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松浦武四郎が縁 道と三重県連携 文化振興へ22日合意

2020-02-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/06 00:03 更新
 道は、現在の三重県松阪市出身で、北海道の名付け親とされる松浦武四郎を軸に、三重県と文化振興やアイヌ文化の理解促進に向けた交流連携を図る方針を固めた。22日に鈴木直道知事が松阪市に出向き、鈴木英敬県知事と正式合意する。
 計画しているのは《1》武四郎の関連資料を展示する博物館の相互交流や協力《2》胆振管内白老町で4月に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」などを通した情報発信《3》修学旅行や友好都市連携による交流―など。合意の式典は、松阪市松浦武四郎記念館で予定されている。
 武四郎は幕末の探検家で、道内を巡りアイヌ民族と交流した。北海道命名150年に当たる一昨年は、北海道博物館で武四郎の企画展が開催され、県知事が来訪して視察している。(安倍諒)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390404

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アイヌ文様缶バッジ デザイン一新 白老の生活介護事業所 ウポポイなどで販売へ

2020-02-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/05 07:10 更新
愛泉園が販売する缶バッジ。下が新しいデザイン
 【白老】町竹浦の生活介護事業所「愛泉園」が、アイヌ文様をあしらい、2017年から販売している缶バッジとマグネットのデザインを一新した。4月24日に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の園内などで販売する予定で、新たにTシャツやトートバッグなどの製作も進めている。
 缶バッジとマグネットは北海道や白老町にゆかりのあるヒグマやシマフクロウ、エゾサンショウウオなどの動物の輪郭に、モレウ(渦巻き)やアイウシ(とげ)といったアイヌ文様を組み合わせたデザイン。17年に20種類を発売し、現在は40種類まで増やした。
 ウポポイ開業に向け、愛泉園は当初発売した缶バッジなど20種類について、動物のポーズとアイヌ文様の配置を一新し、より洗練されたデザインにした。同様の図柄がプリントされたTシャツやトートバッグ、タンブラーも新たに開発し、今月から製作を始めた。
 缶バッジとマグネットは町内のホテルや観光案内所など9カ所にカプセル玩具自動販売機を設置し、これまでに1万5千個を販売。ウポポイではTシャツなどの新商品を含め、愛泉園を運営する社会福祉法人白老宏友会が施設内のカフェで発売する予定だ。
 商品の図柄は愛泉園職員の丸山貴俊支援主幹(49)が考案し、園に通う知的障害者24人が製作する。カプセルに同封するチラシのアイヌ語表記はウポポイの運営主体、アイヌ民族文化財団が監修。丸山さんは「商品がウポポイの盛り上げに貢献し、利用者の工賃アップにもつながれば」と話している。(金子文太郎)
☆「アイウシ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390025

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アイヌ民族と交差する氷上のフェスティバル『阿寒ユーカラ ウタサ祭り』初の開催

2020-02-06 | アイヌ民族関連
時事通信2月6日(木)2月6日(木)
[釧路市]
アイヌ×和人アーティストLIVE SESSIONやアイヌ文化体験、伝統料理の試食体験や工藝品製作体験、民族衣装の試着&撮影会も実施
釧路市は、2020年2月15日(土)、16日(日)の2日間、「アイヌ民族と和人の交流」をテーマとしたお祭り阿寒ユーカラ「ウタサ祭り」を開催いたします。
本イベントではアイヌの伝統的な歌、古式舞踊、楽器、ユーカラ(叙事詩)と全国で活躍する和人アーティストのコラボレーションステージを実施するほか
アイヌ伝統料理の試食体験や、工藝品製作体験、民族衣装の試着&撮影会など参加型のコンテンツも多数用意。アイヌ民族との交流を通してアイヌ文化を知り体験出来る2日間となっています。
また湖氷を特殊な方法で回転させ、阿寒湖からの景色を360°楽しむことが出来る「氷上のメリーゴーランド」と言った氷上ならではのイベントコンテンツも用意。
入場料は無料。アイヌ民族と共に作り上げる新しいこの祭りは今年が初の開催となります。

