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アイヌ巡る事件描く新作「コタン虐殺」幕開け、詩森ろば「少しでも力に」

2020-02-02 | アイヌ民族関連
ナタリー 2020年2月1日 13:35

流山児★事務所「コタン虐殺」が、本日2月1日に東京のザ・スズナリで開幕する。
「コタン虐殺」は、2016年の「OKINAWA 1972」ぶりに流山児★事務所とタッグを組む、詩森ろばによる新作。劇中では、1974年に起きた白老町長襲撃事件をもとにしたヒューマンドラマが展開する。北海道白老町の町長を刺した若い男は、当初アイヌを名乗っていたが、実は本州から来た運動家であることが明らかになり……。
開幕に際し、詩森は「北海道や東京でアイヌの血を持つひとたちに会い、話を聞いて、同じ目と耳が、アイヌはいないというニュースを見て、そして聞きます。わたしはそんな世界を生きたくありません。変えることはできないかもしれないけど、知ることはできる。そのためにこの演劇が少しでも力となることを願っています」とコメント。上演時間は約2時間10分、公演は2月9日まで。
流山児★事務所公演「コタン虐殺」
2020年2月1日(土)~9日(日)
東京都 ザ・スズナリ
芸術監督:流山児祥
作・演出:詩森ろば
出演:伊藤弘子、上田和弘、甲津拓平、イワヲ、荒木理恵、山丸莉菜、流山児祥 / 村松恭子、みょんふぁ、田島亮、杉木隆幸、藤尾勘太郎 / 森田祐吏、辻京太、若林健吾、松永将典
演奏:鈴木光介
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2020.2.コタン虐殺
流山児★事務所 (@ryuzanji) | Twitter
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旧シャクシャイン像復元案 アイヌ施策懇談会で【新ひだか】

2020-02-02 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 2020.02.01

2018年9月に取り壊した旧シャクシャイン像
【新ひだか】町は1月31日、静内の真歌公園に整備を計画しているアイヌ文化拠点空間(仮称・新ひだかアイヌ・ミュージアム)について、関係団体の代表らから意見を聞く「第3回町アイヌ施策懇談会」を役場静内庁舎で開いた。町は新たに建設する交流拠点施設のホール内に2018年9月に取り壊した旧シャクシャイン像を復元(同寸大)・設置する案を示し、関係団体は大筋で賛同した。
 新ひだか、静内、三石の町内3アイヌ協会や関連団体、主要産業・文化団体などの代表13人で昨年11月に発足した懇談会は、以後毎月開催し、基本構想の策定(業務委託)と構想内容を検討している。
 2021年度以降に設計、工事で拠点空間の整備を進める方針で、事業整備費は国のアイヌ政策推進法に基づく新たな交付金事業を活用する。
 この日は、公園内にある老朽化したアイヌ民俗資料館と隣接のシャクシャイン記念館を取り壊し、新たに一体化して建設する交流拠点施設(平屋建て)のイメージをより具体化した内容で説明。入口の中央ロビー(兼交流・イベントホール)左右に現施設規模の儀式空間(シャクシャイン記念館)とアイヌ民俗資料館のほか、体験学習室、調理室、図書・資料室、談話室などを配置している。
 3アイヌ協会や関係団体から「現在でも儀式空間は狭く、1・5倍くらいの広さが必要」「視察や研修で来た人が泊まれる場所を」「駐車場スペースが狭い。(隣接の乗馬施設)ライディングヒルズの移転は考えられないか」などの意見があった。  また、町のアイヌ文化資源を生かした拠点空間の運営母体として、一般社団と株式会社、NPO法人の3形態の運営会社を提案。
 まちをあげてアイヌ文化の振興を進めるため町民もかかわりを持ち(株式など)、アイヌ関係団体や商工・観光、農業・漁業関係者、民間企業、行政など「多様な主体で構成することを基本とする」とし、公益事業と収益事業の両面で自立運営に向けたビジネス展開をする考えだ。
 拠点空間施設のホール中央に復元・設置を構想している旧シャクシャイン像は、昭和45年の建立で老朽化により倒壊の危険性が指摘され、所有者の町が台座部分を残して撤去。新ひだかアイヌ協会が同年9月、公園内の約120㍍離れた場所に旧像とデザインが違う新像を建立している。
 旧シャクシャイン像の復元と公園内の再建立は、懇談会メンバーでもあるシャクシャイン顕彰会(土肥伸治会長)を中心に、三石アイヌ協会(幌村司会長)、静内アイヌ協会(葛野次雄会長)らが強く求めていた案件。今回のエントランスホール内設置案に3団体の代表は賛同。新像を建立しているNPO法人新ひだかアイヌ協会の大川勝会長は「個人的に異論はないが、協会員にも考えを聞いてみたい」と回答した。
 建造費用の部分などは今後の検討事項となる。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/15888

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日本旅行業協会がウポポイ視察 博物館や体験交流ホール見学

