(毎日新聞 2010年8月14日 2時18分)
函館で上演された「五稜郭残党伝」の一幕 ◇北海道出身の直木賞作家、佐々木譲さんの小説「五稜郭残党伝」を初めて舞台化した同名の劇が13日、五稜郭公園に隣接する函館市芸術ホールで上演された。手掛けたのは札幌市の「劇団さっぽろ」。
◇箱館戦争(1869年)で旧幕府軍側にいた2人の脱走兵が主人公。蝦夷(えぞ)地を逃げるうちに幕府に搾取されてきたアイヌ青年らと出会い、義憤に駆られて新政府軍の追っ手と戦う様子を描いた。
◇鑑賞した佐々木さんは「官によって底辺に置かれた者を描き、現代の『負け組』という価値観の誤りを伝えたかった」。維新の立役者らとは異なる「ヒーロー」像を、観客はどう受け止めたか。【佐藤心哉】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100814hog00m040004000c.html
函館で上演された「五稜郭残党伝」の一幕 ◇北海道出身の直木賞作家、佐々木譲さんの小説「五稜郭残党伝」を初めて舞台化した同名の劇が13日、五稜郭公園に隣接する函館市芸術ホールで上演された。手掛けたのは札幌市の「劇団さっぽろ」。
◇箱館戦争(1869年)で旧幕府軍側にいた2人の脱走兵が主人公。蝦夷(えぞ)地を逃げるうちに幕府に搾取されてきたアイヌ青年らと出会い、義憤に駆られて新政府軍の追っ手と戦う様子を描いた。
◇鑑賞した佐々木さんは「官によって底辺に置かれた者を描き、現代の『負け組』という価値観の誤りを伝えたかった」。維新の立役者らとは異なる「ヒーロー」像を、観客はどう受け止めたか。【佐藤心哉】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100814hog00m040004000c.html