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「外海の出津集落」@九州への旅2023春11

2023-05-26 | 九州への旅2023春

世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」

その構成資産のひとつである「外海の出津集落」へ。

聖画像をひそかに拝むことによって自らの信仰を隠し、教理書や教会暦をよりどころとして信仰を続けた集落。

この地域の信者が、五島列島など離島部へ移住していきました。

まずは、「外海歴史民俗資料館」へ。

駐車場も広く停めやすい。

館内には、外海地区の歴史資料が多く展示されていました。

また2階には、キリシタン関連の資料がたくさん展示されており、まずはここで勉強。

資料館から少し歩いて、世界遺産になっている「旧出津救助院」まで。

ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として1883年に建て、織物、縫物、素麺などの食品加工などをおこなった施設。

右側の白い建物は、マカロニ工場。

「旧出津修道院」と「薬局跡」。

細い道を挟んだ向かい側に「鰯網工場」

この工場は、「ド・ロ神父記念館」になっています。

館内には、ド・ロ神父ゆかりの品々がたくさん展示されていました。

この後、少し、緑の中の遊歩道を歩いて、

こちらも世界遺産になっている「出津教会堂」へ。

高台に建つ白い教会、外海のシンボルになっています。

明治初期、外海地区に赴任したド・ロ神父が私財を投じて建てられた教会堂。

白い外壁が目をひきます。

角力灘の強風に耐えるために、天井を低くしたレンガ造り、瓦葺きの平屋建て。

外壁は、レンガの上に漆喰が塗られています。

教会の周辺はほとんど人もおらず、静か。

外で掃除をされている方に挨拶をしたら、「ぜひ中も見ていってください」と言われたので、

教会内も見学させてもらう。

十数年前にもこの教会を訪れたことがあり、その時も見学者は誰もいなかったが、

世界遺産になった今回も、誰もいなかった。

教会内には、静かで厳かな空気が流れていました。

なんだか心が洗われる気がします。

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