先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族差別、抑止策を新法に 市民団体、協議会設置求める

2019-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/07 05:00
 アイヌ民族などへのヘイトスピーチ(憎悪表現)に対する抗議活動を続けている市民グループが、国会に提出されたアイヌ新法案に差別の定義や対策を具体的に検討する協議会の設置を盛り込むよう国会に働きかけている。法案を巡り、アイヌ民族の存在や先住民族であることを否定する発言やデモが相次いでおり、法案の理念を実効性のあるものにすることが目的。
 同グループは、東京や北海道の研究者や弁護士、アイヌ民族らでつくる「クラックノース」。
 新法案は基本理念の中でアイヌ民族への差別や権利侵害を禁止しているが、具体的な施策には触れていない。クラックノースは、条文や付帯決議に、差別の現状を調査したり定義や抑止策などを具体的に定める政令を検討したりする協議会の設置を盛り込むことなどを国会議員に要望している。
 衆参両院は2008年に「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を全会一致で採択し、官房長官が先住民族と認める談話を発表した。しかし、新法案が浮上して以降、インターネット上で「アイヌに利権を与えるのか」「アイヌは先住民族ではない」など、事実と異なる差別発言が相次ぎ、国会近くで同趣旨のデモも行われた。
 クラックノースの中心メンバーの一人で、大学講師のマーク・ウィンチェスターさん(39)は「ヘイトスピーチを禁止する法的義務は国際的にも人種差別撤廃条約や先住民族宣言などに挙げられている。アイヌ民族が長年求めてきた差別の禁止が明記されたことを機に、実際に抑止につなげることが大切だ」と話した。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/294047

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔡総統、台湾人が「国の未来自ら決められるように」自由守る決意示す

2019-04-08 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2019/04/07 14:06
(台北 7日 中央社)蔡英文総統は6日夜、フェイスブックを更新し、「台湾人が子々孫々、自らの土地で自分たちの歌を歌い、総統を選び、自ら国の未来を決められるようにしていく。これが台湾であり、総統としての私の使命だ」と台湾の自由と民主主義を守る決意を示した。
この日の夜、総統府音楽会が初めて総統府前の凱達格蘭(ケタガラン)大道を会場にして開催され、多くの観衆が集まった。出席した蔡総統はフェイスブックで「総統府は人民の総統府」だとし、「やっと空間の厳戒態勢を解き、自分たちの総統府の前でこの土地の歌を大声で歌うことができた」と喜びを示した。
音楽会には閣僚らのほか、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所のブレント・クリステンセン所長(大使に相当)や中華民国(台湾)と国交を結ぶ国々の大使たちが出席。先住民・プユマ族出身のサンプーイ(桑布伊)やロックバンドのファイヤー・イーエックス(滅火器)らがパフォーマンスを披露した。 (葉素萍/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201904070001.aspx

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゼネラル・モータースの中級車です ポンティアック6-29 4ドア・フェートン(米)1929年式

2019-04-08 | 先住民族関連
中日新聞 2019年4月7日

 「ポンティアック」という名前は、工場のあるミシガン州ポンティアックから採った。この辺り一帯を支配していた先住民族のオタワ族集落の長の名前が、地名となった。そのため一九二七~五五年までこの車のマスコットは、羽飾りを付けた集落の長の顔で、初期はオプションだったらしい。ラジエーターの真ん中にあるラインが特徴だ。
https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/toku/oldcars/CK2019040702000255.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオカミと触れ合いたい?ノルウェーのウルフロッジは、オオカミとの超絶接近が楽しめる!