■阿寒ユーカラ ウタサ祭りの見どころ
氷結した阿寒湖の氷上を舞台に行われるアイヌ民族と和人の交流の場となる2日間
ステージや体験型ワークショップなど多種多様な内容を予定しております。
アイヌと和人が交わる音舞台
■アイヌ×和人 LIVE SESSION
阿寒湖氷上に浮かぶ特設ドームを舞台に、阿寒アイヌを代表する歌い手、踊り手たちと、
全国で活躍する和人アーティストたちによるその日限りの音楽・アートセッション。
阿寒湖アイヌシアターイコロで、古式舞踊や、昨年話題を集めたロストカムイなど、日夜公演を行う、20代から80代で構成された踊り手たちなど総勢約20名が参加。本イベントの主旨に賛同した総勢5組の和人ミュージシャン。この日の為だけに用意されたオリジナル楽曲を披露。
■アイヌ文化体
会場内ではアイヌ文化に触れ合えるワークショップを多数実施します。
・アイヌ伝統料理試食( 2月15日(土)、16日(日)の2日間/無くなり次第終了)
・ムックリ演奏体験( 2月15日(土)/ムックリプレゼント先着100名)
・アイヌ民族⾐装試着体験( 2月16日(日))
・工藝体験( 2月16日(日)/各体験イベント 先着30名)
装飾品にアイヌ文様をペイントできる体験、鹿を呼び寄せるイパプケニ(鹿笛)づくり体験イベントを予定。
■会場内コンテンツ
ステージパフォーマンスや展示、体験アクティビティを通じてアイヌの文化や芸術を知ることが出来る他、氷上ならではの体験コンテンツも用意してます。
・ユーカラ口承文芸ステージ( 2月16日(日))
 阿寒湖に嫁いだ母親と、阿寒湖出身の娘が伝承歌謡を披露し、その意味を語りあう初の試みを実施。
・氷上のメリーゴーランド
 アイスビルダー濱口絹道氏による「カルーセル」という技術を用い、湖氷を特殊な方法で回転させ、
 阿寒湖からの景色を360°楽しむことが出来る体験型アトラクション。
・氷上のチセ
 アイヌの民家“チセ”をイメージした全長30mを超える巨大な特殊なドーム型テントを設置。
・工藝品展示・販売
貴重な秘蔵の木彫り工藝品の展示の他、阿寒湖アイヌコタンの作家作成による木彫りなど実演販売も実施。
■阿寒ユーカラ ウタサ祭り開催概要
タイトル: 阿寒ユーカラ ウタサ祭り
・開催日時: 2020年2月15日(土)「アイヌ×和人LIVE SESSION/開場 12:30 終了 19:00
2020年2月16日(日)「阿寒湖アイヌ文化体験・工藝品展+販売」/ 開場 10:00 終了 15:00
・場所: 阿寒湖温泉氷上特設会場
・主催: 釧路市
・監修: 一般社団法人阿寒アイヌコンサルン
・協力: 阿寒湖氷上フェスティバル 阿寒観光協会まちづくり推進機構
・定員数: 1.氷上チセ定員300人 2.カルーセル定員12人/回
・入場料: 無料(室内収容人数で入場規制)
・内容: ●アイヌアーティスト&和人アーティストコラボステージ
     ●阿寒ユーカラ口承文芸
     ●アイヌ文化体験(アイヌ民族⾐装試着体験、工藝体験、ムックリ演奏体験、アイヌ伝統料理試食)
     ●カルーセル体験
 ●工藝品展示、剥製展示 他
・オフィシャルHP:http://utasamatsuri.jp/
企業プレスリリース詳細へ (2020/02/05-14:35)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000001.000053776&g=prt

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記録的な雪不足の中、「さっぽろ雪まつり」開幕

2020-02-06 | アイヌ民族関連
AFPBB News2020年2月5日 15:18 

【2月5日 AFP】北海道札幌市で4日、第71回「さっぽろ雪まつり(Sapporo Snow Festival)」が、メインとなる大通会場で開幕した。今年は記録的な雪不足のため、十分な雪の量を確保するのに苦労した。会期は11日まで。(c)AFP

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猿の狩人。木に登り、吹き矢で猿を狩るという生活により扁平足へと進化したアマゾンの部族

