先住民族関連ニュース

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北海道博物館が保管 アイヌ遺骨7体慰霊

2020-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/17 23:18 更新

北海道博物館で行われたアイヌ民族遺骨の慰霊行事
 北海道博物館(札幌市厚別区)に保管されているアイヌ民族の遺骨7体の慰霊行事「イチャルパ」が17日に行われ、道や北海道アイヌ協会の関係者ら約40人が鎮魂の祈りをささげた。
 同博物館が保管する7体は、道内の郷土史家らから1970~80年代に寄贈を受けた。同日は協会の中村吉雄理事が祭司を務め、厳粛な雰囲気の中、神へ祈る儀式「カムイノミ」を行った後、祭壇(ヌサ)に食べ物や酒などを供え、先祖をしのんだ。
 遺骨を巡っては、全国12大学が保管していた約1600体について、各地で返還の求めがある遺骨を除き、約8割が民族共生象徴空間(胆振管内白老町)内の慰霊施設に集約された。大学以外の博物館などで保管する遺骨は、同館を含め全国17施設で計133体。同館は出土地域や発掘経緯などに関する調査を続けており、今後の遺骨の取り扱いについて「未定」としている。(斉藤千絵)
☆イチャルパのルは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/394112

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博物館でアイヌ遺骨慰霊式 北海道、7体が対象

2020-02-18 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2020/2/17 19:42
北海道は17日、道立の北海道博物館(札幌市)で保管されているアイヌ民族の遺骨7体の慰霊式を行った。2017年度から開催し、今回で3回目。北海道アイヌ協会や北海道大学などから関係者約30人が参加した。

北海道博物館で行われた遺骨慰霊式で、舞踊を披露する千歳アイヌ協会のメンバー(17日午後、札幌市)=共同
各地の大学が保管する遺骨を巡っては、国は返還手続きに関するガイドラインを策定し、出土地域から申請がなければ民族共生象徴空間(ウポポイ)に集約する一方、各地のアイヌ団体は出土地域に返還するよう求めている。
北海道博物館の石森秀三館長は式典で「遺骨の保管に至った経緯は慎重に調査し、尊厳ある保管に努める」とあいさつ。千歳アイヌ協会がイチャルパ(先祖供養)し、舞踊を披露した。
7体の遺骨は1970~80年代、複数の個人から博物館の前身の北海道開拓記念館に寄贈され、うち2体の出土地域が判明している。博物館保管の遺骨についてはガイドラインで決められておらず、小川正人学芸副館長は「今後決定されれば、それに従ってウポポイか地域返還かを考える」としている。
文化庁が全国の博物館などを対象に実施した調査によると、昨年12月時点で東京国立博物館など計17施設が133体を保管している。(共同)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55733660X10C20A2CR8000/

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保管された7体の遺骨…北海道博物館でアイヌ民族伝統の慰霊式 札幌市

2020-02-18 | アイヌ民族関連
HBC 2020/02/17 18:05
 札幌の北海道博物館で保管されている、アイヌ民族の遺骨の慰霊式が行われました。
 北海道博物館は、前身の道立開拓記念館だった当時、個人から寄贈されたアイヌ民族の遺骨7体を保管しています。
 慰霊式は遺骨に哀悼の意をあらわし、アイヌの伝統文化を継承する目的で行われ、北海道アイヌ協会のメンバーが、供養の儀式を営みました。
 「(遺骨の出土地域は)時間のある限り、いろんなところを調べたり関係の方にお話をうかがったりしているんですけれども、今のところ直接この地域からという新しい手がかりは得られていない」(北海道博物館・小川正人学芸副館長)
 北海道博物館は、保管している遺骨の今後については、国が策定するガイドラインの議論をふまえて判断していく方針です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000009-hbcv-hok

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ハードロック・ジャパン 第71回さっぽろ雪まつりにて 日本の文化と最先端のテクノロジーを融合した幅広い音