2020-02-02 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020.02.01

国立アイヌ民族博物館を視察する旅行各社の代表ら=1月30日
 国内約1200社の旅行会社で構成する一般社団法人日本旅行業協会(東京)は1月30、31両日、白老町で4月にオープンするアイヌ文化復興拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)を訪れた。政府が掲げる年間来館者数100万人の目標達成に、旅行業界が協力していくための現地視察。ウポポイを絡めた旅行商品の企画に向けて、大手を含む旅行各社の代表や幹部らが国立アイヌ民族博物館など施設を見て回った。
 初日は同協会の訪日旅行推進委員会に所属する17社、2日目は国内旅行推進委員会メンバー22社の社長、幹部ら計56人が参加。文化庁や公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌)の職員の案内で博物館や体験交流ホール、体験学習館の内部を見た。
 初日の視察で訪日旅行推進委メンバーは中核施設の博物館に足を運び、「言葉」「歴史」「暮らし」「仕事」「信仰」「交流」の6テーマの資料700点を並べる予定の基本展示室を見学。「アイヌ民族の外洋船イタオマチプの部材など重要資料も紹介する」とした担当者の説明に耳を傾けた。
 体験交流ホールでは、半円形ステージで古式舞踊を上演する芸能ホールを視察。540人を収容でき、ポロト湖を望む借景窓(高さ5メートル、横9メートル)を備えたホールの出来栄えに目を見張り、「舞台でプロジェクションマッピングなど最新技術の映像演出も行う」とした説明を耳にイメージを膨らませた。修学旅行生などにアイヌ語や伝統工芸を体験してもらう体験学習館も訪れ、机が並ぶ学習用スペースを興味深げに見渡した。
 先住民族政策の一環で、政府がポロト湖畔に約200億円を投じて整備したウポポイの視察を通じ、参加者は観光資源としての潜在力の高さを実感。取材に応じた訪日旅行推進委の堀坂明弘委員長(日本旅行社長)は「ロケーションも良く、魅力ある施設であり、100万人達成は十分に射程距離にある。国内での認知度はまだ低いが、旅行業界としてウポポイをPRしていきたい」と述べた。
 一方、来館者が夜間プログラムを楽しんだ後、札幌圏に確保している宿泊先への移動手段の強化が必要とし「札幌と結ぶバスなど2次交通の改善や、(食事など文化が異なる)訪日客への対応をどうするか」と課題を指摘した。視察を踏まえ旅行各社は訪日や国内の旅行客に向け、ウポポイを組み込んだツアーなど商品開発と販売に取り組む。
 アイヌ民族の歴史や文化を多角的に伝えるウポポイの施設群は一部を残して完成し、4月24日の開業を目指し外構工事が急ピッチで進められている。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/15891

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直木賞受賞作『熱源』 文芸評論家が絶賛「異なる文化や宗教を持つ人たちを見下すことの愚かさを実感」

2020-02-02 | アイヌ民族関連
ブックバン 2/1(土) 8:00配信
 1月28日トーハンの週刊ベストセラーが発表され、単行本 文芸書第1位は『熱源』が獲得した。
 第2位は『清明 隠蔽捜査(8)』。第3位は『とんでもスキルで異世界放浪メシ(8)』となった。
 今週1位の『熱源』は1月15日に発表された第162回直木賞受賞作。同日発表の第162回芥川賞の受賞作『背高泡立草』は8位にランクインを果たしている。
『熱源』は明治から昭和にかけての樺太を舞台に、日本の同化政策によって伝統文化を奪われたアイヌの男性とロシアにより支配された祖国ポーランドを憂う民族学者が、戦争のなかで自分たちが本当に守るべきものを模索する歴史大作。
 文芸評論家の末國善己さんは『熱源』を読み応えたっぷりの10作品のなかにあげ、《逆境にあった二人が、歴史のうねりに翻弄されながらも、自分たちのアイデンティティを模索していく展開には深い感動があるし、自国の価値観を絶対と信じ、異なる文化や宗教を持つ人たちを見下すことの愚かさを実感させてくれる。》と解説している。
https://www.bookbang.jp/review/article/589918
1位『熱源』川越宗一[著](文藝春秋)
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。 一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。 日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。 文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。 樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。 金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。(文藝春秋ウェブサイトより)
2位『清明 隠蔽捜査(8)』今野敏[著](新潮社)
神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾! (新潮社ウェブサイトより)
『とんでもスキルで異世界放浪メシ(8)』江口連[著](オーバーラップ)
3位『とんでもスキルで異世界放浪メシ(8)』江口連[著](オーバーラップ)
「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。彼は従魔のフェル、スイ、ドラちゃんと共に、久しぶりにカレーリナの街を訪れる。そしてフェル達とのダンジョン攻略や狩りのおかげで貯まりに貯まっていたお金を使って、お城みたいな大豪邸を購入するのだった。 家の管理のための奴隷達も購入したし、しばらくは夢のマイホームでのんびりできるぞ……と思いきや! 伯爵様の後ろ盾を得るために用意した“ある薬”がとんでもない効果を発揮しちゃったり、奴隷達のために石窯や畑を作ったり、ギルドから急な依頼が舞い込んだりと、ムコーダは相も変わらず大忙し。その上、ワガママ放題の罰で創造神様から謹慎処分を言い渡されていた神様達がもうすぐ自由になるらしく、また騒がしくなること間違いなしで……!? 「小説家になろう」6億8千万PV超のとんでも異世界冒険譚、気付いてみれば第8巻! (オーバーラップウェブサイトより)
4位『イマジン?』有川ひろ[著](幻冬舎)
5位『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼[著](講談社)
6位『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』宮部みゆき[著](毎日新聞出版)
7位『フェアリーテイル・クロニクル 空気読まない異世界ライフ(20)』埴輪星人[著](KADOKAWA)
8位『背高泡立草』古川真人[著](集英社)
9位『春菜ちゃん、がんばる? フェアリーテイル・クロニクル(1)』埴輪星人[著](KADOKAWA)
10位『異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 創造&器用のWチートで無双する(2)』遠野九重[著](KADOKAWA)
〈単行本 文芸書ランキング 1月28日トーハン調べ〉
Book Bang編集部 2020年2月1日 掲載
新潮社
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200201-00605590-bookbang-ent

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