2020-02-06 | アイヌ民族関連
ニコニコニュース 2017/01/25 09:00カラパイア
 エクアドル東部の熱帯雨林に澄むウアオラニ族の人々は、狩り中心の暮らしをしており、メインの獲物は猿である。
 彼らは木登りの名人で、樹上で猿を待ち伏せしては、毒を塗った吹き矢で仕留める。4,000人にも満たない彼らは、非常に平らな足という珍しい遺伝子プールを持つ。中には指が6本ある人もいるのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=GCNLuKTRQPg&feature=emb_logo
Huaoranis: Tribus de la Selva. Documental Completo en spanol
 ウアオラニ族が暮らすのは、ペルー国境の近くでアマゾン川へと注ぐナポ川からそう遠くない場所だ。彼らはワオラニ族、ワオダニ族、ワオ族とも呼ばれるアメリカ先住民族で、その言語はエクアドルで広く話されるケチュア語をはじめ他の言語と一切つながりがない。
 猿の肉を主要な食料としているが、ペッカリーというイノシシのような動物やオオハシという鳥、女性が森で採取する植物も食べる。
 文明国家で暮らす人にとっては驚きの光景だが、これが彼らの日常である。
 部族は4,000人しかおらず、必然的に近親交配が起きる。伝統的に性別によって役割が分かれており、男は狩猟、女は子育てを受け持つ。
 エクアドルには300種の猿が生息しており、いずれも絶滅危惧指定はされていない。猿は森の恵みを食べて生きている。
 長い間木登りをして生きてきたウアオラニ族の足は、それに応じて進化しており、ほとんどの人は扁平足である。こうした遺伝子プールのために足の指が6本ある者も多い。
ウアオラニ族の写真を撮影した写真家のピート・オックスフォード氏はこう語る。
彼らに受け入れられたおかげで、彼らの持つすべてを分かち合ってくれます。残念ながら、自分はそれに応えることができず、寝泊まりしていたテントには鍵をかけねばなりませんでした。ウアオラニ族にとってPCのケーブルはペッカリーの死体を縛るのにちょうど良かったみたいですが、私にとっては壊れては困りますので
  南アメリカに住む多くの部族と同じく、ウアオラニ族は耳たぶを伸ばし、骨や木で作った耳飾りを身につける習慣がある。男女ともに行なっている。
via:dailymail/ translated hiroching / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52232800.html
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6547660

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魔よけのアイヌ文様、日ハムのユニホームに…来月31日から15試合で着用

2020-02-06 | アイヌ民族関連
読売新聞 2020/02/05 07:49

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズは4日、北海道白老町で4月にオープンするウポポイ(民族共生象徴空間)にちなんだ今季の期間限定ユニホームを発表した。ユニホームの肩や側面には、災いなどから身を守る魔よけの意味があるとされるアイヌ文様を白い線で施した。
 道庁で行われた発表会には、鈴木知事、球団の川村浩二社長、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長が出席した。川村社長は「北海道の誇り、魂を背負って戦う」と話した。鈴木知事は、アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味するウポポイにちなみ、「日本一となって歓喜のウポポイが見られるよう、応援する」と激励した。
 ユニホームは3月31日のオリックス・バファローズ戦(札幌ドーム)から4月26日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(同)まで、ホームゲーム15試合で着用される。
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20200205-OYT1T50094/

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「麻生発言」で考えた…なぜ「日本は単一民族の国」と思いたがるのか?

