以前ブログにて、愛媛県内や高知県でご神木が意図的に枯らされる被害があるとお伝えしましたが、先日NHKの「四国羅針盤」でも特集が組まれていました。
番組によりますと枯らされているご神木は樹の幹ではなく外側だけが被害に遭い、葉が一気に枯れますので一見すると枯れているのですが幹は枯れていないそうです。つまり木材になったときに木材の価値は損なわれないように枯らされているという訳です。樹木に詳しい者の犯行だと予測されていました。
そして狙われる木についてですが、
○価値のある木
樹齢200年以上のヒノキやスギ等
○道路などにが直ぐ近くにある
木があった場所は意外にも人目につかない森の中等ではなく、近くに道路がある場所。つまり木を切った際に木の運搬に余計な費用がかからないようにということです。
ですので、番組の中では神社の御神木ではない古い木の被害も報告されていました。
○突然業者から連絡がある
木が枯れて倒木の危険の前に切らないといけない・・・そんな時に丁度良く木を切って買い取らさせて下さい!と電話があるそうです。
業者からの連絡で始めて木が枯れていることを知ったというケースもありました。
最近は国内に古くからある木は減少し、市場価値が上がっているので、今まで切ることが許されなっかた神社の御神木が狙われたということだと思います。今回は2本で500万円という金額を提示されたそうですが、実際に査定すると1本でもその金額を超える価値があったそうです。
因みにそのような木は一般の建築には必要有りませんから、社寺仏閣に使われる場合が多いようです・・・何とも皮肉なものですね。
とにかく被害の拡大を引き留める為、注意喚起致します。
古い木を管理されている方や急に枯れ出したという場合はご注意下さい。薬は爪楊枝で付いたくらいの穴から注入されています。
また、神社の御神木というものは長い年月神社を見守り、沢山の人々に愛されてきた神社のシンボル的な存在です。様々な伝説やその舞台となった木もあります。そのようなものを勝手な理由で意図的枯らさせるということは絶対に許されることではありません。
このニュースを始めて聞いたときに自然と怒りを感じました。そのような大きな存在に見守られて今の自分が存在しているということを本能的に感じていたからだと思います。
このような被害がこれ以上起こらないことを強く願います。