2020-02-18 | アイヌ民族関連
楽とエンターテインメントを提供
時事通信-2月18日(火)
[ハードロック・インターナショナル]
世界最高峰デジタルアート集団が手掛けたアイヌの世界を表現したプロジェクションマッピングショー
 世界75カ国以上にて260以上の施設を展開するハードロック・インターナショナル(本社:フロリダ州・ハリウッド、会長:ジム・アレン)の日本法人、ハードロック・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:町田亜土)は、2020年2月4日から11日の期間に開催された第71回さっぽろ雪まつりにて、アイヌ民族の天地創世神話「アイヌラックㇽ伝」(※1)をテーマにした大雪像を協賛、およびさっぽろ雪まつり期間中の2月4日から6日までの3日間に渡り、豪華アーティストによるコンサート「Hard Rock Family Live」を開催し、大盛況に終わりました。

 今年は、2019年4月にアイヌ新法、2020年4月に民族共生象徴空間としてウポポイがオープンするなど、アイヌ文化拡散の機運が高まっていることを受け、アイヌをテーマとして雪まつり期間中さまざまなエンターテイメントを提供。「アイヌ民族」の古くから伝わる天地創世神話のひとつ、「アイヌラックㇽ伝」(※1)に着想を得た大雪像「ALL IS ONE™ ~世界のはじまり、アイヌ物語~」の展示された大通公園の4丁目会場には、国内外から約200万人の大勢の方々が訪れました。
(※1)「ル」は、アイヌ語のカタカナ表記では字体を小さくします。
 さらに、アイヌ文化とその根幹の考え方である「自然との共生」というメッセージをより多くの方に届けるために、世界最高峰のデジタルアート集団、Moment Factory社とコラボレーションし、雪像に壮大な映像を投影する「アイヌラックㇽ伝」のプロジェクションマッピングショーを上映。昨年に続き多くの来場者の方にご覧いただき、第71回さっぽろ雪まつりで公開されたプロジェクションマッピングショーの中で、最も多くの皆様にご覧いただいたショーとなりました。
 また、2月4日(火)から2月6日(木)の期間中は、カナモトホール(札幌市民ホール)にてコンサート「Hard Rock Family Live」が開催され、3万を超える応募者の中から抽選で選ばれた累計約3,000名にご来場いただきました。各日、MIYAVI、加藤ミリヤ、MONKEY MAJIKの計3組の豪華アーティストが出演するコンサートが行われ、大人から子どもまで皆様にお楽しみいただき、大いに会場は盛り上がりました。オープニングアクトでは、ハードロックの哲学のひとつである“ALL IS ONE™”を体現するべく、KAPIW & APAPPO、札幌大学ウレㇱパクラブ(※2)、MAREWREWの3組のアーティストが登場。アイヌの音楽、歌や踊りをテーマにしたエンターテインメントを披露し、会場を大いに盛り上げました。
(※2)「シ」は、アイヌ語のカタカナ表記では字体を小さくします。
 さらに、聴覚障害の有無に関わらず、すべての皆様に音楽を楽しんでいただくために、富士通の「オンテナ」とパイオニアの「ボディソニック」を導入しました。「オンテナ」は髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付け使用する、振動と光によって音の特徴を、からだで感じることのできるデバイスです。また、「ボディソニック」は、振動装置が組み込まれたポーチとザブトンクッションで構成されており、振動ユニットから、臨場感溢れる重低音振動を直接体に伝えることができます。コンサートには、北海道在住の聴覚障害をお持ちの方々をご招待し、実際に「オンテナ」と「ボディソニック」を使ってコンサートをお楽しみいただきました。体験いただいた方からは「音楽に合わせて振動することで聞こえる人と同じように音楽のリズム感を感じ取ることが出来てとても楽しかった。来年もあれば是非参加したい。」とのコメントをいただきました。