2020-02-06 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2020年2月5日 05時30分(最終更新 2月5日 05時31分)
 考えている。麻生太郎財務相の「2000年にわたり、一つの国で、一つの民族、一つの王朝が続く国は日本だけ」というあの発言である。語られざる論点が気になっていた。なぜ、彼らは「日本は単一民族の国」と考えたがるのか? 「麻生発言」の周囲を思索した。【吉井理記/統合デジタル取材センター】
「一つの言葉で一つの民族、いい国なんだなと」
 その発言が飛び出したのは、1月13日、麻生氏の選挙区・福岡県直方市でのことである。2019年のラグビー・ワールドカップでの日本の活躍に触れ、「インターナショナルな中、日本は堂々と存在感を発揮した」としたうえで、こう続けた。
 「だから2000年の長きにわたって、一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民族、一つの天皇という王朝が続いているのはここしかない。いい国なんだなと。これに勝る証明があったら教えてほしい」
 「一つの……」という言葉や考えがお好きなのは伝わるが、これが「いい国」の「証明」になる、という論理はよく分からない。ついでに言えば「一つの……」を麻生氏が連呼するテレビニュースを見て記者が思い浮かべたのは、ナチスが1934年のニュルンベルク党大会で掲げたあの有名な標語「一つの民族、一人の総統、一つの帝国!」であった。
なぜ自国の「優位性」の文脈で繰り返されるのか
 さて、麻生氏の発言が報じられると、相次いで各方面から批判が上がったのは読者もご存じの通りである。
 自民党でも、石破茂元幹事長が「アイヌの方々は先住民であることは法律(昨年4月成立のアイヌ民族支援法)でも明らかにした。わが国の方針とは異なる」(1月15日、記者団に)と言明したし、ジャーナリストの青木理さんは「(琉球王国だった)沖縄もそうだし、在日コリアンもたくさんいるし、上皇后陛下がかつて韓国(百済王室と日本の天皇家との)とのゆかりを言っている」(1月19日放送のTBS系「サンデーモーニング」で)と指摘した。
 そもそも、2000年の間に中国大陸や朝鮮半島などから多くの人(異民族)が日本列島に渡来・定着し続けてきたことは今さら記すまでもないのだが、こうした批判に対し、SNS上では「麻生発言の何が問題なのか」という声が少なくないのだ。
 「日本はずーっと単一民族」「どこが不適切なんだ? 日本は一つの民族だろが」「日本人は一つの民族っていう仲間意識の表れなんじゃない? それを否定する人って日本人じゃないよね? 日本嫌いなの?」などなど……。
 麻生氏は総務相だった2005年にも同様の発言をしたし、中曽根康弘元首相も「日本は単一民族だから教育水準が高い」という趣旨の発言(1986年)で物議を醸したことは有名だ。なぜこうした言葉が、自国の「優位性」という文脈で繰り返されるのか?
戦前・戦…
この記事は有料記事です。
残り3630文字(全文4780文字)
https://mainichi.jp/articles/20200204/k00/00m/010/113000c

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“日本の美”発信する「日本博」オープニング・セレモニーに尾上菊之助、刀剣男士

2020-02-06 | アイヌ民族関連
ステージナタリー 2/5(水) 18:17配信
「『日本博』2020 オープニング・セレモニー」が3月14日、東京・東京国立博物館 本館前庭にて行われる。
「日本博」は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、“日本人と自然”をテーマに日本各地で開催される文化の祭典。本企画は、自然によって育まれた“日本の美”を国内外に発信し、次代へ継承すること、そして「日本博」を通して人々の交流を促し、世界の多様性を尊重、普遍性を共有しながら平和の祈りへとつながることを目的としている。
セレモニーでは、第1部記念式典で公益財団法人アイヌ民族文化財団がアイヌ古式舞踊「鶴の踊り」を披露するほか、ミュージカル「刀剣乱舞」より刀剣男士(髭切 / 膝丸)が登場。また、「月雪花(つきゆきはな)にあそぶ─日本の音と声と舞─」と題された第2部記念公演では能や文楽、雅楽、琉球古典音楽などの舞台芸術が集う中、歌舞伎俳優の尾上菊之助が「石橋」より1部を演じる予定だ。フィナーレには第1部・第2部の出演者が登場する。
「『日本博』2020 オープニング・セレモニー」の観覧は無料だが、同博物館の当日観覧料が別途必要。また、2月14日まで公式ホームページにて観覧エリア(立ち見)の事前観覧申し込みを受け付けている(申し込み多数の場合は抽選)。なおセレモニーの様子は同博物館敷地内のほか、東京・上野恩賜公園竹の台広場(噴水広場)にて同時開催される「Media Ambition Tokyo 2020」でもライブ・ビューイングが実施される。
■ 「『日本博』2020 オープニング・セレモニー」
2020年3月14日(土)
東京都 東京国立博物館 本館前庭
構成・演出:大和田文雄
□ 第1部 記念式典
アイヌ古式舞踊「鶴の踊り」
出演:公益財団法人アイヌ民族文化財団
ご挨拶
ミュージカル「刀剣乱舞」
出演:刀剣男士(髭切 / 膝丸)
□ 第2部 記念公演
「月雪花(つきゆきはな)にあそぶ─日本の音と声と舞─」
出演:宮田まゆみ(笙)、尾上紫(日本舞踊「鷺娘」)、川瀬露秋(胡弓)、天台聲明 七聲會、観世清和(能「羽衣」)、ジョン・海山・ネプチューン(尺八)、豊竹呂太夫、鶴澤清介、桐竹勘十郎(文楽「団子売」)、新垣俊道(琉球古典音楽「伊集早作田節」)、三澤洋史、新国立劇場合唱団(合唱)、尾上菊之助(歌舞伎「石橋」)
□ フィナーレ
出演:第1部・第2部 出演者
※出演者などの変更の場合はご了承ください。各演目、一部のみの上演。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000124-natalies-ent

