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アイヌ研究 指針案は「反省不明確」 市民団体、謝罪を要求 /北海道

2020-02-10 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2020年2月9日 地方版
 日本人類学会や日本考古学協会などが策定したアイヌ民族の研究に関する倫理指針案について、アイヌや学者らでつくる市民団体「アイヌ政策検討市民会議」は7日、「研究対象として搾取してきたことへの反省が不明確」として、学会に謝罪を求める声明を発表した。
 指針案は昨年12月、仙台市で開かれた学会で骨子が明らかにされ、今春ごろに正式決定する。「民族独自の宗教観に対する十分な配慮が欠如し、研究に対する…
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https://mainichi.jp/articles/20200209/ddl/k01/040/068000c

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アマゾン先住民族〈ヤノマミ〉を捉え続けた女性写真家の写真展。

2020-02-10 | 先住民族関連
カーサ ブルータスFebruary 9, 2020 |
1970年代初頭にアマゾンの先住民族〈ヤノマミ〉に出会い、彼らの存続のために活動するブラジル在住の女性カメラマン、クラウディア・アンドゥハル。アートを通じて自然や文化の多様性を取り上げて来たカルティエ現代美術財団が、彼女の半世紀にわたる力強く美しい記録の集大成を公開中だ。

粉末の幻覚剤、ヤコアナの影響下にある若者Antônio Korihana thëri。ロライマ州、カトリマーニ。1972-76年。 © Claudia Andujar
ブラジル、アマゾンの森林地帯で文明との接触をほぼ持たずに存続して来た先住民〈ヤノマミ〉。2003年『ヤノマミ・スピリット・オブ・ザ・フォレスト』展で、その知られざる暮らしや宗教観、世界観とともに、森林開発や病原菌流入による彼らの危機を世界に呼びかけたカルティエ現代美術館。あれから17年、森林破壊や気候変動、大規模な自然災害による地球規模の危機感が人々の日常の意識に上る今、再び、ヤノマミをテーマに大型展を開催する。ヤノマミの存在は、森を敬い、森と共生する、原初のヒトと自然の関係を現代に呼び覚ます。そして彼らの直面する環境問題は、まさに今現代に生きる私たちの置かれている状況と重なるのだと、展覧会は伝える。
クラウディア・アンドゥハルの膨大な写真アーカイブから、選りすぐりの300点以上のモノクロ、カラー写真のほか、映像インスタレーションを展示。さらにはヤノマミのアーティストによる絵も公開し、ヤノマミの世界を深く理解できる内容となっている。写真家としてだけでなく、ヤノマミ族の森林の権利を守るために活動し続けるアンドゥハルの作品は、ときにヤノマミが彼女に見せる親密な表情に迫り、ときに政治的なメッセージを込める。
1970年代後半、ヤノマミの森林への道路建設や農業植民地化プロジェクトが推し進められ、マラリアやはしか(ヤノマミに存在しなかった伝染病)がもたらされ、領土喪失のみならずコミュニティ全体の破壊の危機が迫った。ユダヤ系の父を持ち、幼少期に父を収容所で無くしたアンドゥハルにとって、アマゾンの民族の生存と固有文化の破壊はジェノサイト(大量虐殺)を思い起こさせ、それがヤノマミの世界へ飛び込んだきっかけになったのだと彼女は語る。
ブラジル政府がヤノマミの領土を法的に認めた1992年以降も、違法な金鉱採掘者の流入による大規模な森林伐採と侵略、水銀汚染などに脅かされている。作品や自然環境保護の活動を通じて、今も世界に、彼らの存続の意義と我々の責任を現代社会に問い続ける88歳の女性カメラマンに、熱い視線が注がれている。
『クラウディア・アンドゥハル、ヤノマミの闘い』展
〈カルティエ現代美術財団〉
261, Bd. Raspail 75014 Paris. TEL +33(0)1 42 18 56 50。1月30日~5月10日。11時~20時(火~22時)。月曜休。入館料11ユーロ。事前に予約すると10.50ユーロに。
https://casabrutus.com/art/129653

