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<道知事選>アイヌ民族政策対照的 石川氏、抑圧反省し先住権を重視/鈴木氏、ウポポイ中心に文化発信

2019-04-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/04 08:33 更新
 7日投開票の道知事選の候補2人は、対照的なアイヌ民族政策を打ち出す。立憲民主など野党5党が推薦する元衆院議員石川知裕氏(45)は、過去の歴史への反省を踏まえ、国連宣言に沿った先住民族政策を進める意向を示す。自民、公明両党推薦の前夕張市長鈴木直道氏(38)は、胆振管内白老町に2020年開業する民族共生象徴空間「ウポポイ」を中心にアイヌ文化を発信する考えだ。
 石川氏は3日、白老町で演説し「しっかり謝罪し、アイヌ民族の方と共生する」と強調した。
 石川氏が3月30日に発表したアイヌ民族政策では、「北海道開発はアイヌ民族抑圧の歴史でもあった。過去の不正義、侵略の歴史に知事として謝罪する」と明記した。政府が今国会成立を目指すアイヌ新法案については「(07年の)国連宣言が求めている先住民族の自己決定権をはじめ、土地、資源、言語、文化に関する権利の保障といった先住権に全く触れていない。国連宣言の趣旨にかなう施策を進める」とした。
 一方、鈴木氏は公約の33本の柱の一つに「民族共生象徴空間を中心としたアイヌ文化の発信」を掲げた。ウポポイ開業の国内外へのPRや、2020年の東京五輪・パラリンピックでのアイヌ文化発信に向けた国や関係機関への働きかけなど5項目も列挙。新法案については「成立を契機に地域振興や産業振興など未来志向の幅広い施策の実現を目指す」とした。
 各地の演説ではウポポイの開業を「千載一遇のチャンス」の一つとして紹介し、「活力あふれる北海道をつくっていく」と訴えている。(村田亮、内藤景太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293151

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アイヌ芸術に半生、故瀧口さんの作品集5日出版 彫刻130点

2019-04-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/04 05:00
作品の前で笑顔を見せる瀧口政満さん=2006年
 【阿寒湖温泉】2017年4月に76歳で急逝した、阿寒湖アイヌコタン(釧路市阿寒町阿寒湖温泉)の木彫家瀧口政満さんの作品集「樹(き)の人」が5日、北海道新聞社から出版される。木目や年輪を生かした独特の作風で知られた瀧口さんの代表作の彫刻約130点を通し、「和人」でありながらアイヌ芸術に半生をささげた瀧口さんの足跡をたどる。
 瀧口さんは、旧満州(現中国東北地方)出身。3歳で高熱のため聴力を失った。20代で旅先の阿寒湖温泉でアイヌ民族の青年が手がけるクマの木彫りに感銘を受け、1967年に阿寒湖温泉で創作を始めた。2000年に北海道アイヌ伝統工芸展で道知事賞を受賞した。
 作品集では、シマフクロウなどの野生動物をダイナミックに表現した作品や、風に髪をなびかせる少女像、妻に贈ったメノコマキリ(女性用小刀)などを阿寒の大自然と共に写真で紹介。長女で編集者の夕美さん(47)=神奈川県鎌倉市在住=が在りし日の瀧口さんの姿をつづったエッセーを、夕美さんの夫で作家の黒川創(そう)さん(57)が評伝を寄稿した。
 写真は、札幌市の写真家酒井広司さんが撮影。制作には瀧口さんの作品約200点を所蔵する鶴雅ホールディングス(釧路市)が協力し、命日である5日に出版される。夕美さんは「亡き父の集大成といえる作品集。黙々と彫り続けた姿が思い出される」と話す。
 A4判変形、カラー、208ページ。3240円。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293126

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シャクシャインの勇姿、石板に 長万部町「古戦場跡碑」に設置

2019-04-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/04 05:00

長万部町の古戦場跡碑に設置されたシャクシャイン像の石板
 【長万部】町内を流れる国縫川を挟み、アイヌ民族と松前藩が1669年に対峙(たいじ)した「シャクシャインの戦い」を後世に伝えるため、町は2016年に設置した「古戦場跡碑」に、英雄シャクシャインを描いた石板をはめ込んだ。
 シャクシャインは、松前藩による不平等交易で困窮したアイヌ民族約2千人を率い、今の日高管内新ひだか町から向かった長万部で同藩と戦った。同碑は戦いの犠牲者を悼むため、国縫川ほとりの旧国縫小跡地に建立した。
 石板は、シャクシャインの没後350年を迎えることを受け、設置を決定。新ひだか町にあるシャクシャイン像が昨年9月、新設されたのを待って新像を撮影して、縦50センチ、横20センチ、厚さ4・5センチの黒御影石に、町内の建築業者がレーザー彫刻した。町が3月27日、約22万円かけて設置した。
 町は、同碑から新ひだかまでの沿岸部240キロの道のりを「シャクシャインロード」と命名。9月には、この道沿いにある13市町の参加者が、アイヌ文様入りの巨大パッチワークをたすき代わりにつなぐ「慰霊のリレー」を主催する。木幡正志町長は「各市町の小中高生などがリレーに加わり、戦禍の歴史を学ぶきっかけになれば」と話している。(古田佳之)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293087