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米国の人種間分断、ハーフタイムショーでラテン系歌姫が出演した理由

2020-02-06 | 先住民族関連
ローリングストン 2/5(水) 19:00配信
第54回スーパーボウルのハーフタイムショーに出演したジェニファー・ロペスとシャキーラ。世界で最も有名なラテンミュージックの二人の歌姫は、堂々たるパフォーマンスでアングロサクソン系米国人とヒスパニック(中南米系)を魅了し、現在のアメリカにはびこる「人種の分断」に立ち向かった。
今年のスーパーボウルLIVハーフタイムショーのヘッドライナーを飾ったのは、ひとりではなく、ふたりの歌姫だった。これ以上の興奮なんてあり得ない。南米コロンビアのバランキージャが生んだラテン系ロック&ポップクイーンのシャキーラと、カリブ海のプエルトリコと米ニューヨーク州ブロンクスをルーツに持つスーパースターのジェニファー・ロペスが米現地時間2月2日の夜、フロリダ州マイアミのハードロック・スタジアムに降り立ち、“忘れられそうにない”パフォーマンスを披露した。
「ラティーナ(ラテン系女性)である私たちふたりがスーパーボウルのハーフタイムショーのヘッドライナーを務めるのはとっても意義のあることだと思う」とロペスは米ロサンゼルス・タイムズ紙に語った。「いまのトランプが支配するアメリカでは特にね」
ロペスのコメントにも関わらず、スーパーボウルのハーフタイムショーの数カ月前から歌姫たちのファンとアンチは、ふたりがNFL主催イベントへの参加に同意したことを非難した。彼らは、サンフランシスコ・フォーティナイナーズの元クォーターバック、コリン・キャパニック(2016年に黒人に対する人種差別に抗議し、米国国歌の斉唱時に起立を拒んで膝をついたことで有名)の強制的な退団を引き合いに出し、リアーナやカーディ・Bをはじめとする一部の黒人アーティストがハーフタイムショーへの出演を熱望されていたにも関わらずオファーを断ったことに言及した。表現の自由を行使したせいでキャパニックがいまも試合に出られないなか、NFLのハーフタイムショーに出演するなんて、自分だけがピケラインを突破する裏切り行為のようだ、というのが一部の批判者の言い分である。
いまやエンターテイメント業界の大御所となったラッパーのジェイ・Zは、キャパニックへの支持を表明し、NFLをボイコットした人物のひとりだ。だが、それも2019年までのこと。同年、NFLはイメージアップを目的にジェイ・Zが設立したエンターテイメント会社、ロック・ネイションにパートナーシップを持ちかけ、マイアミで行われるスーパーボウルのハーフタイムショーのために多彩なアーティストを揃えてほしいと依頼した。社会正義のために闘う草の根運動家への1億ドル(およそ110億円)の補助金を約束した“インスパイア・チェンジ”というNFLイニシアチブとの相乗効果もあり、ジェイ・ZはNFLの提案を受けるに値する挑戦と判断した。イベントの開催場所であるマイアミの70%を占めるヒスパニック住民に敬意を表し、ジェイ・ZはJ. Loことジェニファー・ロペスとシャキーラというもっとも有名なラティーナを直ちに起用したのだった。
インターネットでは、ラテン系と非ラテン系の言葉の小競り合いがスーパーボウル当日まで続いた(「白人の価値観を受け入れたふたりのラティーナが黒人コミュニティの仲間として立ち上がり、スーパーボウルでのパフォーマンスを断ったとしたら、ラテン系コミュニティにとってこれ以上パワフルな瞬間はない」と2019年に作家・パフォーマーのメラニア・ルイーザ・マルテがラテン系メディアRemezclaに投稿した)。キャパニックが所属していたサンフランシスコ・フォーティナイナーズが今年最大のフットボール試合でカンザスシティ・チーフスと対戦するなか、インターネットでは、キャパニック不在を嘆く声が絶えなかった。多くの人は、ラテン系コミュニティの代弁者の増加を享受することは、黒人コミュニティに対する裏切り行為だと感じたのだ。こうした緊張感は、とりわけ黒人ラテン系コミュニティにおいて強く感じられた。今回のインクルーシブなハーフタイムショーは、黒人活動家を黙らせるためのシニカルな手段だったのだろうか? それとも、米国の社会的変革を実現するためのきっかけとなるのだろうか? ハーフタイムショーが続くにつれて、筆者はますます頭を抱えた。というのも、どちらの問いに対しても答えはシンプルに「イエス」なのだから。
