TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

旅の贈りもの 明日へ

2016-01-12 23:10:40 | Weblog
10月にCSでやっていた鉄道映画特集で録画していた映画、今になってようやく見ることができたんですが、これ意外といい映画だったのでご紹介。

ストーリーは、定年を迎えた主人公が高校時代に文通していながらぷっつりと消息を絶ってしまった相手の女性を探しに福井に旅立つ、というもの。更に主人公が離婚してから25年も会っていないという娘が結婚を控えマリッジブルー?を癒すために「偶然にも」一人福井に旅立ち、その文通相手と巡り会って云々。加えてサイドストーリー的にスランプなのかなんなのかよくわからんけど、レコーディングをすっぽかして自分探しの旅に?やはり福井に来たバイオリニストが自信を取り戻すまで、みたいなのを織り交ぜた、人間ドラマなのです。
もちろん、「偶然にも」主人公はその文通相手と会うことが叶うのですが、娘とは幾度となくすれ違うも、最後までお互い父と娘であることはわからない、というところがミソでしょうか。

その意味では、いかにも映画的な、「偶然」だらけの展開が笑ってしまうのですが、所詮映画とかドラマってそんなもの。単純に、爽やかな気分で見終えることができ、あぁいい映画だったな~と思えた作品だったのです。

もちろん鉄道映画特集に分類されるだけあって、特急「雷鳥」が物語のポイント。撮影当時既に廃止になってしまっていた特急「雷鳥」を撮影のために復活運転させたんだとか。主人公が高校生当時の雷鳥も軽く再現されていて文字だけのヘッドマークとJNRマーグで復活させる凝りよう。(さすがに車内までは再現しきれなかったのは仕方ないとこですが、そこまで言うのは野暮としよう)更には福井県の全面バックアップにより県内の各観光地やら私鉄各線の映像やらもふんだんに使われていて、ストーリーとは別に、あぁ福井にも行ってみたいな~と思わせるような作りになっているのです。
鉄道映画、いやいやそれだけじゃなくて音楽映画でもあったりもして。バイオリニストの役、というのがまた本職のバイオリニスト、作曲家で知る人ぞ知る須磨和声という人なんだそうで。その人が出会うサックスプレーヤーがまた、ビッグバンドの世界ではそれなりに知られた人なんでしょうね、白井淳夫という方。ミュージシャン役の方はしっかり本職がやられていて(もちろん演技は・・・というかほとんどセリフないけどね)ジャズの演奏シーンもいくつかあったりもするのです。そういう楽しみ方もプラスされているのがなんとも美味しい。

そんな売れた映画ではないけど、小粒ながらもちょっと感動できるいい映画だったのでした。終わり。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342983

今日の通勤音楽
WORDS AND MUSIC / RANDY GOODRUM
LES DUDEK / LES DUDEK
コメント
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