 会場には、世界中のハードロック・ホテルで子どもに大人気のキャラクター「THE ROXTARS(ロクスターズ)」も登場。来場されたお子様と一緒に写真撮影をするなどして、会場を盛り上げました。
 ハードロック・ジャパンは、「ハードロック・エクスペリエンス」という構想とともに、ハードロックならではの「音楽DNAに」、子どもからシニアまで幅広い世代が楽しめるリゾートの開発を北海道で行うことを目指しております。「ハードロック・エクスペリエンス」は、日本の現代の文化を尊重し、同時にハードロックが将来的に日本に提供できる音楽、スポーツ、ホスピタリティ、エンターテインメントへのビジョンを示すものとなります。北海道および日本の全ての方に隔てなく、音楽を始めとするエンターテインメントをお楽しみいただきたいという想いから、ハードロック・ジャパンは今後も様々な活動を行ってまいります。
 ハードロック・ジャパンについての詳細は、公式ホームページ(HardRock.co.jp)よりご覧ください。
■大雪像「ALL IS ONE™ ~世界のはじまり、アイヌ物語~」出展概要
出展期間:2020年2月4日(火)~2月11日(火・祝)
出展エリア:大通公園 西4丁目STV広場
内容:大雪像「ALL IS ONE™ ~世界のはじまり、アイヌ物語~」展示、プロジェクションマッピングショーの上映
■コンサート「Hard Rock Family Live」開催概要
期間:2020年2月4日(火)~2月6日(木)
時間:18:00開場 19:00開演
会場:カナモトホール (札幌市民ホール)
出演:2月4日(火)MIYAVI、2月5日(水)加藤ミリヤ、2月6日(木)MONKEY MAJIK
主催:ハードロック・ジャパン
特別協力:STV札幌テレビ放送
オンテナ協力:富士通エレクトロニクス株式会社
ボディソニック協力:パイオニア株式会社
現地運営:マウントアライブ
■Hard Rock(R)について
 ハードロック・インターナショナル(以下、HRI)は現在、計76カ国における262のロケーションでホテル、カジノ、カフェやRock Shop(R)を運営する国際的に高い認知を獲得している企業の一つです。エリック・クラプトンのギターに始まり、ロック・ポップ音楽界のミュージシャンの記念品を多数所有しており、世界各国の施設で展示しています。2018年には、Forbesが選ぶ「米国で女性にとって最も良い雇用者」のひとつに選ばれました。また今年4月には、Forbesが選ぶ「米国の最高の雇用主」および「米国で女性にとって最も良い雇用者」のひとつ、さらにJ.D. パワーが発表した「2019 North America Hotel Guest Satisfaction Study」(2019年北米ホテル宿泊客満足度調査)の最高級ホテル部門で第1位に選出されました。ハードロックは、本社があるフロリダの世界初のGuitar Hotel(R)や、親会社であるザ・セミノール・トライブ・オブ・フロリダが所有・運営するタンパとハリウッドの大型リゾートを筆頭に、世界中の様々なゲートウェイ都市で施設を運営しています。
URL: www.hardrock.com
企業プレスリリース詳細へ (2020/02/17-15:05)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000048.000027355&g=prt

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アイヌ文化、音楽に乗せて ウポポイ開業へ機運高める-白老