2019-04-08 | 先住民族関連
ニコニコニュース 2019/04/07 11:30

 日本にはかつてニホンオオカミがいた。だが20世紀初頭に絶滅してしまったというのが定説で、我々は二度とその姿を見ることは叶わない。
 だからかもしれないのだが、オオカミに対する興味や憧れは尽きない。一度でいいからオオカミを見てみたい。できることなら間近で触れ合いたい。
 そんな超絶接近体験を叶えてくれる場所が世界にはあるのだ。
 ノルウェーの動物保護区内にできた宿泊施設「ウルフロッジ」である。
動物保護区内にできた宿泊施設「ウルフロッジ」
 ウルフロッジは、ノルウェー・ナルヴィクから一時間ほどのところにある動物保護区ポーラー・パークの中にある。
 もともとポーラー・パークでは、オオカミと触れ合える体験ができる場所だが、この宿泊施設は2016年にオープンした。
 ロッジのまわりにはオオカミたちがいる。ノルウェーのオオカミは現在は数が少なくなっているため、ここのオオカミは厳密な意味での野生ではないが、彼らは施設のある山の中の広大な囲い地を歩き回っている。
 窓の外から聞こえるオオカミの遠吠えは圧巻だ。
Walking with Wolves in Norway:https://www.youtube.com/watch?v=D_5u8gUHptM
オオカミたちと接近体験
 ロッジの窓からは、オオカミが走ったりじゃれあったりする様子を見ることができる。更にオオカミたちと触れ合うことも可能だ。
 オオカミ訓練士による注意事項を真剣に聞いたら、オオカミとの触れ合いタイムだ。
 ここのオオカミたちは、人間を受け入れるために"社会的に順応"するよう、いちおうしつけられているが、帽子や手袋など、彼らが噛みつきたくなるようなものは身に着けないよう、アドバイスされる。
 彼らに近づくときはしゃがんで、彼らと目線を同じにしなくてはいけない。立ち上がって彼らより高い位置にいると、支配的な挑戦ととられるかもしれないという。
 犬ととても良く似ているし、しつけられているとは言え彼らはオオカミなのだ。
オオカミからのウルフキス!撫でさせてもらえることも
 訓練士らとともに、オオカミがいる囲いのほうへと向かう。訓練士が、手で口を覆って、遠吠えの真似を始めた。
 それに応えて、尾根の向こうのどこかから、元気な遠吠えが返ってくる。数頭のオオカミたちがやってきた。
 頭を下げ、一列に並んで近づいてくるオオカミの姿は、基本的に獲物を狙う姿勢だ。身を低くして地面に手をつきながら彼らを待つ。
 オオカミたちが接近してきた!ツアー参加者のニオイをかぎ、尾を振って、ひとりひとり順番にチェックする。
 そして肩に前足を置き、顔を舐め、待望のウルフ・キスだ!彼らの機嫌が良ければ、その毛皮をやさしくなでることも可能だ。
 オオカミたちは人間への挨拶が住むと、再び雪の中に消えていく。
 つやつやしたアッシュグレイの毛、犬の原型の特徴を備え、高貴で凛としたそのいで立ちは、惚れ惚れするほど。
 超絶接近体験で思う存分彼らの美しさを堪能できるのだ。
ノルウェーでもオオカミ迫害の歴史
 他の国と同様に、幅広く家畜すら捕食するこの肉食獣は、ノルウェーでも長い迫害の歴史がある。
 今日、ノルウェーの野生のオオカミの数は減り、25前後の群れに限られていて、あとはスウェーデンとの国境あたりを単独でうろついている数頭がいるだけだ。
 家畜の被害が続いているせいで、保障制度があるにもかかわらず、現在でも、淘汰が叫ばれている。オオカミだけでなく、ヨーロッパヤマネコやクズリなどの肉食獣も同様の圧力にさらされている。
 この厳しいラップランドの地の先住民族で、トナカイ遊牧で生計をたてているサーミ人にとっても、オオカミの保護については議論が分かれるところだ。
自然保護区、ポーラー・パークの使命
 そこで、このポーラー・パークの出番だ。この保護区の使命は、地元の人や観光客に北極の動物たちについて教育し、事実と神話を切り離し、文化的にも生態学的にも彼らには貴重な価値があることを説いて、国家の自然遺産を保存していくことだ。
 「ここのオオカミに会った後では、人々の見方が変わる」とスティグは言う。
 暗闇が迫る中、パーク内を歩き回ると、ヘラジカが松の木の下を歩き、オオヤマネコが雪の積もったカバノキの間を走り回る。遠くの丘にはトナカイがいる。
 自然保護区内では、昔ながらの生態系が築かれているのだ。人懐っこいオオカミも、保護区内では捕食者のトップクラスとして君臨している。
ポーラー・パークでのウルフキス体験
The Wolfs at Polar Park, Arctic Norway:https://www.youtube.com/watch?v=f8wzzi_cRdU
日本からも行ける
 日本からでも、ツアー会社などがポーラー・パークや、ウルフ・ロッジの旅行を手配してくれる。ただしオオカミエリアに行くには、年齢18歳以上、身長160cm以上、英語でのやり取りができるなどの制限があることに注意だ。
 オオカミエリアやウルフ・ロッジに入れなくても、時期によってはオーロラを堪能できたり、大自然を満喫できたりと、素晴らしい旅になることだろう。
Wolf Lodge / Polar Park/ written by konohazuku / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52272221.html
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5116703

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アバター」続編4作公開に備えろ!シリーズを徹底解説【続編4作は単独作に】

