北海道新聞 04/04 08:33 更新
7日投開票の道知事選の候補2人は、対照的なアイヌ民族政策を打ち出す。立憲民主など野党5党が推薦する元衆院議員石川知裕氏(45)は、過去の歴史への反省を踏まえ、国連宣言に沿った先住民族政策を進める意向を示す。自民、公明両党推薦の前夕張市長鈴木直道氏(38)は、胆振管内白老町に2020年開業する民族共生象徴空間「ウポポイ」を中心にアイヌ文化を発信する考えだ。
石川氏は3日、白老町で演説し「しっかり謝罪し、アイヌ民族の方と共生する」と強調した。
石川氏が3月30日に発表したアイヌ民族政策では、「北海道開発はアイヌ民族抑圧の歴史でもあった。過去の不正義、侵略の歴史に知事として謝罪する」と明記した。政府が今国会成立を目指すアイヌ新法案については「(07年の)国連宣言が求めている先住民族の自己決定権をはじめ、土地、資源、言語、文化に関する権利の保障といった先住権に全く触れていない。国連宣言の趣旨にかなう施策を進める」とした。
一方、鈴木氏は公約の33本の柱の一つに「民族共生象徴空間を中心としたアイヌ文化の発信」を掲げた。ウポポイ開業の国内外へのPRや、2020年の東京五輪・パラリンピックでのアイヌ文化発信に向けた国や関係機関への働きかけなど5項目も列挙。新法案については「成立を契機に地域振興や産業振興など未来志向の幅広い施策の実現を目指す」とした。
各地の演説ではウポポイの開業を「千載一遇のチャンス」の一つとして紹介し、「活力あふれる北海道をつくっていく」と訴えている。(村田亮、内藤景太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293151
7日投開票の道知事選の候補2人は、対照的なアイヌ民族政策を打ち出す。立憲民主など野党5党が推薦する元衆院議員石川知裕氏(45)は、過去の歴史への反省を踏まえ、国連宣言に沿った先住民族政策を進める意向を示す。自民、公明両党推薦の前夕張市長鈴木直道氏(38)は、胆振管内白老町に2020年開業する民族共生象徴空間「ウポポイ」を中心にアイヌ文化を発信する考えだ。
石川氏は3日、白老町で演説し「しっかり謝罪し、アイヌ民族の方と共生する」と強調した。
石川氏が3月30日に発表したアイヌ民族政策では、「北海道開発はアイヌ民族抑圧の歴史でもあった。過去の不正義、侵略の歴史に知事として謝罪する」と明記した。政府が今国会成立を目指すアイヌ新法案については「(07年の)国連宣言が求めている先住民族の自己決定権をはじめ、土地、資源、言語、文化に関する権利の保障といった先住権に全く触れていない。国連宣言の趣旨にかなう施策を進める」とした。
一方、鈴木氏は公約の33本の柱の一つに「民族共生象徴空間を中心としたアイヌ文化の発信」を掲げた。ウポポイ開業の国内外へのPRや、2020年の東京五輪・パラリンピックでのアイヌ文化発信に向けた国や関係機関への働きかけなど5項目も列挙。新法案については「成立を契機に地域振興や産業振興など未来志向の幅広い施策の実現を目指す」とした。
各地の演説ではウポポイの開業を「千載一遇のチャンス」の一つとして紹介し、「活力あふれる北海道をつくっていく」と訴えている。(村田亮、内藤景太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293151