2020-02-18 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2020.02.17
音楽でアイヌ文化を発信したライブの出演者ら
 白老コミュニティーセンター内のかふぇピラサレで15日、ライブイベント「トクイェコロクル(友達)」が開かれた。白老町でカフェを営む田村直美さん(48)と、地域おこし協力隊員の手塚日南人さん(24)が音楽でアイヌ文化を発信したほか、お笑いコンビ「アップダウン」メンバーでミュージシャンの竹森巧さん(41)がオリジナル曲を披露し、来場者を楽しませた。
 イベントは田村さんと手塚さんによるプロジェクト「ウテカンパ」が企画し、白老アイヌ協会が後援した。
 アイヌ民族衣装に身を包んだ田村さんと手塚さんは、昨年秋に発売したCD「ヤイレラプ~唄に託して想いを届ける」に収録の「ラヨチ ルイカ~虹の橋」「ポロトのニタイ」「ミナパチセ~みんなで笑う家」をはじめ、アイヌの子守歌など6曲を披露。詞に美しい響きのアイヌ語を取り入れ、白老の自然や、人と人の優しいつながりをテーマにした楽曲でアイヌ文化をアピールした。
 お笑いやミュージカル、音楽ライブなど多方面で活躍する竹森さんは、歌手岩崎宏美さんに提供した楽曲「絆」などを披露。北海道の先人への感謝を込めて制作した「北海道」も歌い、来場者を感動させた。
 また、お笑いコンビ「ペナンペ・パナンペ」の川上竜也さんがゲスト出演し、白老で4月開業の民族共生象徴空間(ウポポイ)やアイヌ文化などを題材にしたライブを行い、会場を笑いの渦に包んだ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/16101

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専門学生の感性 個性豊かな衣装 ファッションショー盛況

2020-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/17 20:28 更新
 札幌市豊平区の北海道文化服装専門学校の学生によるファッションショーが15日、札幌市中央区の道新ホールで開かれ、学生がデザインした個性豊かな衣装約90点を披露した。
 衣装の製作からショーの運営、モデルなど全てを学生が担い、毎年開催している。2回のステージには計約800人の観客が訪れた。今年は「FLASH―ワタシタチノジダイ」がテーマ。夕焼けや稲光などさまざまな空をイメージしたデザインの服や、花と動物を融合させたフォーマルドレスなど、多彩な服に観客から拍手が湧いた。
 市内のデザイナーや企業が協力し、学生が製作した鹿の皮にアイヌ文様をモチーフにした刺しゅう入りの服も披露された。
 苫小牧市から見に来た高校3年の長野優希さん(18)は「服のすごさを感じて感動した」と話した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/394088

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心と体で感じるアイヌ音楽【様似】

2020-02-18 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2020.02.17
トンコリ演奏と唄でアイヌ音楽世界を伝える
【様似】町主催の「アイヌ民族の弦楽器トンコリと唄の夕べ」が14日夜、東様似生活館で開かれ、トンコリ演奏者のオキさんとボーカルのレクポさんの夫婦デュオが、心と体で感じるアイヌ音楽の世界を披露した。
 旭川アイヌのオキさんは、1993年に樺太アイヌの弦楽器トンコリに出会い、演奏と楽器製作活動に入った。アイヌの伝統を軸足に、斬新なサウンドで独自の音楽スタイルを切り開き、自身の「オキ・ダブ・アイヌ・バンド」などを率いて国内外でアイヌ音楽を広める活動を行っている。
 レクポさんも旭川出身で、伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動。女性ボーカルグループ「マレウレウ」のリーダーとして各地で精力的に公演している。
 演奏会には町内外から約70人が参加。レクポさんのマレウレウは2018年に様似で公演しているが、オキさんは「10年ぶりぐらいで久しぶりです」と話した。
 トンコリ演奏は樺太アイヌに残る伝統的な遊びを表現した曲からスタート。みんなで輪になって中に帽子を置き、目隠しした人が帽子を探す遊びや、男同士の喧嘩の曲、漁から戻ると振られた女がいて「俺より魚を待っていたんだろう」と愚痴る唄、ヒシの実をそっと採る唄など、生活に根付いた音楽の世界を表現。 
 レクポさんは、アイヌの歌や口琴ムックリの名手として知られた帯広・幕別出身の安東ウメ子さん(1932~2004年)の歌なども披露し、来場者は奥深いアイヌ音楽のリズムと響きにじっくりと耳を傾けた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/16108

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ソニーが後援する世界的写真コンテストの優秀作品17点を見てみよう

