥本さんのボーカルがまた日本のハードロックの典型みたいな感じがいいですね。そして途中からまるでTOTOの「JAKE TO THE BONE」じゃないかというような7拍子のJEFFのドラミングに乗ってLUKEがソロを弾きまくる。解説にも書いてありましたけど、「JAKE~」の元ネタはこの曲では?という説には大いに同意します。
6曲目もJEFF & LUKEの作品「ORIGINAL VIEW PLUS」。こちらもやはりTOTOっぽいという感じではなくて、(むしろ「FREEDOM」の後半がモロTOTOな感じだったですが)やはりかわいい系70年代クロスオーヴァー。ていうか奥本氏のシンセがプログレっぽいんでそこがちょいと妙な具合です。終盤で(4:20あたり)JEFFがスネアを叩き損なってるのがわかるのがなんとも楽しい。ラストで全然違う曲に変わってしまうんですが、これまたセッションで遊んでる雰囲気が伝わってきてなかなか興味深い。
7曲目「MYSTERY WHITE」はさわやか系変拍子ナンバー。この変化をハーフタイムシャッフルでこなしてしまうJEFFはやっぱりスゲェ。
8曲目ラストナンバーはソロピアノの小作品「MORNING JOINT」。ソロピアノで締めるところがまた憎い演出ですね。

全体としてはフュージョン、というよりハードロックインストの趣が強いかな。もう少しファンキーさがあればたまらんのでしょうけど。CHARの「U.S.J」が近い雰囲気ですかね。
奥本さんには申し訳ないけど、やっぱりこのアルバムの聴き所はJEFF & LUKATHERに尽きます。ここまで最初から最後まで多彩なバリエーションで叩きまくってるJEFFというのもなかなかない。JEFFファンはやはり必聴です。

MAKIN'ROCK / 奥本亮
RYO OKUMOTO(keys,vo)JEFF PORCARO(ds)NEIL STUBENHAUS(b)STEVE LUKATHER/JAY GRAYDON(g)DAVID FOSTER(keys)
コメント (2)
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