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梅原猛さん、お別れの会 「誰もが認める破格の人」

2019-04-22 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2019年4月21日18時35分
 1月12日に93歳で亡くなった哲学者の梅原猛さんのお別れの会が21日、京都市内のホテルで開かれた。親交のあった約500人が知の巨人と呼ばれた梅原さんを悼み、一般からも別れを惜しむ人が多数訪れた。
 梅原さんが創設に尽力し、初代所長を務めた国際日本文化研究センター(日文研、京都市西京区)の小松和彦所長は「先生は日文研のまさしく『父』でした。学問をこよなく愛し、徹底的に常識を疑う学者でした。構想力・想像力は学問という枠を超えてあふれ出し、多彩な文芸・創作活動にまで広がっていました。臓器移植や原発など現在の問題に対しても鋭く問題提起し続けた学者でもありました。知の巨人、学界の風雲児、奇人・変人・天才、京都の妖怪などさまざまに評されましたが、そうした評価もまた先生は面白がっていたかに見えました」とあいさつ。
 哲学者の鷲田清一さんは「誰もが認めるように破格の人でした。しかし、私たちと一緒にまみれてくださる破格でした。大胆な推論を打ち出す人でしたが、奥底に潜むのはいつも悲嘆に暮れる人に赤子のような安らかさをもたらしてあげたいという思いでした」とお別れの言葉を述べた。中国文学者の井波律子さん、人類学者の中沢新一さん、風俗史家の井上章一さんも梅原さんとの思い出を振り返った。
 会場では、梅原さんがアイヌに深く関心を寄せていたことにちなみ、アイヌ詞曲舞踊団モシリによる演奏・舞踊も捧げられた。(久保智祥)
https://www.asahi.com/articles/ASM4P5D5KM4PPTFC005.html

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Ainu(アイヌ)、白老から世界発信 ウポポイ開業まで1年 ハワイで刺しゅう/動画に英語字幕

2019-04-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/21 05:00
 【白老】アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)の来年4月24日のオープンまであと1年に迫り、地元白老で海外にウポポイやアイヌ文化を発信する活動が盛んになっている。アイヌ文様刺しゅう入りのパッチワークを作る町民グループは、ハワイの文化イベントに参加。白老アイヌ協会などはアイヌ文化を紹介する英語字幕入りの動画を公開した。ウポポイを広くPRし、国際的な文化交流につなげたい考えだ。(金子文太郎)
 町民グループ「みんなの心つなぐ巨大パッチワークの会」(岡田育子会長)は3月8~10日、ハワイ・オアフ島で開かれた「ホノルルフェスティバル」にアイヌ文様刺しゅう入りのパッチワークを初出展した。
 同会はパッチワーク作りのヒントを得ようと昨年、体験講座にハワイ在住のハワイアンキルトの講師を招いたのが縁でフェスに参加。会員12人が持ち込んだ「アイウ☆(とげ)」などのアイヌ文様図案を青や赤の布地に刺しゅうする体験会を開き、現地の20人以上の米国人と制作を楽しみながらウポポイの説明もした。
 同会は昨年11月、アイヌ民族の豊富な資料の所蔵で知られるロシア民族学博物館(サンクトペテルブルク)にも作品を寄贈した。同会事務局の福島渺子(ひろこ)さん(82)は「パッチワークを通したつながりで、少しでもウポポイの認知度向上に貢献できれば」と意気込む。
 白老アイヌ協会や町などでつくるアイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会は3月27日から、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で白老のアイヌ文化を紹介する動画「アイヌ文化がいきづく町 白老」を公開している。
 町虎杖浜地区の洞窟「アフンルパロ(あの世への入り口)」をはじめとする町内のアイヌ語地名の解説や、ツルの舞などの古式舞踊を25分の英語字幕入りで収録。3分、20秒の短縮版もある。日本語版を含む視聴回数は既に1500回を超え、英語で「Good job(いいね)」などのコメントも寄せられている。
 協議会事務局は「海外の人にもアイヌ文化を知ってもらい、白老を訪れるきっかけをつくりたい」。今後、町外の各イベントでも上映予定だ。
 動画は白老町のホームページからも閲覧できる。(金子文太郎)
☆は小さい「シ」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/298382

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手作り簡単 アイヌ民族のほうき白老で体験会

2019-04-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/21 05:00

アイヌ民族が使っていたほうきを作る参加者
 【白老】アイヌ民族のほうき作り体験が20日、しらおいイオル事務所チキサニで開かれた。
 一般社団法人白老モシリが主催し、同法人の会員である森竹春次郎さん(74)が指導した。ほうきはアイヌ語でムンヌウェ〓と呼ばれ、チセ(家)に敷かれていたござを掃除するために明治30年代まで使っていたという。
 体験会には10人が参加。1メートル前後のアオダモを小刀で剥いでほうきの柄を作り、穂先となるヤマブドウのつるの皮を木の板で挟んで縄で結びつけた。
 町石山の山路彰さん(75)は「アイヌ民族が使っていたというほうきの存在を知らなかった。意外と簡単にできて楽しかった」と話した。(千葉佳奈)
〓はフに〇
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/298324

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