2019-04-08 | 先住民族関連
ciatr編集部 2019年4月5日更新
©20TH CENTURY FOX
2009年に公開され、興行収入歴代1位をキープし続けるジェームズ・キャメロン監督作『アバター』。それが全部で5部作となって展開されることが明らかになっています。1作目を振り返りながら、2020年から順次公開されていく4作品の最新情報をチェックしましょう。
映画『アバター』がシリーズ化!続編に備えて徹底解説!
公開当時3D映画として画期的だと話題になり、これまでの世界興行収入で歴代1位(27億8800万ドル、日本円では約3114億399万)を記録した大ヒット作『アバター』。なんと1作目の監督を務めたジェームズ・キャメロンが2017年に、続編だけでなく本作がシリーズ化することを発表しました。
本記事では1作目の『アバター』を振り返りながら、これから製作される新作4作についての最新情報を紹介します。
続編シリーズは5部作の予定。それぞれが独立している?
続編製作決定時点から、「アバター」は5部作での構想がされていました。既に、各作品の公開日も仮で決定しているのです!『アバター2(仮)』は2020年12月18日、『アバター3(仮)』は2021年12月17日、『アバター4(仮)』は2024年12月20日、そして『アバター5(仮)』は2025年12月19日の全米公開予定日となっています。
2020年から、毎年一作品ごとに公開されていく五年計画というわけになりますね。どれもクリスマス時期の公開ということで、興行収入の行方も気になるところです。
また各作品は、舞台となるパンドラを共有するも、独立した作品となる模様。シリーズを引き続き手がけるジェームズ・キャメロンは、もう既に4作品(2〜5)の脚本執筆を終えており、『アバター2』のために『アバター』を見る必要がないとColliderのインタビューで明かしています。
1作目『アバター』(2009)のあらすじをおさらい!
人類が地球のエネルギー減少問題を解決する鍵となる、希少鉱物アンオブタニウムが採掘できる衛星パンドラ。そこにはナヴィと呼ばれる先住民が住んでおり、人間は幾度も彼らに資源開発に関する交渉を試みていました。その一環としてRDA(資源開発公社)は、ナヴィと人間のDNAを合わせた人造生命体アバターを生み出します。そして神経を接続することでアバターに憑依し、ナヴィと交流を始めていました。
主人公の元海兵隊ジェイク・サリーは、兄がこのアバターとして任務についていた事から、彼の仕事を引き継ぐことに。アバターとなって、パンドラでナヴィの娘・ネイティリと出会います。原住民たちと交流を深めるジェイクでしたが、RDA社は遂に資源を得るために武力行使という強硬手段に出るのでした。
2009年公開映画『アバター』のキャスト一覧
ジェイク・サリー/サム・ワーシントン
ジェイク・サリーは、元海兵隊員の主人公。戦争で負傷したことで、半身不随となっていますがアバターに憑依したことで自由に動けるようになり、それを気に入ります。科学者の双子の兄トミーが急死したことを受けて、彼の代わりにアバター計画に参加することに。ナヴィ族から受け入れられ、戦士として彼らと共に戦います。また、ナヴィの娘ネイティリに惹かれます。
演じたのはサム・ワーシントン。2000年に『タップ・ドッグス』でスクリーンデビューを果たし、『アバター』で注目を浴びます。その後は『タイタンの戦い』、その続編の『タイタンの逆襲』や『エベレスト 3D』、『ハクソー・リッジ』に出演。戦う男や、“タイタン系”映画に定評があるのか、2019年にNetflix独占配信された『タイタン』にも出演しています。
ネイティリ/ゾーイ・サルダナ
ナヴィの狩猟部族であるオマティカヤ族の部長の娘・ネイティリ。ジェイクに出会った時は彼を警戒していましたが、ナヴィについて教えるうちに彼に惹かれていきます。戦士として非常に優れており、戦いでは常に最前に立って部を率いていきます。また、同じ部族の戦士ツーテイという婚約者がいます。
ネイティリを演じたのは、今でこそマーベル映画でガモーラ役として親しまれているゾーイ・サルダナ。『アバター』でブレイクしましたが、それ以前にも『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』や『ターミナル』、『スター・トレック』などの話題作に出演し、着実にキャリアを積んできた女優です。
グレイス・オーガスティン博士/シガニー・ウィーバー
アバター計画の中心人物となる植物学者。地球に見切りをつけ、パンドラで15年以上アバターとしてナヴィと共に暮らし、生態系研究に勤しんでいました。ネイティリの部族、オマティカヤ族の村に学校を開いたり、文化交流をしたり、平和的な歩み寄りをしたことで信頼を得ていました。
1作目では攻撃的なクオリッチ大佐に反発し、重傷を負ったことでエイワと一体化。しかし、続編にも姿を変えて登場することが決定しています。
演じたのは、シガニー・ウィーバー。SF映画の中の“強い、戦う女”像を切り開いた女優と言っても過言ではありません。代表作の「エイリアン」シリーズ出演後も、SF・ホラー作品に登場することが多いです。『アバター』出演以降は、エイリアンバーの女店主役として『宇宙人ポール』に、マッドサイエンティスト役として『レディ・ガイ』などに出演しています。
マイルズ・クオリッチ/スティーヴン・ラング
マイルズ・クオリッチは、ジェイクと同じ元海兵隊の大佐。RDA社所属の傭兵部隊Sec-Opsのリーダーを務めています。戦争を多く経験しているせいか、好戦的で生粋の軍人キャラ。さらに、先住民族に対する理解が欠けている人物です。ジェイクにナヴィをスパイするように指示しますが、最終的には彼と対峙することに。
クオリッチ大佐も、続編での登場が発表されています。
演じたのはスティーブン・ラング。『アバター』の出演で、筋肉質な軍人キャラクターが定着した俳優です。近年では『ドント・ブリーズ』で失明した元軍人の老人役を怪演したことで、話題に。大ヒットを受けて続編にも出演が決定しています。
