先住民族関連ニュース

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東京五輪開会式でアイヌ舞踊不採用 「演出の都合」

2020-02-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/07 05:00
 今夏の東京五輪開会式のプログラムで、アイヌ民族の伝統舞踊が採用されない方針であることが6日、関係者への取材で分かった。内閣官房アイヌ総合政策室が道アイヌ協会側に1月末に説明した。五輪開催決定後、道や同協会が舞踊の披露を政府に要望。前向きな感触を得て、道内各地で練習会も行われているが、演出上の都合としてプログラムに盛り込まれない見通しとなった。
 政府関係者や大会組織委員会関係者は「時間も限られており、演出の都合上、難しい」としている。一方、マラソン・競歩の札幌開催(8月6~9日)に合わせ、発着点となる大通公園の西1丁目広場でアイヌ民族が舞踊を披露する機会が設けられるよう、札幌市と協議するという。
 アイヌ総合政策室は、採用の可否について「現時点では答えられない」としている。
 開会式のプログラムを巡っては、高橋はるみ前知事や同協会の加藤忠理事長らが2014年から採用を要請してきた。
 菅義偉官房長官は18年8月、視察に訪れた釧路市阿寒湖温泉で「積極的に応援したい」と発言。同11月の記者会見でも「アイヌの方々のお気持ちをしっかりと受け止め、関係者のみなさんに伝える」と述べるなど後押ししており、大会組織委の森喜朗会長も「古式舞踊を入れるように頼んである」などと前向きな考えを示していた。
 道も採用を目指して関連事業費を計上し、道アイヌ協会が昨年12月から各地で開いている舞踊の練習会などを支援してきた。協会幹部は「アイヌ民族の存在を世界に発信し、権利回復の機運を盛り上げる好機として期待していた。非常に残念」と話す。
 過去の五輪開会式では先住民族を尊重する取り組みが実施されてきた。1994年のリレハンメル冬季五輪では、北欧の先住民族サーミが伝統音楽を披露。2000年シドニー五輪でも、オーストラリアの先住民族アボリジニの陸上選手が聖火を点火するなどし、その後の権利回復の動きにつながった例もあった。(藤本卓郎、金子俊介、斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390859

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修学旅行誘致へツアー 道観光機構 3月、ウポポイなどに

2020-02-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/07 05:00
 道観光機構は3月27日から3日間、修学旅行を担当する道外の教員を招き、道内の観光地を案内するツアーを行う。2015年から毎年行っており、今年は4月に開業する胆振管内白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の案内が目玉。新型コロナウイルス感染拡大や日韓関係悪化などの影響で来道外国人客の減少が見込まれる中、修学旅行の行き先に選んでもらえるようアピールに力を入れる。
 募集人員は、中学高校の教員25人。開業前のウポポイで、国立アイヌ民族博物館などを見学してもらう。ウポポイは学校教育に即した学習プログラムや教材を開発する予定で、アイヌ民族の文化や歴史を学べる場として売り込む。胆振管内洞爺湖町の火山科学館や同管内壮瞥町の有珠山ロープウェイなども案内する。
 北海道を訪れる修学旅行者数は減少傾向にあり、18年度は統計を取り始めた06年度以降で最少の12万3900人。沖縄県の3分の1以下にとどまっている。道観光機構は、ウポポイ開業を機に修学旅行による来道者を増やし、新型コロナウイルスの感染拡大などによる外国人客の落ち込みをカバーしたい考えだ。(石井努)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390856

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開発局人事(7日)

2020-02-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/07 05:00
 ▽開発監理部アイヌ施策推進課長(北海道局企画調整官)八木俊樹
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390843

