徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

あなたの家づくりをお手伝いします!-2

2010-04-23 08:40:03 | 建築つれづれ…
 2回目の今日は、「設計者=継母」というテーマ。

 家づくりにおいて、気候・風土、敷地のロケーション、敷地の形状、地盤の強弱等々、住宅を取り巻く環境は一つとして同じ条件のものはありません。その敷地に最も適した住宅とは、ということを常に考え、構築していくのが設計者です。風土に根ざし、環境と共生できる住宅は何か。家もそこに住む人間も、常に健康である住宅とはどんなものか

 設計と言う行為は、敷地の与条件の読み取りから始まります。これは住宅だけでなく、大規模な建物でも一緒。方位、敷地の高低差、道路との取り合い、隣地の状況、法規制…。そして、そこに住む人たちの家族構成や住まい方。性格、趣味や特技…。様々な与条件を統合し、ベストなものを導き出す。それに建て主さんの要望を、設計者としてのアイディアとともにスパイスとして加え、家づくりを育てていく。

 我々設計者は、可愛いお子さんを守り育ててる、お母さんの役割をする訳です。家自体を建てようとするのは建て主さん自身ですから、建て主=実母で設計者はいわば継母と言えるでしょうか。敷地の特性を見極めて、家づくりにおける最良の答えを導き出し育てる専門家、それが設計者、設計事務所であり、建築家な訳です。

 そう言えば、自分で設計した住宅や建築を引き渡す際、育てた娘を嫁にやるような感覚になり、ちょっとブルーになるんです…。やっぱ、「設計者=継母」は当たってますね。

    
コメント
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