米国のポップカルチャーという観点から見ると、今年のハーフタイムショーは間違いなく、ラテン系米国人にとって重大な転機となる瞬間だった。シャキーラとジェニファー・ロペスが髪をブロンドに変え、米音楽シーンのメインストリームにおける英語とスペイン語のバイリンガルラテンポップの需要増加に貢献してからおよそ20年が経ったいま、スーパーボウルデビューによってふたりは自らの出発点に戻ったのだ。それに加え、J・バルヴィンやバッド・バニーといった新世代のラテン系ギャングスタ・ラッパーを起用したのは見事な判断だった。ともに近年のグラミー賞にノミネートされた経歴を持つJ・バルヴィンとバッド・バニーは、今日もっとも多作なヒットメーカーのふたりなのだから。今年のハーフタイムショーの重要性を理解していたのか、両者は授賞式には参加せず、道を切り開いてくれたふたりの女性たちと週末は極秘でマイアミでのリハーサルに励んでいたのかもしれない(だが、ハーフタイムショーのヘッドライナーを初めて務めたラティーナはシャキーラでもロペスでもないことを指摘しておかなければならない。記念すべきその人物は、1992年にミネソタ州ミネアポリスで極寒のなか「オン・ユア・フィート!」を歌ったキューバ生まれの米国人、グロリア・エステファンだ)。
細やかなステージ演出
スペイン語圏のポップミュージックシーンからの移行方法をもっとも良く理解しているのはシャキーラだ。今年のハーフタイムショー当日、コロンビア出身のシンガーは戦略的に自身のファン層である英語圏音楽リスナーのためにヒット曲を次々と披露した。ライブは2009年のディスコナンバー「シー・ウルフ」で幕を開け、続く2014年のロックナンバー「エンパイア」ではクリスタルをちりばめたギブソンのファイアーバードを輝かせながら見事なギタープレイを見せつけた。さらにライブは、オーケストラとともにレッド・ツェッペリンの「カシミール」のカバーへと続き、本名シャキーラ・メバラク・リッポールであるシンガーは、ロープを操りながら、1998年の中東ラテンハウスヒット「Ojos Asi」を父方のレバノンのルーツを堂々と掲げるように歌い、ベリーダンスまで披露した(会場のどこかのボックス席でメディア王ルパート・マードックの心拍数が急上昇していたことだろう)。
シャキーラのきらびやかなダンスは、2001年の「Whenever, Wherever」のレゲトンリミックバージョンによってストップ。1万3000個ものスワロフスキークリスタルをまとったプエルトリコ出身のシンガー、バッド・バニーが自身のバイリンガルヒット「I Like It」を披露するため、ステージに登場したのだ(オリジナルバージョンと異なり、カーディ・BとJ・バルヴィンは不在)。バッド・バニーとシャキーラはスペイン語の大ヒット「Chantaje」のサルサリミックスバージョンを続けて披露し、バッド・バニーが自身のシングル「Callaíta」のフレーズを挟んだ。
2005年のスーパーヒット「ヒップス・ドント・ライ~オシリは嘘をつかない」で数多くのオーディエンスを魅了すると、シャキーラは観客席にダイブし、再び90年代に戻ってアルバム『¿Dónde Están los Ladrones?』のお馴染みの楽曲をオーディエンスに支えられながら悠々と歌った。ステージに戻ったシャキーラは、ザグルータ(インターネットミームが爆発的に増加中)というアラブふうの感情表現で喜びを爆発させ、アフロ・コロンビアン系ダンスグループとサルサのダンスカンパニー、スウィング・ラティーノとともにパフォーマンスを終えた。唯一の黒人パフォーマーとして、彼らは米国のオーディエンスにチャンペタやマパレといったコロンビア沿岸部の数多くの伝統的な民族舞踊のルーツがアフリカであることを教えてくれた。