トゥルーディ・チャコン/ミシェル・ロドリゲス
元海兵隊のヘリパイロットであるトゥルーディ・チャコン。アバター計画などでは輸送を主に担当しており、ジェイクと親しくなります。そして、クオリッチのような暴力行使に反対し、ジェイクと共にナヴィ側に立って戦うことに。
トゥルーディを演じたミシェル・ロドリゲスもまた、戦う女性キャラを演じるのが印象的な女優です。代表作に「ワイルド・スピード」シリーズ(レティ役)、『バイオハザード』、『ブルークラッシュ』、『S.W.A.T.』、『マチェーテ』があります。先述のシガニー・ウィーバーとは『アバター』以外にも、『レディ・ガイ』で共演しています。
ツーテイ/ラズ・アロンソ
ツーテイはオマティカヤ族の戦士。ネイティリの婚約者であり、最も強い戦士として次の部族長の候補として一目置かれています。ネイティリと恋仲になったことから、ジェイクをライバル視していましたが、最終的には彼を信用し、共闘します。
ツーテイを演じたのは、ラズ・アロンソ。2000年にスクリーンデビューを果たし、その後『コンスタンティン』や『ワイルド・スピード MAX』などに脇役として出演してきました。
『アバター』の世界をより理解する4つのキーワード
1.ナヴィ
衛星パンドラに住む、知能の発達した有尾人種。身長は3メートル前後と巨人であり、全身を青い肌が覆っています。ぞれぞれ肌にある模様が違く、大きな目とネコのような鼻が特徴的です。人間と非常に近い生物ですが、骨格が炭素繊維で補強されているため、頑丈です。
フィーラーと呼ばれる、後頭部に伸びた巻き毛の先端から生体電流を流すことで、情報交換をする能力をもっているのが最大の特徴。これをすることで、動物とも心を通わせることができます。また、言語はナヴィ語。オマティカヤ族の一部は、オーガスティン博士の作った学校によって英語を理解しています。
2.アバター
ナヴィと人間のDNAを掛け合わせて作られた、人造生命体。被験者とナヴィのDNAの同調率が高くないと、適合できません。適合者は眠った状態でシンクロ、脳だけがアバターの体を使って活動する状態になります。逆に、アバターが眠りにつくと適合者が起きる仕組みに。
しかし、アバターが起きている状態で適合者側に何らかの問題があり、リンクが絶たれると昏睡状態のまま起きない場合が。アバターの状態で死亡した場合は、死には至らないものの激しい痛みが適合者を襲います。ナヴィたちからは、本体が寝ている間に活動することをから「ドリームウォーカー」と呼ばれています。
3.衛星パンドラ
地球から4.4光年離れた、アルファ・ケンタウリ太陽系の木星型惑星ポリフェマスの衛星。地球に比べて、重力が小さく、稀少な超伝導物質アンオブタニウムが採掘できるという特徴があります。
アバターとなれば問題ありませんが、地球人にとって衛星の大気は揮発成分が多いため自然呼吸ができません。RDA社はそのため「エグゾパック」と呼ばれるフィルターマスクを開発しました。
ナヴィ以外にも多くの生命体が存在しますが、基本的に体は大きく、6本脚という設定が。また、植物が夜光能力を持つため、夜は幻想的な姿を見せるのも魅力の一つです。
4.RDA(資源開発公社)
本作でパンドラから資源を奪おうとする、資源開発公社(Resources Development Administration)。ナヴィたちにとっては侵略者であり、民間軍事会社としての側面も。そのうちの「Sec-Ops」が大佐率いる舞台となっています。
会社の起源は、シリコン・バレーで二人の若者がガレージで企業したベンチャー企業が成長したものと言われています。
ヒットメーカー、ジェームズ・キャメロンが監督を務める
さて、「アバター」シリーズに欠かせないのが巨匠ジェームズ・キャメロンです。「ターミネーター」シリーズをはじめ、『ランボー/怒りの脱出』、『エイリアン2』といった80年代を代表する映画を排出してきた張本人です。監督と脚本をセットで手がけることが多く、強くヴィジュアル的な世界観などを持っていることでも有名。
SFアクション映画を多く排出している印象ですが、中には『タイタニック』といったロマンス映画でも成功している、ハリウッドのヒットメーカーの一人です。2019年に公開された、日本の漫画「銃夢」を原作とした『アリータ:バトルエンジェル』の脚本、製作にも携わっています。
「アバター」シリーズの製作をメインで動いているためか、近年は監督ではなく製作総指揮として映画製作に関わっている印象です。
『アバター』の続編2、3作目は既に撮影終了!
実は、『アバター』公開直後にキャメロン監督は「ヒットすれば続編は絶対に作る」と公言していました。その時点ですでに、3作目までのアウトラインが考えられていた模様。
5部作になることが決定してから、『アバター2』と『アバター3』を同時に撮影スタートし、すでにこの2作は撮影が終了しています。
『アバター2(仮)』に関する詳しい最新情報はこちらから
https://ciatr.jp/topics/214886
2025年まで待ちきれない!4、5作目に関する最新情報
では、4作目、5作目はどうなっているのでしょう。
キャメロン監督は、2017年2月にはすでに『アバター5』までの脚本執筆を終了させています。その後、先述の『アバター3』までの撮影を終了し、2019年4月現在では未だに4作目、5作目の撮影を開始したという情報が入っていません。
映画「アバター」シリーズの今後が気になる!
続編、といっても世界観だけを共有するスタンドアローン(単独)映画になる予定の「アバター」シリーズ。2009年に公開した1作目から、10年以上も本シリーズの構想を練りに練っていたことが考えられるため、これらがキャメロン監督の一大プロジェクトであることは明白です。
今後の新たな情報に期待しつつ、まずは2020年公開の『アバター2』を楽しみに待ちましょう!
https://ciatr.jp/topics/311736

