先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

二風谷アイヌクラフトプロジェクト 一般公募した4名のクリエイターとアイヌ工芸作家の協同による商品開発 2022年2月4日(金)より発売

2022-02-04 | アイヌ民族関連
PRTIMES 2022年2月3日 14時18分
北海道沙流郡平取町二風谷エリアに受け継がれてきたアイヌの伝統文化や技術を活かした新たなモノづくりをおこなうプロジェクト
アイヌ文様を掘り込んだ万年筆、ボディバッグ、ツボ押し、晴雨兼用折りたたみ傘、ベルト・・・地元工芸家×公募クリエイターのコラボレーションにより、現代のライフスタイルを意識した、暮らしにとけこむアイヌ文化を発信します 。https://www.nibutani-ainucraft.com/
北海道沙流郡平取町にある二風谷(にぶたに)は、現在もアイヌの伝統が色濃く残る地域として知られています。かつてのアイヌの集落をイメージしてつくられた「二風谷コタン」では、文化継承の拠点としてのチセ(伝統的家屋)の復元のほか、暮らしに関わる生活民具や儀礼に用いる祭具の複製など、アイヌの暮らしを次代に伝えつなげる取組が行われています。コタン近くの工芸家の工房では、日常的に伝統工芸品が制作されています。イタ(盆)などの木彫にみられるアイヌ文様の一つ「ラㇺラㇺノカ」(魚のウロコの形を模したもの)は、二風谷の特徴的な文様として受け継がれています。
平取町二風谷のアイヌ工芸の伝統を未来につなぐことを目的に、平取町アイヌ文化のブランド化推進事業として、2020年10月に始動した「Nibutani Ainu Craft Project(二風谷アイヌクラフトプロジェクト)」。脈々と受け継がれてきたモノづくりの精神を大切に守り、伝統のアイヌ工芸品を丁寧につくり続けながらも直面している「商品社のライフスタイルや価値観の多様化に即した商品の不足」や「人材・後継者不足」という課題の解決のために、コシノ ジュンコ氏を総合デザインディレクターに迎え、4名の公募クリエイター地元工芸家の協同による商品開発を行ってきました。
2021年度は、「暮らしにとけこむアイヌデザイン」をテーマに商品を開発。現代のライフスタイルを意識した、暮らしにとけこむアイヌ文化を発信します。このたび商品が完成し、2月4日(金)より、公式オンラインショップのほか、EQUALAND SHIBUYA(東京都渋谷)でのポップアップショップを皮切りに販売していきます。
テーマ「暮らしにとけこむアイヌデザイン」(5チーム、6アイテム)
このたび商品が完成、2月4日(金)より、公式オンラインショップのほか、EQUALAND SHIBUYA(東京都渋谷)でのポップアップショップにて販売していきます。
テーマ「暮らしにとけこむアイヌデザイン」(5チーム、6アイテム)
『inuye(イヌイェ)』アイヌ 文様を掘り込んだ万年筆

原田 元輝(プロダクトデザイナー)
貝澤 守(アイヌ工芸作家)
【商品/商品名】万年筆/inuye(イヌイェ)
Inuyeはアイヌ語で「彫る、彫刻する、書く」を意味します。
【商品内容】アイヌ工芸の一つ「マキリ」に彫刻されるアイヌ文様を施した万年筆。二風谷のアイヌ工芸家 貝澤守が描く伝統的なアイヌ文様を施したナチュラル、二風谷アイヌの伝統的な彫りの一つ「ラㇺラㇺノカ(鱗彫り)」を元にクリエイターの感性でアレンジを施したホワイトの2色で展開。
【コンセプト】アイヌ工芸の象徴の一つ「マキリ」でも大事にされてきた、贈る・受け継ぐ文化を万年筆に込める。万年筆の機能と情感性に精神的な信仰を刻んでいます。
男性が好きな女性にプロポーズでプレゼントしたマキリのように、この万年筆が人から人へ想いが伝わっていくモノになってくれたらという想いを込めました。
アイヌの工芸品が、日々の生活の中で使われるもの、身近に存在するものになることで、文様が伝える意味・歴史(魔除け、命への畏敬の念)が人の生活に馴染む事を願います。
【販売価格】22,000円(税込)※箱入り
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『RATA (ラタ)』ボディバッグ