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アイヌ民族関係者ら落胆 伝統舞踊、五輪開会式で不採用

2020-02-10 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2020.02.08

平取アイヌ文化保存会による古式舞踊=2017年7月、札幌市内
 7月24日に開かれる東京五輪の開会式でアイヌ民族の伝統舞踊が不採用の見通しとなったことを受け、準備を進めていた苫小牧市や近郊のアイヌ民族の関係者に落胆が広がっている。世界に発信しようと、北海道アイヌ協会が先行的に検討会議を設置。道内各地のアイヌ協会や団体が練習を重ねていただけに「残念」との意見も。ただ、プログラムの内容は現在検討中で、セレモニーや式典にはアイヌ民族が参画する方針が示されていることから「民族の精神を世界に発信できればいい」と期待する声もある。
 道アイヌ協会は東京五輪の開会式で伝統舞踊を披露するため、2015年8月にアイヌ文化発信検討会議を設置。政府への要請活動と実現に向けた協議を重ねていた。
 同協会などによると、伝統舞踊の演出、監督は釧路市の演出家秋辺日出男さん(59)に依頼。2年ほど前から実現に備えて練習を重ねていた。全道各地に伝わる踊りをベースに1000人規模で40分ほどの踊りを構想。その後、時間や規模など「どのような状況にも対応できるよう練習してきた」(事務局)という。
 約10人の踊り手を参加させる予定だった苫小牧アイヌ協会は、昨年12月ごろから月1回のペースで衣装制作や練習をこなしてきた。役員の鱗川広美さん(70)は「今年に入っても五輪側から具体的な方向性が示されず変だと思っていた」とし、「とにかく残念」と気落ちした様子で話した。
 アイヌの伝統文化継承に努める苫小牧うぽぽ会長の佐々木義春さん(67)も「手を取り合ってきた中で出鼻をくじかれた気持ち」と訴える。
 平取アイヌ協会は、2人の踊り手がサブリーダーとして2年前から全国各地で年10回ペースの練習に参加してきた。会長の木村英彦さん(56)は「これまでの努力を思うと残念」と話す一方、五輪をきっかけに全道各地のアイヌが気持ちを一つにし、各地の踊りをアレンジして皆が踊れる舞踊が生まれたことを評価。「何らかの形になることを期待したい」と述べた。
 平取町出身で、千歳アイヌ協会副会長の上野亜由美さん(52)は「式典ではアイヌ文化を取り入れると(報道で)聞いている。五輪の中で民族の精神や文化を全世界に発信できる機会があればいい」と冷静に受け止める。開会式では「アイヌの一人として世界平和を願う祈りをささげたい。その様子を発信してほしい」と話した。
 道アイヌ協会の加藤忠理事長(80)は取材に対し、アイヌ民族の存在を世界に発信する機会になるとして政府などに要望を続けてきた経緯を説明。「採用されないとなれば、これまで準備してきた各地の皆さんの努力や労苦に対して申し訳ない」とし、「諦めず、努力が無駄にならないような形を目指して国に働き掛けていく」と力を込めた。 
http://www.hokkaido-nl.jp/article/16011

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北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」開幕

2020-02-10 | アイヌ民族関連
NHK 2020年2月4日 13時03分
北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が4日から市中心部にあるメインの会場で開幕し、多くの観光客でにぎわっています。
雪や氷の像で冬の札幌を彩る「さっぽろ雪まつり」は、4日、メインとなる札幌市中心部の大通会場で開会式が開かれ、実行委員会の柴田龍会長が「すばらしい思い出を持ち帰ってほしい」とあいさつしました。
最大の見どころは高さがおよそ15メートルある5つの大雪像で、ことし4月に北海道白老町にオープンするアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」にちなんだ雪像や、去年、日本とポーランドの国交樹立から100年となったのを記念した雪像が展示されています。
71回目となることしは記録的な雪不足で雪でできた滑り台の高さが去年より低くなったほか、新型コロナウイルスの影響で会場に消毒液を設置したり、外国語で注意を呼びかけるポスターを掲示したりするなど、例年にない対応を迫られています。
三重県から来た男の子は「大雪像の大きさに驚きました」と話していたほか、仙台市から来た男性は「雪不足の影響を感じさせない迫力です」などと話していました。
「さっぽろ雪まつり」は、大通会場と繁華街のすすきの会場、それに訪れた人が雪の滑り台などで遊ぶことができる札幌市東区のつどーむ会場で今月11日まで開かれます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200204/k10012271811000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

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