ここからは「ジェニー・フロム・ザ・ブロック」だ。現代版キング・コングのような摩天楼から姿を変えたストリップダンスのポールの上で、惜しくもオスカーを逃した映画『ハスラーズ』へのオマージュのようにジェニファー・ロペスが登場した。ブラックレザーのジャンプスーツに身を包んだロペスは「エイント・イット・ファニー」、「ゲット・ライト」、「Waiting For Tonight」といったいまも人気のメガヒットを肌色のボンデージギアを着てセクシーに踊るダンサーとともに連発。ハーフタイムショーをボイコットしたものの、会場の最上階の座席では『ハスラーズ』の共演者でもあるカーディ・Bがロペスの参加を支持するように「私がお金持ちになったからって騙されないで/だって私はいまもブロックのカーディ……ニューヨークのブロンクス生まれなんだから!」と一緒に歌っていた。
続いてはにかむようにセンターステージに登場したJ・バルヴィンは、ロペスのシングル「Booty」と「El Anillo」を織り交ぜながらメジャー・レイザープロデュースの「Que Calor」に歌った。その後、バルヴィンは初めて1位を獲得したヒット曲「Mi Gente」を熱唱。オリジナルバージョンのようにウィリー・ウィリアムとビヨンセがいたら、もっと華やかなパフォーマンスになったことだろう。それでも、ロペスは2001年のアンセム的シングル「ラヴ・ドント・コスト・ア・シング」と「On the Floor」でオーディエンスをさらなる熱狂に導く(ピットブルもいるよね? と気づいた人のために言っておこう。キューバ系アメリカ人のMCは、試合前のパフォーマンスに参加していたのだ)。
チルドレンズ・ヴォイス・コーラスをバックに、ロペスと元夫マーク・アンソニーの11歳の愛娘エメ・マルベリ・ムニスの巧みなパフォーマンスによってロペスの1999年のサルサナンバー「Let’s Get Loud」が続いて披露された。一見、おりのようなデザインのセット――観る人をぞっとさせる効果はあった――で歌う子供たちの姿は、いまもおりに閉じ込められた状態で暮らす、多くの亡命希望者を象徴しているのだ。「あなたの人生を生きたいなら/無駄にしないように精一杯生きて」とエメは歌う。エメのそばでシャキーラは見事なドラムプレイを披露していた。
「ラティーノのみんな! 一緒に騒ごう!」
エメがブルース・スプリングスティーンの反逆者のアンセム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を歌いだすと、米国国旗を彷彿とさせる羽のマントをまとったロペスがステージに再登場。マントの下からプエルトリコの国旗をのぞかせ、スペイン植民地という歴史があってもプエルトリコがいまも米国の一部であることをオーディエンスに知らしめた。ロペスの行動は、とどまるところを知らない気候危機被害をもっとも強く受け、トランプ政権とプエルトリコ知事のワンダ・バスケス・ガルセドの甚だしい怠慢に苦しむ一部のプエルトリコの人々の心に響いた。
「ラティーノのみんな! 一緒に騒ごう!」とロペスは声を上げた。
グランドフィナーレでロペスとシャキーラは、スタジアムにふさわしく、カメルーンのバンド、ゴールデン・サウンズの楽曲を米国向にアレンジした2010 FIFAワールドカップのアンセム「Waka Waka (This Time for Africa)」を披露した。終盤のチャンペタと元気いっぱいの腰振りダンスを終えると、歌姫たちは勝利を祝して真心こもった大きなハグを交わした。ハーフタイムショーが終わる頃には、フロリダ州元知事で現在は共和党の大統領候補者であるジェブ・ブッシュが珍しくもTwitterで「史上最高のスーパーボウルハーフタイムショー」と絶賛した。