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アイヌ文様、刀剣…幅広く だてミュージアム開館 来館者で盛況

2019-04-05 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/04 05:00

約2千年前の有珠モシリ遺跡からの出土品などを展示するコーナー
 【伊達】市の博物館「だて歴史文化ミュージアム」(梅本町)が3日、開館した。明治時代に伊達を開拓した仙台藩亘理(わたり)伊達家ゆかりの品々をはじめ、アイヌ民族や縄文時代の文化財を展示している。初日から多くの市民らが訪れ、多様な伊達の歴史文化の一端に触れた。
 市は、亘理伊達家2代目当主の戦国武将、伊達成実(しげざね)のよろいかぶとや刀剣、約2千年前の有珠モシリ遺跡から出土した国の重要文化財など約8千点を所蔵し、ミュージアムで順次公開していく。
 初日は館内で開館式が行われ、市の関係者ら約70人が出席した。ミュージアムを担当する市の学芸員で、亘理伊達家20代目当主の伊達元成(もとしげ)さん(40)が、伊達の歴史の特徴について、開拓前から伊達で暮らしてきた人々と亘理伊達家との「合流を経て現在に続いている」と説明した。
 菊谷秀吉市長はあいさつで「伊達の文化を守り、次の時代につなげる施設にしたい」と述べた。
 来館者が館内で記念に押すスタンプのデザインは、道内外の応募作品181点の中から、市内の自営業、篠原彩花さん(37)ら3人の作品が採用された。
 篠原さんは、かぶとやアイヌ文様などをモチーフにデザイン。開館式で行われたテープカットに参加した後、「伊達の文化が一目で分かるように描いた。たくさんの人が足を運び、伊達の歴史を知ってもらう施設になってほしい」と期待を込めた。
 開館式には、壮瞥町在住で国内を代表する写実画家、野田弘志さん(82)も出席した。野田さんは「自分の芸術の道を追求している。お世話になっているこの地域のため、いつかミュージアムで自分の展覧会などやらせてもらえればうれしい」と話した。(山中龍之助、中野訓)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293046

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アイヌ文化、広く発信 3部構成の映像公開-象徴空間開設を控え

2019-04-05 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2019/4/4配信

白老町のアイヌ文化を紹介する映像
 白老町のアイヌ文化を広く知ってもらおうと、アイヌ文化遺産活用地域活性化協議会が製作した映像「アイヌ文化がいきづく町 白老」が、白老町公式YouTubeチャンネルで公開された。アイヌ語地名が残る白老の自然、アイヌ文化、多文化共生のまちの3部構成で、地名などはアイヌ語の意味をテロップで紹介。より美しい自然を観てもらおうと4K画質での映像をアップしている。
 アイヌ民族文化財団、白老アイヌ協会、白老観光協会、白老町商工会、白老町で構成する同協議会は、2020年4月の民族共生象徴空間開設を控え、より多くの人にアイヌ文化や白老の自然に関心を持ってもらおうと、白老のアイヌ文化を紹介する映像を制作。1部では、「白老の自然とアイヌ語地名」と題し、フシコベツガワ、ポンアヨロ遺跡群、レプンクットマリなどの自然をアイヌ語の意味とともに紹介。町民にとっても身近な自然がかつて、アイヌの人々がどのような意味で名付けたのかを分かりやすく解説している。
 2部の「受け継がれるアイヌ文化の伝統芸能」「暮らしに寄り添う民具」では、「ハンチカプリムセ(水鳥の舞)」や「サロルンチカプリムセ(鶴の舞)」などの古式舞踊のほか、民族楽器トンコリ、ムックリの演奏、アイヌの人々が日常的に利用していた民具を紹介。3部の「多文化共生のまち しらおい」では仙台藩白老元陣屋資料館、町内の刺しゅうサークル、イオル事業、アイヌ碑慰霊祭、チェプ祭など、多文化共生に関わるイベントなどの様子を取り上げるとともに、20年4月24日に象徴空間が一般公開されることも合わせて紹介している。
 同協議会事務局は「これまでアイヌ文化を知らなかった人にも興味関心を持ってもらい、白老のきれいな自然を知って足を運んでもらうきっかけになれば」と話している。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/16015/

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サケ漁アイヌの漁法、継ぐ 自然と生きた姿、再現 千歳川本流で試み 千歳・佐々木翔太さん(25) /北海道

2019-04-05 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2019年4月3日 地方版
 アイヌ民族の伝統的なサケ漁を若い世代で継承しようと、千歳市の会社員、佐々木翔太さん(25)が昨年12月、地元の千歳川本流で漁を始めた。「マレク」と呼ばれる、かぎ形のもりを使った漁法で、自然と共に生きたアイヌの姿を再現したいと奮闘している。
 アイヌの血を引く佐々木さんは幼い頃から祖母に連れられ、伝統舞踊やアイヌ語を学んだ。中学生の頃には「周りと違うことをするのは嫌だな」と感じたこともあった。高校に入って、地元でアイヌ文化を伝承していた年配の人たちが相次いで他界した。「素晴らしい文化がなくなってしまう。自分がやらなくては」と、積極的に伝承活動に携わるようにな…
この記事は有料記事です。
残り423文字(全文704文字)
https://mainichi.jp/articles/20190403/ddl/k01/040/059000c

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