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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

『アムネスティ人権報告書2010』日本語版発刊!

2010-08-27 | 先住民族関連
(レイバーネット 2010.08.26 通巻436号)

アムネスティの最新年次報告書の日本語版「アムネスティ・レポート 世界の人権2010」が今週発売されました。世界159カ国における2009年の人権状況を網羅した本報告書では、弾圧、暴力、差別、権力闘争、政治の行き詰まりによって引き裂かれた、人びとの命と暮らしが描き出されています。
2009年の世界の人権状況のキーワードは、「説明責任」。言うまでもなく、法は守らなければなりません。しかし、人権を踏みにじった者が、法の裁きを受けないことは多々あります。イラン、中国、ロシアなどでは、政府による深刻な人権侵害が続いています。被害を被っている人びとには、真実を知り、正義を求める権利があります。加害者に説明責任を果たさせること、これが人権を守るうえでますます重要になってきています。
また2009年は、アムネスティが妊産婦の権利に焦点をあてた年でもありました。毎年、50万人以上が妊娠に関連した合併症で死亡しています。とくにシエラレオネ、ペルー、ブルキナファソ、ニカラグアなどの国ぐにでは、人権侵害が妊産婦の死亡率に大きな影響を与えています。女性への差別、性と生殖の権利の否定、基本的医療の絶対的な不足など、国際社会が取り組まなくてはならない事柄はたくさんあります。
そのほかにも、「ミレニアム開発目標」「先住民族の権利」「CSR」など、人権を考えるうえで欠かせないテーマが、本報告書には散りばめられています。世界の国ぐにを知るうえで、政治、経済、文化と同様、その国の人権状況を知ることは大切です。ジャーナリストや専門家のみならず、一般の方々や学生にも是非手にとっていただければと思います。
アムネスティ・レポート「世界の人権2010」は、東京事務所、およびアムネスティのオンラインショップで発売中です。また、お近くの図書館に入庫のリクエストをお願いします!
アムネスティ・レポート『世界の人権2010』B5版376頁 税込価格3360円(会員価格2400円)
2ヵ国語版(日本語、英語)のPDFが入ったCD版、および5ヵ国版(日本語、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語)のPDFが入ったUSBメモリ版(1GB)も発売中!
CD版 税込価格2000円USBメモリ版(1GB)税込価格2500円(数量限定)
ご注文は 東京事務所TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778
オンラインショップ 
http://amnesty.online-store.jp/i-shop/category_l.pasp?cm_large_cd=1&to=cl&mm=1

http://www.labornetjp.org/news/2010/1282805613135staff01

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【白老】水野さんが2年連続優秀賞 アイヌ工芸品コンテスト

2010-08-27 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 8/26)

 アイヌ文化振興・研究推進機構主催の2010年度アイヌ工芸品コンテスト木工芸の伝統的作品部門で、白老観光協会職員の水野練平さん(32)が、最高評価の優秀賞を2年連続で獲得した。
 手掛けた作品は、アイヌ語で「イタ」という木製の盆。物を乗せる部分に、鮮やかなアイヌ文様を彫り込んだ。「博物館の展示にあるような、歴史や伝統を感じさせる印象に仕上げたかった」と話し、独創性よりも忠実性を意識した。チセ(家屋)のいろりの煙でいぶされた質感を求めようと、布ですすを刷り込んだりもした。
 アイヌ工芸品との出合いは、一昨年まで8年間勤務したアイヌ民族博物館での経験。生活道具、楽器、衣装などのアイヌ文様の美しさに魅せられ、製作技術を学んだ。昨年のコンテストでは、小刀「マキリ」を製作した。
 観光協会がホームページ上で運営する「北海道・白老ねっと商店」で作品を販売している。水野さんは「白老の観光にアイヌ文化は欠かせない。作品を通して文化の普及に貢献できたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10082601.html

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砂澤ビッキさんの大作 木の彫刻1本倒壊

2010-08-27 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年08月26日)