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アイヌ料理飲食店で提供して 白老で経営者ら向け講習会

2020-02-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/06 05:00
 【白老】町内で飲食店などを営む事業者に、アイヌ民族の伝統料理オハウ(汁物)のレシピを伝授する講習会が5日、町コミュニティセンターで開かれた。町内で居酒屋やカフェなどを営む20人が参加し、現代風にアレンジされた3種類のオハウの作り方を学んだ。
 アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の4月24日開業に合わせ、町内の飲食店で観光客向けにアイヌ料理を提供してもらおうと町が主催した。東京のシェフ寺脇加恵さんがレシピを考案し、講師を務めた。町内でアイヌ語教室を主宰する大須賀るえ子さんがレシピを監修した。
 寺脇さんはシカ肉、サクラマス、ベジタリアン向けの野菜をメインにした3種類のオハウを実際に調理しながらレシピを解説。「ニンニクやワインを加えるとコクが増します」などと参加者にアドバイスした。最後は全員で試食し、味を確かめた。
 町内で食堂などを運営するしらおい食楽の杉本健一社長(38)は「オハウは度々作っていたが、今回のレシピは今風の味付けで多くの人に受け入れられそう。大変勉強になった」と話した。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/390415

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アイヌの遺骨、郷里へ返還を 市民グループが京大に要求書 /京都

2020-02-07 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2020年2月6日 地方版
京都大総合博物館への入館を拒まれた市民グループ。事務長(左端)は慰霊施設へのアイヌの遺骨の集約について「文科省の方針に従い協力している」とのみ答え、やりとりは2時間以上に及んだ=京都市左京区で、南陽子撮影
 人類学者らが北海道やサハリンなどのアイヌ集落(コタン)の墓地を掘り返すなどして持ち去った遺骨を巡り、郷里のコタンに返還するよう求めている市民グループが5日、遺骨を収蔵する京都大総合博物館(京都市左京区)に要求書を提出した。同館は15人ほどのグループの入館を拒み、玄関前で山口悟事務長が受け取った。
 国内では12の大学に1600体以上保管されているアイヌの遺骨の一部は、2019年11~12月、国が北海道白老町に…
この記事は有料記事です。
残り309文字(全文515文字)
https://mainichi.jp/articles/20200206/ddl/k26/040/374000c

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釧路空港、1階のアイヌ文化を紹介するショーケースで展示品を入れ替え

2020-02-07 | アイヌ民族関連
FlyTeam2020/02/06 15:55
釧路空港の1階到着ロビーに設置されているアイヌ文化を紹介するショーケースで2020年1月31日(金)、展示品の入れ替えが行われました。このショーケースは、公益財団法人アイヌ民族文化財団の支援で設置されたものです。釧路空港は、同空港利用の際には見学して欲しいと呼び掛けています。
アイヌ民族文化財団は、アイヌの人々の民族的な誇りが尊重される社会の実現と国民文化の一層の発展を基本理念とし、アイヌの総合的な研究の推進や、伝統的生活空間の再生、理解の促進などを施策の柱としています。
なお、4月24日(金)には北海道白老町に、アイヌ文化の復興、創造の拠点として、民族共生象徴空間「ウポポイ」が開設されます。この開設をを支援する取り組みとして、釧路空港に就航する北海道エアシステム(HAC)では、HAC運航便全路線で「ウポポイ」の特別塗装機を運航します。また、AIRDOは、運航する全14機の搭乗ドア横に「ウポポイ」ロゴマークを掲出するなど、PR活動を展開しています。
https://flyteam.jp/news/article/121040

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Vol.15 すべての命のふるさと パパハナウモクアケア − ハワイ州 −

2020-02-07 | 先住民族関連
USフロントライン-2020年2月6日
世界遺産とは●
地球の生成と人類の歴史によって生み出され、未来へと受け継がれるべき人類共通の宝物としてユネスコの世界遺産条約に基づき登録された遺産。1972年のユネスコ総会で条約が採択され、1978年に第1号が選出された。2019年7月現在、167カ国で1121件(文化遺産869件、自然遺産213件、複合遺産39件)が登録されている。

