9月15日の言葉は正岡子規の俳句です。
主に自然風物を写生してきた子規にしては、めずらしい一句です。
子規は若くして結核を患(わずら)い、後半生のほとんどを病床で過ごしました。
それだけに小さな事やどうでもよい事にとらわれて、
右往左往(うおうさおう)している世の中の様子を冷静に捉えることができたのでしょう。
「あれこれ思い悩まずに、昼寝でもして気分を変えれば何とかなるよ」という子規らしいユーモアを感じます。
重要な仕事やノルマによって、重圧を感じて自信を無くしたり、
逆に意外と些細(ささい)なことにいつまでもこだわって落ち込む事もよくあります。
そういう時は一度そういう抑圧から自分自身を解き放して、心身をリフレッシュする、
心を落ち着かせて体を休ませる事が大切です。
後から考えると、別に思い悩む必要がなかったり、大した事ではないのに、いつまでも引きずっていた、
という事もよくあります。
新型コロナによる自粛疲れでストレスもたまりがちですが、
「世の中の重荷おろして昼寝かな」
「自分にのしかかる様々な重荷を一度おろしてのんびりと昼寝でもしようか」
そういう心のゆとりを持ちながら、一日を過ごしたいですね。
「あせらない 無理しない 頑張りすぎない」 三浦雄一郎(冒険家)