今福 弘樹(プロダクトデザイナー)
尾崎 友香(アイヌ工芸作家)
【商品/商品名】ボディバッグ/RATA(ラタ)
アイヌ語の「rataskep(ラタシケプ)」から名付けました。「混ぜ物」を意味します。
【商品内容】アイヌの伝統工芸「カパラミプ」に使用される切伏刺繍から着想を得て、様々な柄の生地を重ね合わせた上から刺繍を施し、現代的な柄に再構築した生地を使ったボディバッグ。アイヌ工芸家尾崎友香氏が刺繍を施した「マスターピース」作成し、そこから生地化、製品を制作しました。試作品ではボディバッグのほかバケットハット、ドキュメントケースも制作しました。今回の商品化ではボディバッグのみとなりましたが、今後は様々なファッション雑貨へ展開していくことを目指しています。
【コンセプト】二風谷アイヌの伝統文様を、現代の生地で再構築し新たなデザインに昇華させ展開する、ファッション雑貨。アイヌの伝統工芸であるカパラミプは、木綿地に当時交易で手に入れた貴重な布などをシンメトリーに配置し、切伏刺繍を施した着物です。これを異文化がミックスされたファッションであったと捉え、この技法を用いて、ヴィンテージの生地や外国で作られた生地を現代的な感覚で再構築し、ファッション雑貨に落とし込みました。魔除けなどの過剰な意味合いをつけられがちなアイヌ文様ですが、もっとシンプルに魅力的なデザインとして、日々の装いのアクセントになって欲しいという思いを込めて制作しました。
【販売価格】7,095円(税込)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『kewotne(ケウォッネ)』つぼ押し

川村 真優香(東京藝術大学大学院在学)
貝澤 太一(アイヌ工芸作家)
【商品アイテム/商品名】つぼおし/kewotne
(ケウォッネ)アイヌ語で「体調が回復する」という意味。
【商品内容】二風谷に自生するハンノキを使用したつぼおし。アイヌ工芸作家 貝澤太一氏が一つ一つ木の形に合わせて制作、木彫を施しています。
【コンセプト】触ってほぐせるアイヌの工芸
アイヌの民具である赤ちゃんのおしゃぶり『テクコクペ』に着想を得て、現代の暮らしに溶け込む癒しグッズ[つぼおし]としてリデザインしました。木材は、実際の『テクコクペ』と同じハンノキを使用しています。ハンノキはアイヌ語で「ケム(血)、ネ(なる)」=「ケネ」と呼ばれ、「血となり薬となる」と言われており、まだ抵抗力のない赤ちゃんが「ケネ」をなめたりかじったりすることで、強く健康に成長してほしいという願いが込められています。
そのような『テクコクペ』から生まれた本製品が、忙しいあなたの日常に寄り添えるアイテムになれればという想いで制作しました。
【販売価格】4,400円(税込)
※1点ずつ手づくりのため、形状や文様はすべて異なります。ご留意ください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『Apunno(アプンノ) 』晴雨兼用折りたたみ傘

白柳 緋里(京都市立芸術大学在学)
原田 祥吾(アイヌ工芸作家)
【商品アイテム/商品名】晴雨兼用折りたたみ傘/Apunno
(アプンノ)アイヌ語で「気をつけて」という意味。
【商品内容】アイヌの工芸品のひとつである「イタ」(平たい木製の盆)の彫刻から着想を得た文様を施したアクリル製の持ち手に、アイヌの民具である花ゴザのチタラペ柄を施した晴雨兼用の折りたたみ傘。
【コンセプト】晴れの日も雨の日も、アイヌ文様があなたを守る木彫りや刺繍でアイヌ文様を施す際に、つかう人の健康や安全を想いながらつくるアイヌ工芸のこころを伝えています。
【販売価格】6,050円(税込)
※持ち手部分は、アイヌ文様を施した木彫のものもあります。
※その場合は、傘生地の色をお選びいただき、製作に1ヶ月程度いただきます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