サンゴ礁の周りでは無数の魚が泳ぎ回る ©︎Mark Sullivan
ハワイ諸島主要8島の北西に、小さな島々が点々と広がるエリアがあるのをご存知だろうか。ここパパハナウモクアケアは、1350マイルに及び線状に連なる島々と環礁群の集合体からなる、世界最大級の海洋保護区。大陸から隔絶された広大なエリアに多種多様な生物が生息する、生き物の楽園だ。
エリア内は海抜マイナス1万5092フィートから902フィートという幅広い高低差で形成されている。周囲には海山と呼ばれる深海の山々やプレートテクトニクスの理解を深める貴重な資料となるホットスポット、広大なサンゴ礁、浅瀬、砂丘、草原などが見られ、変化に富んだ地形が特徴的。また、海洋から陸上にかけて生息する希少な生態系も、進化の過程を知る顕著な見本として注目されている。
多くの研究家を惹きつけるのは、その自然的魅力だけではない。パパハナウモクアケアの島々には、ヨーロッパ人が足を踏み入れる前のハワイ先住民族の考古学的遺跡も残っている。これらの自然と文化の両方の価値が認められ、2010年にはアメリカ初であり、唯一の複合遺産に登録された。
人と自然が密に関わる生命のふるさと
パパハナウモクアケアは、ハワイの言語を組み合わせて作られた名称。パパは「母なる大地」、ハナウは「生誕」、モクは「島」、アケアは「広大」を意味する。ハワイ先住民文化には、人と自然が密接に関わるという考え方がある。彼らにとってこの地は生命のふるさと、そして死後に魂が還る場所と考えられており、ハワイ先住民族の信仰や伝統に則った重要な場所なのだ。ニホアとモクマナマナという2つの島には、先住民が築いた祭壇や聖域など、西欧化以前の考古学的遺跡が残っている。これらの遺跡には独特な特徴があるのだが、ハワイ諸島から約2600マイル南のタヒチ島で見られる石像や彫刻と類似しており、文化的に関連性があると考えられている。
保護区全体の面積は、58万2578平方マイル。大部分を占める海洋地域には美しいサンゴ礁が広がり、色とりどりの魚が群れを成す。浅瀬に棲む60%と深海に棲む90%の魚類、そして40%のサンゴはこの区域の固有種だそうだ。また、保護区内の島々も多くの生物の繁殖地、捕食地として重要な役割を果たしている。現在、22種1400万以上の海鳥がこのエリアで確認されているという。さらに、絶滅の危機に瀕しているハワイアンモンクアザラシ、レイサンダックをはじめ、アオウミガメやクジラなど、貴重な固有種も見られる。
この美しい海とサンゴ礁、そして多様な動植物が棲まう魅力的な風景はぜひ一目見たい景色だが、残念ながら一般の人々が観光で訪れることはできない。かけがえのない自然を守り、貴重な遺産を後世に残すため、保護地区はハワイ州政府や内務省魚類野生生物局などが管理しており、一部の関係者や研究家しか立ち入りできないようになっている。
遺産プロフィール
パパハナウモクアケア
Papahānaumokuākea
登録年 2010年
遺産種別 世界複合遺産
https://www.papahanaumokuakea.gov
https://usfl.com/2020/02/post/126745

