(苫小牧民報 2010年 8/18)
伝統のカジキ漁の豊漁を願うアイヌ儀式「シリカプ(メカジキ)送り」が17日、白老町のアイヌ民族博物館で行われた。職員が体長2.5メートルのメカジキを解体し、神に祈りをささげた。
博物館によると、かつて白老のアイヌは7月から8月にかけ、カジキ漁を生業としていた。ハマナスが群生する丘をシリカプキキリ(シリカプの虫)が飛び始めると、丸木舟で海に繰り出し、手投げのもりで漁をしたという。大きなシリカプを取ることは、アイヌ民族にとって名誉なこととされた。そして、神に感謝した。
儀礼に使ったメカジキは、北大水産学部(函館市)の練習船の協力で調達した。チセ(家屋)の前庭に敷き詰めたイタドリの葉の上に魚を置き、職員たちが拝礼した後、酒を掛けて清め、マキリ(小刀)で手際よく解体した。
解体後、場所をチセに移し、送りの儀式と、先祖供養のシヌラッパも行い、祈りと供物をささげた。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10081802.html
伝統のカジキ漁の豊漁を願うアイヌ儀式「シリカプ(メカジキ)送り」が17日、白老町のアイヌ民族博物館で行われた。職員が体長2.5メートルのメカジキを解体し、神に祈りをささげた。
博物館によると、かつて白老のアイヌは7月から8月にかけ、カジキ漁を生業としていた。ハマナスが群生する丘をシリカプキキリ(シリカプの虫)が飛び始めると、丸木舟で海に繰り出し、手投げのもりで漁をしたという。大きなシリカプを取ることは、アイヌ民族にとって名誉なこととされた。そして、神に感謝した。
儀礼に使ったメカジキは、北大水産学部(函館市)の練習船の協力で調達した。チセ(家屋)の前庭に敷き詰めたイタドリの葉の上に魚を置き、職員たちが拝礼した後、酒を掛けて清め、マキリ(小刀)で手際よく解体した。
解体後、場所をチセに移し、送りの儀式と、先祖供養のシヌラッパも行い、祈りと供物をささげた。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10081802.html