2020-02-18 | 先住民族関連
ビジネスインサイダー 2/17(月) 20:00配信
世界で最も権威ある写真コンテストの1つ、Sony World Photography Awardsが、2020年プロフェッショナル部門の最終選考作品を発表した。
18歳以上のプロ写真家が対象で、2019年6月から2020年1月にかけて13万5000点以上の応募があった。
プロ部門は、2019年に撮影された5枚から10枚の組写真が審査される。「環境」(2020年の新カテゴリー)、「クリエイティブ」(デジタル加工された画像)を含むの10部門のいずれかに応募する。
中国の山岳地帯を子どもの落書きのようにジグザグに走るハイウェイから、オーストラリア南東部を吹き荒れる山火事まで、最終候補に残った画像には、2019年の最も美しく、最も悲惨な瞬間のいくつかが収められている。
Sony World Photography Awardsは、世界で最も権威のある写真コンテストの1つとして知られている。2月13日に、13万5000枚の写真から絞り込まれたプロフェッショナル部門の最終候補が発表された。
コンテストにはプロフェッショナル部門(組写真)、オープン部門(単独写真)、12~19歳のユース部門、学生部門の4つのカテゴリーがあり、203の国と地域から34万5000点の応募があった。
プロフェッショナル部門は、世界中の18歳以上のプロ写真家が対象で、建築、クリエイティブ、ディスカバリー、ドキュメンタリー、環境、風景、自然と野生生物、ポートレート、スポーツ、静物の10のカテゴリーに分けられ、2019年に撮影された未発表の画像または2019年に撮影を委託された画像が対象となる。
作品は、その技術的な優秀性と「現代の主題に関する新しい視点」で評価される。合計で60の候補から30の最終候補作品がカテゴリ全体で選ばれた。
乱雑な寝室で寛いでいるティーンエイジャーのポートレートから、オーストラリア南東部を駆け巡る山火事まで、最終選考に残った画像は、2019年の明るい瞬間や暗い瞬間を捉えている。
4月16日にロンドンで開催される表彰式では、10人のカテゴリー優勝者と1人のフォトグラファー・オブ・ザ・イヤーを発表する。 フォトグラファー・オブ・ザ・イヤーには賞金2万5000ドル(約275万円)が贈られる。
以下に、最終選考に残った作品から17枚の写真を紹介する。(写真の説明文はわかりやすいように編集している)
「Rumi and Scarlet, 2019」ジョセフ・フォード
カテゴリー:クリエイティブ
作品名:Invisible Jumpers
作品について:フォードは、編み物によって、被写体を周囲と一体化させつ錯覚を作り出した。
写真家によるコメント:私はこのプロジェクトのためにさまざまな年齢層の人々を撮影したが、乱雑な10代の寝室を再現するというアイデアは私にとって魅力的だった」
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Judges are looking at reborn dolls during the Valencia doll show」ディディエ・ビゼー
カテゴリー:ドキュメンタリー
作品名:Baby Boom
作品について:ビゼーは「リボーンドール」について記録している。ビゼーによると、新生児によく似たこのとてもリアルな人形は、90年代にアメリカで初めて登場し、「あざ、静脈、髪、皮膚の毛穴、唾液までも」再現されているという。
写真家によるコメント:スペインのバレンシアで開催される人形展には、大勢の観光客が押やってくる。この「リボーンドール」ショーはヨーロッパ最大。コレクターたちに愛され、世界中から集まった「リボーンドール」アーティストの審査は、ショーの初日の終わりにある。左側のビアンカ・フランケさんは、植毛や絵付けなど赤ちゃんのさまざまなディテールを丁寧に書きとめている。2019年4月。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Kosmaj」ローリン・シュミット
カテゴリー:建築
作品名:Relics of a Utopia
作品について:2019年、シュミットは1960年代に作られ始めたユーゴスラビアのスプモーニク(記念碑)、つまりコンクリートと鋼鉄で作られた第二次大戦の記念碑を訪れた。シュミット氏によると、90年のユーゴスラビア紛争以降、多くの記念碑が忘れ去られた。彼女は満月の光の下でその建造物を撮影した。
写真家によるコメント:セルビア、コスマイ山の戦死した兵士のための記念碑。座標:N44°28'04.3 "、E20°34'18.3"。完成年:1971年。デザイナー:ヴォジン・ストジッチとグラディミール・メダコヴィッチ。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「0,531Bq」フロリアン・ルイス
カテゴリー:風景
作品名:Project 596(Chinese nuclear landscape)
作品について:ルイスは、デジタル技術を使って、中国の新疆ウイグル自治区にある乾燥した塩湖で、1964から96年にかけて核兵器の実験場として使われた場所の見えない放射能を描写した。彼は「中国初の核実験(プロジェクト596)が1964年10月にここで行われたが、これらの活動の結果、この地域は依然として深刻な汚染状態にある」と書いている。