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春秋

2020-02-07 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 2020/2/7付
北海道に赴任していた際、忘れがたい人々と出会った。伝統楽器の演奏を学び伝えるアイヌ民族の青年。過疎の村落に移住して農業のリーダーになった大阪市の夫婦。20年も前のことだ。古いスクラップ帳をめくると、北の大地で生きる希望を語ってくれた顔が浮かぶ。
▼根室市の舛潟喜一郎さんもそのひとり。明治の男だ。終戦直後まで北方領土の歯舞群島・水晶島でコンブ漁を営んでいた。納沙布岬から、わずか7キロ。水産資源に恵まれた平和な島だった。初めてお会いした1997年当時、すでに93歳。つえをついていたが、旧ソ連の侵攻後の波乱に富んだ来し方を克明に語ってくれた。
▼取材したのは舛潟さんが訴訟を起こしたからだ。島に残した土地の登記簿の住所変更申請を法務局が拒んだのは財産権を保障した憲法に違反する、と訴えた。「将来の返還に備え土地の権利関係を明確にすることは国益にかなう」。領土問題への世間の関心を喚起する願いもあった。が、敗訴の確定判決を見ずに他界した。
▼都内のギャラリーで開催中の元島民の孫の写真家の個展「島々の記憶」をのぞいた。作品に添えた被写体の望郷のコメントが胸に迫る。今国会でこんな質疑があった。「首相は北方領土を『固有の領土』と言わなくなった」。ロシアとの交渉姿勢を問うた。泉下の舛潟さんは何を思うか。きょうは「北方領土の日」である。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO55364820X00C20A2MM8000/

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コラム凡語:フキノトウ

2020-02-07 | アイヌ民族関連
京都新聞 2020年2月5日 16:00
 暖冬の今年は季節の巡りが早い。京都市左京区の府立植物園では、春の訪れを告げるセツブンソウやフクジュソウの花が例年より2週間ほど早く咲き始めたという▼立春の空気を感じつつ訪ねると、台所俳句の杉田久女が<ほろ苦き恋の味なり蕗(ふき)の薹(とう)>と詠んだフキノトウもぽつぽつと顔をみせていた。てんぷらやあえ物になり、独特の香りとほろ苦さが早春を感じさせる日本の味である▼アイヌの民話に、神の妹が人間界を荒らした罪でフキノトウにされ、人々の平穏を祈る話がある。北方の厳しい冬を耐え、雪解けを待たずに真っ先に姿を見せる小さな花芽が神の化身となる。春を連れてくる使者として▼そういえば、春を待ちわびるように咲くフクジュソウの花の鮮やかな黄色に「神の色」を見たのもアイヌの人々だった。今は亡き作家の立松和平さんによると、心の底を射貫く強い目を「フクジュソウのような眼」と、アイヌの人たちは呼ぶそうだ▼フキノトウは地下茎でつながり、受粉後に花茎を伸ばし、種子を飛ばして繁殖する。今年はフキの葉が枯れずに残っており、これも暖冬の影響ではないかと、植物園はみている▼きょうから今季最強の寒気が日本列島を覆うが、6日を過ぎれば気温が上昇しそうという。今年は春の接近が早過ぎて、戸惑う。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/154226

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この国に生きていく人々の「養生」の基本を、医師が歴史的に説く―奥田 昌子『日本人の病気と食の歴史』磯田 道史による書評

