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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「生き延びろ、アイヌ」 再挑戦の舞台に込めた思い 宇梶剛士さんインタビュー

2020-02-17 | アイヌ民族関連
共同通信 2020.2.16 10:30

 俳優の宇梶剛士さんは昨年、自身のルーツでもあるアイヌをテーマにした舞台を上演した。物語を通じて描こうとしたものは何か。アイヌであることをどう受け止め、いかに表現しようとしたのか。その思いを語ってもらった。(聞き手、共同通信=青柳絵梨子)
 昨年8月に上演した「永遠ノ矢=トワノアイ」は現代の北海道と遠い昔のアイヌモシリ(アイヌ語で北海道を指す)が物語の舞台です。アイヌ民族にルーツを持つ若者が、自分の存在の不確かさに葛藤する姿を描きました。
 舞台はイソンクル(アイヌの弓の名手)が矢をつがえているところから始まります。松前藩を相手にアイヌが一斉蜂起したシャクシャインの戦い(1669年)の後、いまだ敵方の家老蠣崎広重(かきざき・ひろしげ)を狙うイソンクル。しかし、彼は突然弓を天に向けて射ると残る矢も捨ててしまう。目撃した者の話からイソンクルは「裏切り者」と語り継がれていくことになります。
 物語の最後に、なぜイソンクルが蠣崎を討たなかったのか明かされます。たとえそこで蠣崎を倒しても、次にはさらなる軍勢で攻めてきて、攻防の果てにアイヌは皆殺しにされてしまうだろう。イソンクルは「生き延びろ、アイヌ」と、空に矢を放ったのだと。
 叔父の浦川治造(うらかわ・はるぞう)はよく「どんなに行き止まりになっても考えろ」と言っていました。これはアイヌの知恵だと思えます。イソンクルは、たとえ奴隷になったとしても生きてさえいれば、アイヌの教えは人を立ち上がらせるものなんだと思ったのです。
 小学2年生のころ、自分のルーツを知りました。東京の自宅に木彫りやシカの角がたくさん送られてきて、おふくろ(古布絵作家の宇梶静江(うかじ・しずえ)さん)に「誰から?」と聞くと「アイヌだ」と。それでどうやら自分もそうらしいと思いました。
 1993年に初めて初老のアイヌの男を主軸にした「偽エカシの筏(いかだ)」という芝居を書きました。不勉強もあり儀式の場面でのしぐさやアイヌ模様をぞんざいに表現してしまい、見に来てくれたウタリ(同胞)を悲しませてしまいました。それ以降「触れてはいけない」と思いテーマにすることを避けてきたのです。
 97年に北海道平取町二風谷(にぶたに)に有名なネーティブアメリカンの部族長がやってきて、ダムに沈みゆく沙流川の河原で儀式を行ったのですが、その時、対岸の山を弓をつかみ獣を追いかけて走る自分が見えた気がしました。
 儀式の後にも、通りかかった幼稚園から子どもたちが10人くらい出てきたのですが、どの子も目がくりっとしてコロボックル(アイヌ伝承に登場する小人)みたいなのです。「あ! 幼いころの自分のような子どもらが、あっちにもこっちにも!」とその場から動くことができなくなり、そして「ああ、自分はアイヌなんだ」。理屈や情報でなく、直感したのです。それからも同じような感覚に包まれたことが幾度もありました。
 前作の舞台では9年間温めてきた沖縄の物語を書きました。一歩一歩階段を上がるんだとやってきた果てに、次の段に足を掛けた時に見えた景色はアイヌのことでした。
 もう一度アイヌの物語を書こうと思い定めると、民族共生象徴空間(ウポポイ)のPR大使に任命されました。アイヌの歴史に打ち込まれた負のくさびがシャクシャインの戦いや同化政策、差別だとしたら、アイヌ施策推進法やウポポイは未来へ向かって手をかけるためのくさび。よりよい共生社会が築けるといいな、そうならなければと。(舞台『永遠ノ矢=トワノアイ』は2021年6月に東京、7月に北海道で再演予定)
https://www.47news.jp/4516623.html

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アイヌ民族の衣装 一針不乱に作って300枚 刺しゅうを再現、各地イベントで披露 下河ヤエ

2020-02-17 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2020/2/17付
JR札幌駅から特急列車で約1時間、登別と苫小牧のほぼ中間地点の太平洋沿いに白老町がある。アイヌ民族の人たちが歴史の基礎を築き上げてきた町で、アイヌ民族文化の振興は町の重要な施策の一つでもある。
私は町にあったアイヌ民族博物館に1987年に就職し、古式舞踊や民族楽器「ムックリ」の演奏を国内外で披露してきた。99年に定年退職した後もボランティアや保存会の一員として活動。その一環として民族衣装「ルウン…
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https://www.nikkei.com/article/DGXKZO55628390U0A210C2BC8000/