写真家によるコメント:私はこの荒涼とした地域の、目に見えない危険を示したかった。ガイガーカウンターを使って、放射線の存在を測定した。それぞれの画像のタイトルは、私が記録した土壌汚染のレベルをBqで表したものだ。デジタル技術を使って、画像の断片を重ね合わせると、原子が変化しているように見え、全体的に無常な感じがする。これらの壊れた視点は、風景がねじれたり変化したりして、一種のめまいや倦怠感を引き起こすことを示している。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Drug Cartel Cemetery 10」ジェフリー・ギルマール
カテゴリー:建築
作品名:Drug Cartel Cemetery
作品について:ギルマールは、メキシコのクリアカンにある墓地を撮影した。 1969年に市内で最も裕福な家族によって建てられたこの墓地は、後にシナロア・カルテルに占拠され、邸宅のような墓が作られた。カルテルの墓にはエアコンやテレビがあり、ギルマールによると数百万ドルの価値がある。
写真家によるコメント:ベルトラン・レイバ・カルテルのアルトゥーロ・ベルトラン・レイバの墓。2019年12月27日。メキシコ、シナロア州クリアカン。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Seeds of Resistance 3」パブロ・アルバレンガ
カテゴリー:クリエイティブ
作品名:Seeds of Resistance
作品について:アルバレンガは、南米の先住民族の指導者と彼らが保護する土地の写真をつなぎ合わせた。 アルバレンガは、2017年にブラジルで57人の土地・環境保護活動家が殺害され、その80%がアマゾンの土地を保護していたというグローバル・ウィットネスの2018年の報告書を引用した。
写真家によるコメント:ナントゥはエクアドルのアチュアル族出身の若者で、太陽光発電を利用したボートによる川の輸送プロジェクトを率いている。ボートにソーラーパネルを取り付けることで、彼はアチュアル族のガソリン依存を終わらせようとしている。左はアチュアルの伝統的な服を着たナントゥが横たわっている様子。右はエクアドル、パスタザ県のアチュアルの手つかずの熱帯雨林。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Plateau Sky Road」ペイシア・シェ
カテゴリー:風景
作品名:Plateau Sky Road
作品について:シェは2019年の10月から11月にかけて、中国新疆のパミール高原で撮影した。彼女は、2019年7月に開通した、35キロの長さでヘアピンカーブがたくさんある、地元の人々が「高原スカイロード(Plateau Sky Road)」と呼ぶ道路を撮影した。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Hanoi Fish Man」ジョン・エノック
カテゴリー:ポートレート
作品名:Bikes of Hanoi
作品について:エノックは、ベトナムのハノイで1週間過ごし、配達ドライバーを撮影した。 これらの配達員は、すばらしいバランス感覚を持ち、車の部品から卵、鑑賞魚、氷に至る商品を市内全域に配達し、時には直接販売することもある、とエノックは言う。ただ、車が使用されることが増えてきている、と彼は指摘した。
写真家によるコメント:2019年の初めに撮影した鑑賞魚の配達。スクーターでポーズをとる男性。ライダーはあらゆる種類の商品を驚くほど大量に運ぶことができる。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「At the Pink Planet」イェウヘン・サムチェンコ
カテゴリー:自然と野生生物
作品名:At the Pink Planet
作品について:サムチェンコはドローンを使用して、ウクライナの塩湖の鮮やかな色を撮影した。この湖は、水中に生息する藻類によって夏にピンクと赤に変わる。「初めてピンクの塩湖を見ると、まるで別の惑星を見ているように感じる」とサムチェンコは言い、「上からの眺めはこの世のものではないようだ」と付け加えた。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Laura and Katie meet at the prison fence」リチャード・アンセット
カテゴリー:ポートレート
作品名:The Women of HMP Foston Hall
作品について:アンセットはイギリスのダービーシャーにある女性刑務所を訪問した。「このプロジェクトの目的は、収監の影響と、彼らがどのようにここでの生活を理解しようとするかを外部の世界に伝えることだった」とアンセットは言った。
写真家によるコメント:2人の関係は公式には許可されていないが、避けられないものだ。親密な瞬間を撮影するのは、拒否されることがあるので貴重。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Untitled」サラ・ササニ
カテゴリー:スポーツ
作品名:We Are Noticed Too Late