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現代の藤五郎殿

2019-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/05 17:00
 仙台藩亘理(わたり)伊達家が「有珠郡(現在の伊達市)」の開拓を許され、今年で150年。節目の年に、市が博物館「だて歴史文化ミュージアム」を3日、オープンさせた。
 老朽化した開拓記念館の後継施設で、市民中心の委員会が建設の検討を重ねた。本館は2階建て延べ1500平方メートル。展示室は2階で、フロアの半分が収蔵庫なのでそう広くはない。
 しかし、伊達市独特の歴史を伝える品々が目を引きつける。
 有珠モシリ遺跡出土の各種重要文化財、アイヌ民族の衣服、伊達本家の政宗が遣わした書簡、政宗のいとこで亘理伊達家2代当主成実(しげざね)のよろいかぶと―。
 なかでも、有珠郡の支配を許すとした明治2年(1869年)の太政官辞令は注目の一点だ。和紙に筆で記され、太政官の3文字が政府の権威を強調するように大きい。宛名は「伊達藤五郎殿」。藤五郎は歴代当主の通称で、家中を率いて入植した15代邦成(くにしげ)を指す。
 「この文書がなければ、私たちが北海道に来ることはありませんでした」。20代当主で学芸員の伊達元成(もとしげ)さん(40)は話す。
 修復のため、文書を脇に抱えて、特急と新幹線を乗り継いで東京へ運んだのは一昨年のこと。1枚の紙だが、現代の藤五郎殿にとって、さぞ重かったことだろう。
 縄文、アイヌ民族、武家。三つの文化を一つに重ねて見せる博物館を、すぐそばの木立の中からブロンズの邦成像が見守っている。
 観覧料300円(小中学生200円)。月曜休館。(田中秀実)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293654