2020-02-07 | アイヌ民族関連

ALL REVIEWS2/6(木) 6:00配信
◆産業医が説く「養生」の基本
日本は1億2000万という大きな人口で「健康長寿」の大国になっている。大陸からの流入と混血で成り立ったとはいえ、島国だから遺伝子や体質に独自性もある。本土の日本人でも12%ほどは「縄文人」由来の列島内の独自性の高い遺伝子があり、沖縄やアイヌはこの割合がもっと高い。したがって、我々が自分の健康を考えようとすれば、日本列島人の「体質史」を知っておく必要がある。体質の獲得には、その集団が何を食べてきたかが決定的に重要である。長期にわたって、日本の人々が何を食べ、どんな死に方をして、いかなる体質に変化していったか。日本人の食物史、体質形成史をみておかねば、我々の健康法も危ういものとなる。
通常、歴史は歴史家が書くが、この本は健康を研究する産業医が書いている。独特な体質をもって、この国に生きていく人々の「養生」の基本を、医師が歴史的に説いた本を紹介したい。
まず、近年の研究で、縄文人が意外に長生きであったとの説を、この書は肯定する。「縄文人の約3割が65歳を超えるまで生きていた」という。事実ならば、ドングリ恐るべし。ドングリを食べる本州の縄文人はでんぷんや糖を摂るから虫歯が多かったという。寄生虫がいて虫歯があっても、それなりに生きたのかもしれないが、縄文人長命説はまだ留保であろうと思う。日本人は遺伝的に結核に弱い。発症率はアメリカの5倍である。近代まで結核は日本の「国民病」で抗生物質が普及する1950年代まで死因の上位にあったが、結核菌が入ってきたのは弥生時代からで、縄文人の結核は現在みつかっていないという。弥生後期の組織的稲作で、日本人の食生活は一変。安定化へ向かったが、採集社会よりも、大人数が密集する機会が増え、結核感染に拍車をかけたのだろう。
現代人につながる生活習慣病の淵源(えんげん)は、古代の貴族にあったろう。奈良朝の貴族が精白米を食したせいでビタミンB1不足となり、脚気(かっけ)が生じた。平安貴族はぜいたくである。仏教の肉・魚食忌避と運動不足もある。本書によれば、藤原道長は蘇(そ)(古代乳製品キャラメル)に蜜をかけて食べるなどして、日本最古の糖尿病患者になったという。貴族の日記を読んでみた歴史学者の目からすれば、宴会・飲酒の記事が極端に多いと感じる。当時の酒は糖度が高いから平安貴族の糖尿病の主因はおそらく過度な飲酒であろう。中世以前の酒の害悪は現在のようにアルコール分というより糖分にあった可能性がある。また、戦国時代から江戸期にかけて、日本人に梅毒が激増したことも触れられる。17世紀の人骨調査の結果も、梅毒が深刻で感染していない人のほうが少なかったとの本書の記述と一致している。現代の日本人は、猛烈な性病感染から生き残った人々の子孫である。
本書の全体を流れるトーンは日本の伝統食への高い信頼感である。鎌倉時代の食をうけつぐ禅僧の食事にも着目する。禅僧の食事は極端な粗食だが、血液検査の結果は異常なしだという。たんぱく摂取量が一般男性の65%、脂質は36%でも、体が機能しているらしい。禅僧には俗っぽい人もいるから、隠れて何か食べてやしないかと、一応、私は疑うが、日本の伝統食の方向性が体質にあっており、健康のために間違っていないという意見には賛成である。現在、大腸がんや乳がんが増え、日本人の体質にあわない洋食化が原因とされがちだが、問題はそこではない、と本書はいう。時間に追われ、食をないがしろにするのが、健康に一番よくない。その通りだと思う。
[書き手] 磯田 道史
歴史学者。
1970(昭和45)年岡山市生れ。国際日本文化研究センター准教授。2002年、慶應義塾大学文学研究科博士課程修了。博士(史学)。日本学術振興会特別研究員、慶應義塾大学非常勤講師などを経て現職。著書に『武士の家計簿』(新潮ドキュメント賞)、『殿様の通信簿』『近世大名家臣団の社会構造』など。
[書籍情報]『日本人の病気と食の歴史』
著者:奥田 昌子 / 出版社:ベストセラーズ / 発売日:2019年10月17日 / ISBN:4584125880
毎日新聞 2020年1月19日掲載
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00004175-allreview-life

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さっぽろ雪まつりのFEEL AINU STAGE ヴァイオリン演奏 式町水晶さん

2020-02-07 | アイヌ民族関連
youtube.com 2020/02/04

2020年さっぽろ雪まつりのFEEL AINU STAGE ヴァイオリン演奏 式町水晶さん
https://www.youtube.com/watch?v=rpky1yrp1YY&fbclid=IwAR3aaQNuDZCuFcKmAo_gVUoQrsMJoyldNY6MMJXgBw9UYP3PWJ9X7BeL2qs

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