「おはようございます!」
急な坂道を背中を折るようにしてのぼってきた女性にあいさつをすると
ヨッコラショっと腰をのばすようにしてわたしの顔を見ました。
お互いに初対面です。
今日は寒いね
そうやねー
知らない者同士の会話は天気から。
たいして意味がないやり取りがキッカケとなる
そんなこともよくあります。
すると・・・
友だちのこと
家族のこと
次から次へと彼女の話題は尽きず
坂の途中でしばしの井戸端会議タイム。
年度末のささくれだった激走のさなか
ゆったりとした時間が流れていきました。
そしたらね
ぼちぼちやりよ。
という言葉で話を切り上げ
現場に戻ろうとしたわたしがふりかえると
十数パーセントはあろうかという急勾配の坂道を
意気揚々と進んでいく老女のうしろ姿。
うん
黄昏るにはまだ早いなオレも。
なんだかヤル気がわいてきたのでした。
以上
完成検査を来週に控え
現場の清掃あとかたづけをする
琵琶ヶ谷砂防工事現場の入り口から。
地元の方との
ほんのちいさな触れあいでした。
(宮内)