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガソリン車以上に希少金属を必要とする電気自動車(EV)は、 本当に「エコカー」なのか?

2019-04-08 | 先住民族関連
ニコニコニュース 2019/04/05 08:31ハーバー・ビジネス・オンライン
◆技術が進歩するほど、それを支える金属の需要が増える

ニューカレドニア、ゴロー鉱山のニッケル・コバルト採掘現場
 次世代の「エコカー」として、電気自動車(EV)が世界的に急速に普及する勢いだ。これに対して筆者が疑問に思うことがある。EVは、運転する環境では「エコ」といえるが、その生産過程においては決して「エコ」とはいえないのではないか? ということだ。
 EVの生産には、その原材料として金属資源の需要が膨大な量になる。このことによって鉱山の規模が拡大するとともに、サプライチェーン最上流の採掘・選鉱工程における環境・社会に対する影響は極めて大きくなっている。
 EV以外の分野でも、世界の金属需要は膨大な量になっている。今後、さらに先進ロボット、電気自動車、再生可能エネルギー、IT機器、IoT、AI、5Gなど、技術が進歩するほど金属需要は増える一方だ。しかし、地球上(特に陸地)の資源には限りがあり、需給ギャップが予測されている金属、つまり「枯渇」が懸念されている金属も多い。
◆EVの銅使用量は、ガソリン車の3~4倍
 まずは「ベース・メタル」(社会の中で大量に使用され、生産量が多く、さまざまな材料に使用されてきた金属)と呼ばれてきた銅。
 需要サイドから見ると、2018年の2400万トンをベースとして年率3.5%伸びるとした予測によると、2030年には総需要3650万トンに対して供給能力は2900万トンで頭打ちになり、750万トンの供給不足となる(*1)。
 このような需給ギャップの主な原因としては;需要を大幅に増加させるエンジンの電気自動車(EV)と太陽光、風力発電等再生可能エネルギーだ。当然ながら、EVの銅使用量はガソリン車の3~4倍にもなることを認識すべきだ(*2)。
 太陽光発電に必要な銅はメガワット当たり2.45~7トン、陸上風力発電で2.54~6.77トン、洋上風力発電で9.5トンになる(*3)。
 さらに中国の銅消費量は世界の40%を占め、なお高い伸びを示している。それにもかかわらず国民1人当たりの銅消費量はまだ6kgで、日本やドイツなど先進諸国の1/2~1/3。今後さらに消費拡大すると予測され、大きな懸念材料となっている(*4)。
◆銅は今や“レアメタル中のレアメタル”
 供給サイドの問題としては、以下のようなものがある。
・鉱石品位の低下が近年著しく、大規模露天掘り銅鉱山の鉱石品位は0.2%にまで低下している
・鉱山が発展途上国の熱帯雨林など、生物多様であるばかりか先住民族が住むような地域にシフトしてきている
・採掘規模の拡大によって深刻な環境破壊が起きている。人権・労働条件そして腐敗などの問題から地域住民や国際NGOなどの反対があり、開発期間が長期になってきている。開発費の高騰なども
 ちなみに、銅の地殻中に存在する量は55ppm。これに対して年間2000万トンの生産量というのは、あまりに多すぎる。「ベース・メタル」と呼ばれてきたものの、実は“レアメタル中のレアメタル”と言ってよい状況になっている。
◆EVのリチウムイオン電池に使われる「コバルト」の安定供給は難しい!?
 そのほか、EVの普及に大きな影響を受ける銅以外のレアメタルといえば、リチウムイン電池の正極材に使われる、コバルト、ニッケル、マンガンだろう。
 コバルトについては、遍在性と希少性が高い。特にコンゴ民主共和国への遍在性が65%と異常に高く、近年「ラテライト型」と呼ばれる、採掘に伴う環境負荷が大きいニッケル鉱床の開発が増えている。そのことにより、その副産物として採掘されるコバルトが多くなっていることが問題だ。
 コバルトの地殻内の存在量は25ppmと、希少性が非常に高い。年間生産量は十数万トンで、銅に比べると2桁少ない。それにもかかわらず、2030年の世界の需要量はEVのリチウムイオン電池用だけでも約30万トンと予測され、安定供給は厳しいと考えられる(*5)。
 リチウムイオン電池用コバルトの割合は、総需要量に対して2006年に20%、2016年で51%だったが、2020年には62%と予測されている(*6)
 EV用リチウムイオン電池の急速な需要増によって、スマートフォン用電池に必要なコバルトがひっ迫することを恐れたアップル社が、2018年2月にコンゴ民主共和国で直接資源確保に動いたことで世界に衝撃を与え、価格が急騰したことは記憶に新しい。
 機器別のコバルト使用量をみると、スマートフォン5~10g、タブレット30g、ラップトップ100gに対して、EVは10kg。桁違いに多い。
◆「2100年まで安泰」と言える地下資源はリチウムくらい!?
リチウム電池には必要なコバルトの使用量は、ほかの電子機器と比べてEVが桁違いに多い
 ニッケルについては、地殻存在量が75ppmに対して、生産量が約300万トン。銅に比べると1桁少ない。しかし「ラテライト型」とよばれる鉱床の採掘では、前述のように副産物のコバルトとともに大きな環境破壊が伴う。
 ニッケルの主要な用途としてはステンレスがある。2005年ごろ、中国のすさまじい資源囲い込みの動きから資源メジャーなどによるニッケル資源の激しい争奪戦が起きて、価格が高騰した。
 そのほかにも、レアメタル、レアアースでは枯渇性、遍在性、そして地政学的問題などで供給不安があるものが多い。しかしリチウムだけは、南米への遍在性はあるが2100年になっても供給不安はないだろう。
 鉄鉱石の生産量については、2014年に20憶トンになり、その後年率3.3%伸びている。2020年には25億トンに達する見込みだ。特に中国は、鉄鉱石生産量世界一だったが品位の低下から輸入を増やし、自給率は16%程度まで低下している。ちなみに、世界の鉄鉱石品位平均(除く中国)は45%に対し、中国は27.5%とかなり低い(*7)。
◆金属の徹底したリサイクル、モビリティの変革など、「エコ」の手段は数多い
 これからは、原材料となる金属の徹底したリサイクルによる資源生産性向上こそ最重要課題ではないか。リサイクル技術はすでにかなり進んでいる。再生金属の製錬操業が安定してできるように官民が協力して、リサイクル原料の流通システムを確立することが必要だ。都市部で眠っている金属の再利用、いわゆる“都市鉱山開発”を、重要な産業として確立することが急がれる。
 リサイクルと同時に、希少資源の代替材料を開発することも重要だ。日本としては資源生産性の飛躍的な向上によって、世界のトップランナーとなる戦略が望まれる。そのためには「バージン金属資源消費税」(リサイクル率が高い企業ほど有利になり、企業価値が上がる)の導入といった税制改革を期待したい。労働の対価としての所得については大幅減税し、企業の社会保障費負担を軽減させて税制中立にすれば、国際競争力を弱めることにはならないはずだ。
 そのほか、都市化が進んだ街では自動車に頼らない交通手段を整備する(モビリティの変革)ことも必要だろう。
 現在のEVは、その利用する周辺環境だけが「エコ」なだけであって、その生産過程では決して「エコ」ではないといえる。その状況下で、相変わらず販売台数を世界で競うという各国・各企業の戦略はいかがなものだろうか。ホリスティック(全体的)な視点のない、安易なものつくりはもはや許されない時代になっている。
<文/谷口正次>
資源・環境ジャーナリスト。NPO法人「ものづくり生命文明機構」副理事長、サステナビリティ日本フォーラム理事。著書に『経済学が世界を殺す~「成長の限界」を忘れた倫理なき資本主義』(扶桑社新書)など
【データ出典】
*1:Copper Long-Term Supply & Demand
*2:自動車部材としての「銅」使用量比較(三菱マテリアル総合報告書2018)
*3:US Global Investors(2015)
*4:中国の銅使用量(対GDP)(Raw Materials Group)
*5:世界の電気自動車のリチウムイオン電池に必要な金属と電力量(Bloomberg New Energy Finance)
*6:Cobalt’ End Market Batteries by Dominance(Benchmark 2016)
*7:Raw Materials Group
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5106963