だが、スーパーボウルはいつの時代も米国の人種をめぐる緊張感がかき立てられ、フィールドからテレビ画面に映し出される現代の円形闘技場コロシアムであることに変わりはない。カンザスシティ・チーフスファンが、先住民族がおのを振り下ろすしぐさをモチーフにした“トマホーク・チョップ”は、米国中で起きている先住民族の大量虐殺を軽視する何よりの証拠だ。トランプ支持者としてもてはやされたNFL選手もいれば、警察暴力に抗議して退団を強いられた選手もいる。結局のところ、私たちはもはや何を言われても驚かなくなってしまった。スーパーボウルには、ビル・オライリー、タッカー・カールソン、ローラ・イングラムといった、自らが司会やコメンテーターを務める番組を使って平然と偏見を煽る批評家連中のキャリアを支援しているのと同じ企業が関わっているのだ。成長の可能性がほぼ毎回踏みにじられるようなこの状況で、どれだけの改革が望めるというのだ?
実際、今回の試合は米国分断をさらに悪化させた。その一方、15分というわずかな時間に何百万人もの視線がラティーナたちに注がれていた、という事実を見くびることはできない。それもただのラティーナではない。声を大にするラティーナだ。母であると同時に女性としてのセクシャリティを自信満々に受け止め、移民虐待に反対し、ラテンアメリカの人種と文化の多彩さをアングロサクソン系米国人に教えてくれる女性たちだ。とりわけ彼女たちのような存在は、まだメディアでは十分に注目されていない。だが、いつかはジェンダー、人種、階級、市民権を超えて人々がありのままの姿で受け入れられる時代が来ることを願いたい。こうした使命は――その使命を自ら選び、守ると決めたなら――NFLのハーフタイムショーをきっかけに始まるのでもなければ、決してそこで終わってしまってはいけないのだ。
スーパーボウルLIVハーフタイムショーのセットリスト
「シー・ウルフ」(シャキーラ)
「エンパイア」(シャキーラ)
間奏:「Ojos Asi」&レッド・ツェッペリン「カシミール」リミックスバージョン(シャキーラ)
「Whenever, Wherever」(シャキーラ)
「I Like It」(シャキーラ&バッド・バニー)
「Chantaje」&「Callaíta」リミックスバージョン(シャキーラ&バッド・バニー)
「ヒップス・ドント・ライ~オシリは嘘をつかない」(シャキーラ)
「ジェニー・フロム・ザ・ブロック」(ジェニファー・ロペス)
「エイント・イット・ファニー」(ジェニファー・ロペス)
「ゲット・ライト」(ジェニファー・ロペス)
「Waiting for Tonight」(ジェニファー・ロペス)
「Booty」、「El Anillo」、「Que Calor」リミックスバージョン(ジェニファー・ロペス&J・バルヴィン)
「Mi Gente」(ジェニファー・ロペス&J・バルヴィン)
「On the Floor」(ジェニファー・ロペス)
「Let’s Get Loud」(ジェニファー・ロペス、エメ・マルベリ・ムニス&チルドレンズ・ヴォイス・コーラス、シャキーラ[ドラム])
「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」(エメ・マルベリ・ムニス)
「Waka Waka (This Time for Africa)」(シャキーラ&ジェニファー・ロペス)
Translated by Shoko Natori
SUZY EXPOSITO
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200205-00033087-rolling-int

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