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三重)アイヌ文化愛した武四郎の縁 北海道と連携強化 

2020-02-17 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2020年2月16日 10時00分
 幕末の探検家で北海道の名付け親として知られる松浦武四郎(1818~88)をしのぶ「武四郎まつり」が、23日に三重県松阪市の松浦武四郎記念館と、近くにある武四郎の実家「誕生地」で催される。武四郎を通じて北海道と三重県の交流連携を強化しようと、22日には三重県の鈴木英敬知事と北海道の鈴木直道知事が記念館で合意を取り交わす。
 まつりは1996年から武四郎の生没月である2月の最終日曜に開かれ、25回目。貴重な調査記録を残し、アイヌ民族を救おうと尽力した武四郎をたたえ、アイヌ文化の体験などの企画を続けてきた。特に「北海道命名150年」「松浦武四郎生誕200年」記念をきっかけに、2018年度から相互交流が活発化している。
 今回は、アイヌ民族文化の啓発などで市と連携協定を結んでいる札幌大のウレシパクラブが、昨年に続いてアイヌ古式舞踊をする(午後1時15~55分)。その伝承・保存に取り組む「旭川チカップニ・アイヌ民族文化保存会」も初参加し、踊りを披露する(午前11時55分~午後0時35分)。北海道白老町には今年4月、国立の「民族共生象徴空間ウポポイ」がオープンする予定で、内閣官房によるPRイベントもある(午前11時10~30分)。
 誕生地では、武四郎を題材にし…
残り:259文字/全文:777文字
https://www.asahi.com/articles/ASN2H7GGMN2FONFB015.html

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北海道の名付け親、松浦武四郎が自費出版した「蝦夷漫画」 構図の元は伊勢市出身の測量士

2020-02-17 | アイヌ民族関連
三重テレビ 2/16(日) 14:44配信
 三重県松阪市出身で、北海道の名付け親として知られる松浦武四郎が自費出版した「蝦夷漫画」に関する特別展が、松阪市にある松浦武四郎記念館で開かれています。
 「蝦夷漫画」は、北海道を6回にわたって調査した松浦武四郎が、アイヌの文化を絵にし、解説を添えて分かりやすく伝えようと約160年前に自費出版したものです。
 会場には、国の重要文化財に指定されている「蝦夷漫画」と、構図の元となった「蝦夷島奇観」の復刻本が展示されています。
 「蝦夷島奇観」は、武四郎より以前に調査をした伊勢市出身の測量士、秦檍麿が描いたもので、「蝦夷漫画」のパネル15枚と実物資料の53点が並べられました。
 素朴な音色が特徴の楽器「ムックリ」や、神に祈りを捧げる時に使用した木製の幣などが紹介され、アイヌの文化をより深く知ることができます。
 この特別展は、3月15日まで松浦武四郎記念館で開かれています。
 また、2月23日には、武四郎をしのびアイヌ文化への関心を深めてもらおうというイベントも予定されています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00010005-mietvv-l24

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〔のぞき見〕鄭保雄さん死去、口琴文化伝承

2020-02-17 | アイヌ民族関連
NNA.ASIA2020/02/17(月)
台湾の先住民族、泰雅(タイヤル)族で、口琴文化の伝承者として活動していた男性、鄭保雄さん(58)が13日、台中市和平区の里冷渓で亡くなったことが分かった。中央通信社などが伝えた。 鄭さんの家族は13日午後、里冷渓支流の水道管の点検に出かけたきり連絡が取れない鄭さんを…
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https://www.nna.jp/news/show/2008379

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風波・北海道白老町ポロト湖畔に誕生するアイヌ文化復興・創造の

2020-02-17 | アイヌ民族関連
建設通信 2020-02-17
 北海道白老町ポロト湖畔に誕生するアイヌ文化復興・創造の拠点となる民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)は、4月24日の一般公開に向け準備も大詰めだ◆開業後の年間来場客100万人を目標に据え、国内外から多くの来場者を見込む。7日にはアイヌの伝統的な家屋である4棟のチセ群が完成し、伝統的なコタン(集落)が再現された◆北海道開発局は、NEXCO東日本、北海道、アイヌ民族文化財団などと連携し、ソフト面の取り組みも活発化させ、旅行会社各社にも積極的なPRを展開中だ◆周辺自治体もインフラ整備を進め、ネットワークの強化を急ぐ。ウポポイはアイヌ語で「おおぜいで歌うこと」。これを機に北海道の認知度を高めて未来の観光客誘致につなげ、全世界にその魅力を発信できる空間・施設になってほしい。
https://www.kensetsunews.com/archives/420452

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