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「HAC若者の翼」プロジェクト、北海道在住の学生から旅のプラン募集

2019-04-08 | アイヌ民族関連
フライチーム 2019/04/05 11:05
北海道エアシステムは2019年4月1日(月)から5月31日(金)まで、2019年度も「未来につなぐ『HAC若者の翼』プロジェクト」を実施、「旅のプラン」を募集しています。
テーマは「アイヌの歴史・文化・伝承・こころにふれる旅」で、旅を通してアイヌの歴史や文化、伝承、こころに触れ、その「歴史」を肌で感じ取る2泊3日のプランを募集しています。
応募資格は、北海道内に在住し、将来も北海道で働く意欲がある高校生、専門学校生、大学生です。受賞した場合、2019年の夏休み時期に、自ら立てた旅のプランに基づく旅に出かけ、見学先ごとの感想や写真、旅を通して感じたことなどについてのレポートを提出する必要があります。
優秀賞は応募者の中から5名選ばれ、奨学金として50,000円分が進呈されます。また、旅行後に提出されたレポートの中から1名が最優秀賞に選ばれます。副賞として、国内線往復航空券が提供されます。
期日: 2019/04/01 〜 2019/05/31
https://flyteam.jp/news/article/108514

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

だて歴史文化ミュージアムがオープン、市民ら続々来場【伊達】

2019-04-08 | アイヌ民族関連
室蘭民報2019.04.04
常設展示室で展示物に見入る一般来場者たち
 縄文時代からアイヌ民族、武家文化などまちの歴史を紹介する博物館「だて歴史文化ミュージアム」(伊達市梅本町)が3日、オープンした。市民らが続々と来場し、真新しい館内と重要文化財などに目を見張っていた。初日は午前10時から一般開放し、185人が足を運んだ。
 午前9時半からのオープニングセレモニーには約70人が出席。式辞で菊谷秀吉伊達市長は「多くの人に愛される施設になってほしい」と願いを込めた。菊谷市長や中山智康道議、山口修司胆振総合振興局長ら8人でテープカットし、待望の歴史文化を発信する拠点施設のオープンを喜んだ。
 常設展示のほか、オープニング企画展として、2階特別展示室では仙台藩亘理伊達家2代目当主で、独眼竜で知られる伊達政宗のいとこの「伊達成実展」、1階ラーニングスタジオでは連合国軍総司令部(GHQ)の印刷・出版担当官が集めた「フランク・シャーマンコレクション展」を開催している。
 市教委学芸員の伊達元成さんはセレモニーで伊達市の歴史について「古くから生きた人の歴史と移り住んだ人の歴史の二つの時間軸が合流し、現在に続いている」と説明。来場者は亘理伊達家の調度品をはじめアイヌ民族、縄文文化に興味を示していた。
 孫の小笠原依音さん(伊達小4年)と訪れた小笠原康子さん(67)は「とても見やすくて良かった。展示の入れ替えもあるので次も楽しみになりますね」と笑顔を見せていた。
 博物館は2017年(平成29年)11月に老朽化のため閉館した伊達市開拓記念館の後継施設。ミュージアムは「だて歴史の杜総合公園内」で新たに完成した博物館と、「宮尾登美子記念アートホール」、藍染めなどの「体験学習館」で構成する。博物館は温度湿度管理などを徹底し、重要文化財などの貴重な資料の展示を可能にした。
 休館は月曜日。開館時間は午前9時~午後5時。観覧料は一般300円、小・中学生200円。問い合わせはミュージアム、電話0142・25局1056番へ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/11079

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八戸線の不思議な駅名 その3【駅名20】

2019-04-08 | アイヌ民族関連
ガシェット通信 2019.04.05 10:25鉄道チャンネル
何と言っても「鮫」一文字の駅名、最初に見た時は吃驚しました。駅の所在地が青森県八戸市大字鮫町なのです。1924年(大正13年)開業。ウミネコの繁殖地で国の天然記念物蕪(かぶ)島の最寄り駅です。
白銀というのも地名。駅所在地は、八戸市大字白銀です。1934年(昭和9年)開業。
岩手県北部から青森県南部にかけて一戸(いちのへ)から九戸(くのへ)まで「四」を除いて順番にあります。しかし、宿戸は知らなかった。駅所在地は、岩手県九戸郡洋野町種市第7地割。この地割という地名は岩手県に特徴的に存在しています。で1〜9戸とは関係無く、アイヌ語からの転訛という説があって「ウグイ(鯎・鯏/淡水魚)がたくさん生まれる川」という意味。

玉川、ついつい多摩川を想像してしまいますが。駅所在地は、九戸郡洋野町種市第13地割。1954年(昭和29年)開業。玉川港がありますが、他に玉川という地名は見当たらない様なので謎です。
久しぶりに八戸線に乗ったら駅名標がJR東日本様式から八戸線専用に替わっていました。JR東日本様式はつり下げ式に残っている様です。
(写真・記事/住田至朗)
https://getnews.jp/archives/2140266