作品について:柔道家であるササニは、イランの女性アスリートたちの肖像を撮影した。
写真家によるコメント:私はプロスポーツ選手です。柔道を始めたのは6歳のときで、今、私は全国チャンピオンになりました。私は27歳ですが、初めて柔道をした日から今まで、柔道家としての私を一番よく知っているのは父だけです。しかし私の父は、私が勝ったときも負けたときも、そばにいてくれたことは一度もありません。なぜなら彼は会場に入ることを許されていないからです。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Sologub Oksana Volodymirivna」サシャ・マスロフ
カテゴリー:ポートレート
作品名:Ukrainian Railroad Ladies
作品について:マスロフは、故郷ウクライナの「おとぎ話」の踏切の家と、そこに住む労働者を記録するために旅に出た。「このプロジェクトで、踏切は非常に永続的であることがわかった。絶え間ない変化に直面してもしっかりと立っている。列車や時間の経過に悩まされることなく、彼らはずっとそこにいる」と彼は言う。
写真家によるコメント:キエフ-ポルタヴァ間322キロのサザン鉄道
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Orange and Gray」マウロ・バティステリ
カテゴリー:風景
作品名:Swamps in Autumn
作品について:2019年のカヤック旅行中にテキサスの沼の神秘的な美しさを捉えた。「サルオガセモドキは早朝の光の中で信じられないような姿で、水と木は果てしなく魅力的な形をしていた」と彼は言った。
写真家によるコメント:木々とサルオガセモドキ、オレンジ色の葉を組み合わせたものは、テキサスの沼地の秋のエッセンスだと言える。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「SN7」ニコラス・モア
カテゴリー:ドキュメンタリー
作品名:The Burning
作品について:モアは、オーストラリア全土に広範な破壊をもたらした多くの災害の1つ、オーストラリア南東部、グリーン・ワトル・クリークの山火事を記録した。
写真家によるコメント:1台の消防車が炎の壁とトルネードに囲まれている。グリーン・ワトル・クリーク火災では、ブッシュから発火し、シドニー南西部を炎が襲った。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「1」チョン・コ
カテゴリー:ドキュメンタリー
作品名:Wounds of Hong Kong
作品について:チェン・コは、2019年に香港の強制送還法案をめぐって起きた抗議行動に参加した人々の傷を記録している。チェンは「傷やあざは消えていくかもしれないが、原因を記憶しておかなければならない。犠牲者の傷がここにある」と語った。
写真家によるコメント:2019年11月2日、催涙ガスに襲われた救急隊員は、3度やけどを負った。背中とリュックサックの間にあるキャニスターを外そうとした時、彼の指もやけどした。4時間の皮膚移植手術を受けたが、まだ彼は毎日傷を手当しなければいけない。それは苦痛を伴うものだ。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「Sand Elephant Memories」マッシモ・グッリエーリ
カテゴリー:ディスカバリー
作品名:Tutto Scorre: India's Flow
作品について:グッリエーリが2019年にインドを旅行した時の記録。「この旅は、外の旅と同じくらい内なるものだ。日常生活は宗教的な儀式を散りばめて展開する。歩いていると深いところから思考が浮かび上がってくる」と彼は言う。
写真家によるコメント:記憶、ほこり、宗教、汚染。クンブ・メーラ、2019年。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
「This Is Normal」ジェニー・エバンス
カテゴリー:環境
作品名:An Ecosystem in Crisis
作品について:エバンスはオーストラリアのマレー・ダーリング盆地での生活を記録した。 この地域は、彼女が「第三世界の国々で通常経験する水の危機」と表現する状況にあり、「水は飲めなくなり、水泳や入浴にも適さなくなる」と彼女は指摘する。
写真家によるコメント:「タリタ・コーエン(4歳)がオーストラリアのラウスのダーリング川の水で風呂に入る。タリタにとって、茶色の悪臭のする水は普通のこと。彼女の現実だ。 彼女と彼女の家族が利用できる唯一の水だから。ダーリング川流域の地域社会は、河川の不適切な管理をめぐって議論が高まる中、干ばつと清潔な水の不足に直面している。
作品全体はこちら
Source:
Sony World Photography Awards
[原文:17 of the most captivating professional photos shortlisted in the 2020 Sony World Photography Awards]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000005-binsider-int