■木の彫刻 朽ちても芸術
■砂澤ビッキさん晩年の大作
■「展示続ける」 札幌芸術の森野外美術館
 朽ちる姿も芸術作品として――。北海道を代表する現代彫刻家のひとり砂澤ビッキさん(1931~89)の晩年の大作で、札幌芸術の森野外美術館(札幌市南区)に展示されている「四つの風」の一部が今月初め、倒壊した。木の腐食が原因だが、作品が自然にかえる姿を見せるのも芸術だという作者の考えに従い、朽ちゆくままに展示が続けられている。
(吉住琢二)
 砂澤ビッキさんは旭川市出身のアイヌ民族で、北海道の自然に根ざした独創的な木の彫刻を数多く残した。86年に設置された「四つの風」は、樹体の側面をえぐり全面に鑿(のみ)跡を入れた、高さ5・4メートルのアカエゾマツ4本を東西南北に向けて配置。四季や自然の調和を表現しつつ、自然の雄大さや厳しさ、ぬくもりを感じさせる作品だ。
 最初は生木色だった樹体も風雪にさらされるうちに灰色に変色し、あちこちに亀裂が入るようになった。キノコが生えキツツキが巣を作ったこともあった。
 倒壊が心配され始めた2001年には「作品の今後」をテーマにシンポジウムが開かれた。美術評論家らが「倒れた姿でもかまわない」「風雪で鑿跡が消えると魅力が減る」「作品を屋内に移し屋外には複製を設置すべきだ」など議論を繰り広げたが、「結論」は出なかった。
 そして今月6日朝、美術館職員が、4本の柱のうち南側の1本が根本近くから折れて倒れているのを見つけた。樹体内部の材が腐ってスポンジ状になっていた。
 砂澤さんはこの作品について「自然は、風雪という名の鑿を加えてゆくはずである」という言葉を残していた。
 札幌芸術の森美術館の吉崎元章副館長は「作者の精神に従って、変化していく様も作品として当面見守ることにした。作者は50年はもつと考えていたようだが北海道の自然は想像以上に厳しかった。『迫力ある』という人も『悲惨だ』という人もいるかもしれないが、作品が自然とともにあるという作者のメッセージを感じてもらえるのではないか」と話している。
 他の柱が倒壊する危険もあるために、作品周辺をさくで囲い、倒壊の事情を説明したプレートを設置して、展示している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001008260005

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卓上四季 数字を読む

2010-08-27 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 8月26日)

思えばなんと数字にあふれた日常生活だろう。買い物をはじめ銀行カード、電話、時計、体重計など、1日にどれほど数字を見ていることか▼数字自体は感情を持たないが、物価や血圧が上昇すれば不安になる。株価や円相場の変動は生活経済に響く。この夏は気温や降雨確率の予報も目を引いた。人間にかかわる数字は、高低や増減の変化にこそ意味があるらしい▼道が実施したアイヌ181件民族生活実態調査の誤りが明らかになった。生活が「とても苦しい」と「豊かである」の回答比率を逆にしていた。正しくは前者が29・7%、後者は0・3%だった。パソコンの入力時に間違えたという▼人間のすることに「うっかりミス」は起こり得る。ただ、生活の苦しさを訴える回答は、前回まで30%を超えていた。急に1%を切って、疑問に思わなかったのだろうか。数字の劇的な変化に誰も気付かなかったことが怖い▼いや、人ごとではない。当時「大幅改善」と報じた本紙こそ、痛切に反省すべきだろう。3年前に報道されるとすぐアイヌ民族から「実態と違う」と指摘が出た。年間所得や生活保護の数字は前回調査より悪化していたのだ▼本紙の記事も、生活意識だけ「改善」された理由が明快ではなかった。数字の激変に納得できたか。読み取り方が浅くなかったか。日ごろの生活実態取材と比べてみたか-。忘れてはいけない教訓である。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/248002.html

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