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観光の波に揺れる伝統 浮島に暮らす先住民 ペルー

2019-04-08 | 先住民族関連
共同通信 2019.4.5 22:02
「カミサラキ(お元気ですか)」。40歳前後の島の代表の男性が、先住民の言葉アイマラ語であいさつした。南米のペルー南部とボリビア北部にまたがるティティカカ湖。ペルー側の拠点都市プノの沖合約6キロ地点に集中するウロス諸島と呼ばれる人工の浮島の一つに約20人の観光客が訪れていた。標高約3800メートルと太陽に近いせいか、青空からの日差しが針のように肌に突き刺さる。
 島はトトラと呼ばれるアシのような植物を重ね合わせて造られている。野球のグラウンドほどの広さに8家族32人が住み、八つのいかりで固定されている。「朝起きたらボリビアまで流されていたということがないようにね」。男性は冗談を交えながら、よどみなく説明を続けた。
 ▽食傷気味
 ウロス諸島は約100の浮島から成る。約1500家族、約5千人が暮らし、小学校や診療所、教会も備える。歴史はスペイン人の南米大陸到達のころまでさかのぼり、島民は、かつては漁業で生計を立てていた。近年は水質汚染や水位低下が原因で魚が沖合でしか取れなくなり、プノ州観光当局によると島民の9割以上が観光に従事するようになった。
 ソーラーパネルを備えた家を見学し、民芸品を買った後、観光客らは名物のマス料理を食べるため、トトラ製のボートでレストランのある別の島へ。子どもたちが童謡「チューリップ」を日本も含めた各国の言葉で歌い、送り出した。
 文明から隔絶された生活を送る先住民の姿を想像して訪れた旅行者の中には、商業化された対応の連続に食傷気味になる者もいる。島民にとっても、持ち回りで観光客を短時間受け入れ、土産物を売るだけのやり方では大きな収入は得られない。
 通り一遍の形ではなく、旅行者が滞在しながら伝統文化や生活を体験でき、島民の収入増にもつながる観光を目指しているのがクリスティナ・スアニャ(50)だ。夫ビクトル(52)と2人の子どもと共に、浮島カンタティで10のロッジを備えた民宿を経営する。
 ▽偶然の客
 始まりは偶然だった。2005年、クリスティナが当時住んでいた浮島に新婚旅行中のオランダ人の夫婦が「泊めてほしい」とやって来た。「当時は誰も旅行者を泊めることなど考えもしなかった」。民芸品を買ってもらえるかもしれない、という軽い気持ちで夫婦を引き受けた。
 清潔な水などの最低限のサービスもなく、2週間の滞在中は申し訳ない思いでいっぱいだった。しかし夫婦は「民宿を始めるべきだ。今後10~20年のうちに観光客が大勢やってくるようになる」と勧めた。
 2年後、夫婦の友人が滞在希望を伝えてきた。突貫作業で客用の小さな家を建設した。友人らは満足して帰り、その紹介で他の旅行者がやって来て、という具合に客は増えていった。外国人の滞在を快く思わない住民もいたため、09年に現在の島に家族で移り、本格的に民宿を始めた。
 あるとき宿泊客からオムレツを朝食に頼まれた。何のことか分からず「時間がかかるので朝ご飯には間に合わない」とごまかすと、客が不思議な顔をして「卵があれば作って見せますよ」。ようやくオムレツを理解できた。観光を基本から学ぶことの大切さを痛感し、州当局の訓練プログラムを受講した。
 クリスティナは「旅行者と会話し、私たちの歴史を語ることができる。忘れていた文化や習慣を分かち合い、取り戻すきっかけにもなる」と手作りの観光の大切さを力説する。観光客を連れてくる仲介業者に手数料を支払う必要もない。昨年の宿泊者数は約千人。クリスティナの成功を見て、現在は約20の浮島で島民が民宿を経営している。
 ▽家族の絆
 それでもほとんど観光客が立ち寄らない沖合の浮島で、いまだに孤立した生活を送る人たちもいる。
 5家族25人前後が住むこの島には、水道も電気もない。冬場は氷点下まで冷え込むが暖房はない。大人たちは朝4時に起きて漁に出る。3~4時間で収穫は2キロ程度。午後は網を掃除し、翌日のために再び仕掛けに行く。夜7時には寝る生活だ。
 厳しい暮らしだがジョン・スアニャ(18)に、ここを去る気はない。「大学を出て教師になり、島の学校で教えたい」と夢を語る。「都会暮らしは両親がいないから嫌だ。結婚して子どもができても、両親と一緒にこの浮島で暮らしたい」と繰り返す。
 押し寄せる観光の波と折り合いをつけ、より良い暮らしを模索する人たち。不便でも昔ながらの生活を続け、家族の絆を大切にする人たち。自分たちの文化を守る気持ちは変わらない。(敬称略、文・小西大輔、写真・カルロス・ガルシア・グランソン)
取材後記
簡単に出ぬ答え 
 地元の歴史研究家フアン・パラオ(77)によると、もともとペルー南部プノのティティカカ湖周辺に定住していた先住民ウロスは、スペイン人の侵略を逃れて1630年ごろから浮島に住み、ほぼ孤立した生活を送ってきた。観光が始まったのは1960年代で、86年に湖が増水し、島の多くがプノに近い浅瀬に移ってからはますます盛んになった。
 伝統文化や習慣が失われつつあるのは否定できないが、パラオは「観光で収入が増え、死亡率も減った」と言う。かつてほぼ裸で生活していた子どもたちが、今は色鮮やかな民族衣装に身を包む。善しあしの答えは簡単には出ない。(敬称略、小西大輔)
https://www.47news.jp/3440627.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野党追及「権力の私物化」 与党防戦「選挙に悪影響」 「忖度」発言

2019-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/04 05:00
 塚田一郎国土交通副大臣の「忖度発言問題」が、国会審議の新たな火種として浮上した。後半国会の格好の追及材料として勢いづく主要野党は、塚田氏の辞任を求めて徹底抗戦していく構え。統一地方選前半戦の投開票を目前に控え、政府・与党は火消しに追われており、自民党内からは辞任を求める声も出ている。
 「本人が撤回したということで済まされる話ではない。言った時点でアウト。利益誘導であり、早く辞任された方がいい」。立憲民主党の辻元清美国対委員長は3日、院内で記者団に対し、こう強調した。
 安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相に「忖度」し、事業凍結中の「下関北九州道路」を国による直轄調査に移行させたという塚田氏の発言が事実なら、「権力の私物化」との批判は免れない。塚田氏は「事実と異なる」として発言を撤回したが、3日の衆院内閣委員会では立憲民主党の初鹿明博氏が「事実ではないことを選挙応援で言うなんて、有権者をばかにしているのか」と非難した。
 「忖度」の文言が、森友学園を巡る財務省による文書改ざん問題を連想させることも批判に拍車をかけた。国民民主党の玉木雄一郎代表は記者会見で「地元への利益誘導だ。政権の長期化で、権力の私物化が目立ってきている」と追及。共産党の塩川鉄也氏も「首相の指示だったのではないか」と厳しく指摘する。
 統計不正問題が不発ぎみだった野党は、今回の発言を材料に攻勢をかける。4日の参院決算委員会で徹底追及するほか、塚田氏が辞任しなければ衆院国交委の開催にも応じない構えを見せる。国交委は10日にもアイヌ民族を「先住民族」と明記したアイヌ新法案の審議に入る見通しだったが、審議日程に影響が出る可能性も出てきた。
 一方、政府・与党からは統一選や参院選への影響を懸念する声が上がる。新元号発表による政権浮揚効果に水を差すことにもなりかねず、自民党幹部は「選挙にも悪影響が及ぶし、早く辞めさせて収束させた方がいい。政府もさすがに守りきれない」と述べた。(水野薫)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/293168

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする