日経新聞の日本のおすすめサイクリングロードベスト10に入っているという「蒜山高原自転車道」に行ってみた。ちなみに一位は、瀬戸内海横断自転車道、いわゆるしまなみ海道。
三木ヶ原にある休暇村蒜山高原に車を停めさせてもらう。
ここはレンタサイクルもしているようだ。
一瞬どこへ向かったらいいのかな、と迷ったが、すぐにわかりやすい看板を発見。
サイクリングロードはぐるっと一周しているので、どちらから回っても帰ってこれるが、なんとなく回りやすそうな時計回りで走ることに。
前方左側、遥か彼方に大山(多分)が見える。まだ頂上付近は白い雪の跡。
しばらく走ると右手に道の駅「蒜山高原」が。
ブルーベリーソフトの幟が。なかなか美味。
左側には青々とした草原が。その向こうは、上蒜山、中蒜山、下蒜山の蒜山三座が聳えている。
この雄大な景色の中を走る。まさに自然と一体化したかのような気分に浸れる。
そりゃもちろん、笑っちゃうほどの気持よさだ。
すんごいいい道なんだけど、自転車ですれ違ったのは家族連れ数組くらい。
めちゃめちゃ一直線の道!
ときおり車道と交差する場所はあるが、その少し前には丁寧にも「この先自動車注意」の標識が。
で、気持よく走ってたのだが、途中、蒜山やつか温泉「快湯館」を過ぎた辺りで道に迷ってしまったようだ。
ほんとにこの道で合ってるの?と不安になりながら、まぁ行ってみようと走る。
途中で、放牧されている牛発見。自転車停めるとすんごい勢いで寄ってきた。かなり人懐っこい。
やたら静かな道だし、ほとんど誰ともすれ違わないので、ますます不安に。
どんどん山道に入っていき、道幅は狭くなる一方。しかもすごい傾斜で途中から押して歩くはめに。
道のど真ん中に蛇まで発見。
動かないので近付いてよく見ると舌先をちょろちょろ出していた。落ちてる枝で尻尾をつついてみたら、クネクネ動きながら逃げて行っちゃった。
もうここまできたら確実に道を間違えたことを確信。けっこうな斜面で、サイクリングというより登山になってしまっている。自転車を押さないといけない分、普通の登山よりしんどいし。もう汗だく。
でももう前進あるのみ。で、そのまま上っていき、かなり心細くなった頃に「仏ヶ仙登山口」という標識発見。
この後は下る一方。でも傾斜が激しいし、舗装もされておらず、木の枝や草が散乱してるので自転車では降りれず。
山を越えて、ぼこぼこの道を走っていくと田んぼを発見。田んぼがあるってことは、人家も近いってことだな~、とちょっと安心。
それにしても、山に囲まれた棚田はすんごい美しい。まさに日本の原風景ともいえる情景にしばし癒される。
そこからだいぶ走ると舗装された道に出て、ちょっとした村を発見。おばあさんが歩いてたので道を聞く。自転車道の載っている地図を持っていたので見せたが、すでに今いる場所は地図に載っていないよう。かなり遠くまで来てしまっている模様。まさに知らない土地にいきなり放り出された子供のような心境に。
とりあえず、言われたとおりの道を走って戻ることに。
今度は舗装された道だったが、またひと山越える羽目に。上りはまたまたしんどかった。で、下りは気持ちいいんだけど、スピードが出過ぎて怖い怖い。ブレーキ掛けながら慎重に下ったが、メットを被っているとはいえ、すぐ40キロ超えるからヒヤヒヤした。
あと、日が暮れてしまうんちゃうか、っていうのにもヒヤヒヤ。
どんどん走ってついに自転車道を発見。ホッと一安心。
でもだいぶ時間をロスしてたので、南側のサイクリングコース上は走らずに、距離的にだいぶ短くなる国道482号を走行して帰る。
ついに北側へ曲がるところまで来た。この川沿いを北へ上っていくと車を停めている三木ヶ原だ。
看板によると、ここらはオオサンショウウオの生息・繁殖保護地らしい。
ちょこちょこ休憩場所もある。
ヒルゼン高原センタージョイフルパークが見えてきた。もうすぐゴールだ。
というわけで、かなり道に迷うというトラブルはあったが、無事生還。
後半は、正式なサイクリングコースを走れなかったので、またいつかリベンジしに来ようと誓う。
それにしても今回はかなりいい運動になった。
距離:42km、時間:2時間11分
読書。団長安田 / 「自転車芸人」
安田大サーカスの団長の自転車に対する熱い思いが伝わってくる。
これ読んだ直後は、ヒルクライムやったるぜ!なんてモチベーションが上がったが、実際上ってみるとやはり辛かった。やっぱ坂嫌い。いつか好きになるのかなぁ。