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アカデミー賞監督 マイノリティーへの偏見について率直な意見

2020-02-18 | 先住民族関連
デイリー 2/17(月) 11:40配信
 タイカ・ワイティティ監督(44)は、映画を作るよりアカデミー賞に出席する方がよりストレスを感じたそうだ。自身が監督した「ジョジョ・ラビット」が脚本賞を受賞したワイティティだが、同賞の経験は楽しいものではなかったという。
 「映画を作るよりストレスだね。少なくとも映画を作っている時は、毎日が違うから」「つまりはキャンペーンだってこと。最後の方で、誰かに赤ちゃんを渡されたとしても、ごく普通に一緒に写真を撮ってキスしていただろうね」とワイティティはバラエティ誌に話す。
 また、ニュージーランド出身でマオリ族の血を引くワイティティは、受賞スピーチで世界中の先住民族の子供にこの賞を捧げていたが、そのメッセージは長い間考えていたことだったと続けている。「ニュージーランドで育って、ダンスや芸術に携わってきたわけだけど、周りには変な目で見られたし、おかしな行動だって見られていた。今ではだいぶ違うけど、今でもニュージーランドや世界中のあちこちで、ストーリーテリングをしたりクリエイティブでいることをあきらめるべきだって考える子供がいることは確かだ」「僕のように育った、もしくは育っている子供達に伝えたかった。アーティストになりたいと思っても大丈夫なんだよと」
 さらに、ハリウッドの印象を聞かれると、「僕はニュージーランド出身だからね。みんな魅力的なことだって捉えてくれているよ。『あの変なアクセントの変わった人達だね』って感じでね」「僕達のことを褐色の人とは捉えていないようだけど。マオリ族がアメリカに来た時、僕達をメキシコ人とかヒスパニックと同じように見ているとは思えないね」「ここロサンゼルスで僕に対して偏見を持たれていると感じたことはないよ。そういう人もいるって知っているけど。このおかしなアクセントで話すから僕はラッキーなのかもね」と答えている。(BANG Media International/デイリースポーツ)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200217-00000049-dal-ent

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