『Iram no(イラㇺノ)』ベルト
川村 真優香(東京藝術大学大学院在学)
柴田 幸宏(アイヌ工芸作家)
【商品アイテム/商品名】ベルト/Iram no(イラㇺノ)
アイヌ語で「一緒に、ともに、同時に」という意味。
【商品内容】アイヌの伝統工芸の一つ「アットゥㇱ」と北海道産のエゾシカを使ったベルト。オヒョウという樹皮からつくられるアットゥㇱは、耐水性に優れ、使用するごとに手なじみが良くなり独特な風合いを楽しめる。
【コンセプト】いつも一緒に。時を重ねて、ともに深まる。
本製品は、アットゥㇱ織の性質を活かし、長く使うことで風合いの変化を楽しんでいただけるよう北海道産のエゾシカ革とともにベルトにしました。商品名のIram noの意味にあるように、日々をともに過ごしながら、あなたとともに深まっていきたいという思いを込めて制作しました。
【販売価格】35,640円(税込)
※写真はファーストサンプルです。
※本製品は、剣先が25㎝長くなります。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆二風谷アイヌクラフト
https://www.nibutani-ainucraft.com/
こちらの商品の販売場所:
◆二風谷アイヌクラフトECサイトhttps://shop.nibutani-ainucraft.com/
◆“つくって・出会って 二風谷アイヌクラフト”ポップアップショップ
■会期:2022年2月4日(金)~2月27日(日)11:00~21:00
■場所:EQUALAND SHIBUYA (イコーランド シブヤ)
(〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F )
https://equaland.com/equaland_shibuya/
◆参考資料◆
■二風谷のアイヌ文化について
北海道沙流郡平取町にある二風谷は、アイヌ語で「ニプタイ(木の生い茂るところ)」という意味をもつ地域です。太平洋側の⽇高地方に位置し、⽇高最長の大河・沙流(さる)川流域の谷あいに、まちが広がっています。はるか昔、沙流川のほとりにオキクルミというカムイ(神)が降臨し、⼈々に狩りのしかたや道具の作りかたなど、生活文化を教えたという言い伝えがあります。
そのため、この地にはアイヌの伝統がいまも色濃く残されており、木彫、織物などの手工芸品を中心に、伝統技術が受け継がれてきました。
現在は、かつてのコタン(集落)が再現され、活動の拠点としてチセ(伝統的家屋)などの復元と、暮らしの関わる生活民具や祭具の複製など、アイヌの暮らしを伝えつなげる取り組みが行われています。
この二風谷に継承された伝統技術でつくられるアイヌ工芸品には、木彫、織物、刺繍などの手工芸品があり、暮らしを育んできた沙流川流域で発展し、この地域をならではな特徴が見られます。また平取町では、レーザー加工機、UVプリンターを導入した取り組みが始まっています。これらの機器を用いることで従来にないものづくりが可能になり、二風谷らしさをもつ新たな商品開発が期待されています。
■二風谷のアイヌ工芸品について
二風谷の代表的な伝統工芸としての「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥㇱ」があります。これらは2013年、経済産業大臣の「伝統的工芸品」に北海道で唯一指定されました。
「二風谷イタ」
沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆。
モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、ラㇺラㇺノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、沙流川地方に伝えられている彫り方です。
「二風谷アットゥㇱ」
沙流川流域の森が育むオヒョウ等の樹皮の内皮から作った糸を用いて機織りされた反物。二風谷アットゥㇱは、特に糸に撚りをかけることが特徴と言われています。水に強く、通気性に優れ、天然繊維としては類希な強靱さと独特な風合いがあります。着物、半纏、帯、小物等に使用されています。
◆表記に関して
二風谷アットゥㇱのシ、
ラㇺラㇺノカのム、
ニプタイのプ、
ラタシケプのシとプ、
カパラミプのプ、
テクコクペのク、
オキクルミのル
は小文字で表現します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
企画:株式会社ノーザンクロス
ディレクション:株式会社ワンオー
このプレスリリースには、メ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000027699.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化 日常生活に 平取万年筆など5種類販売

2022-02-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/04 05:00

 【平取】世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが総合デザインディレクターを務め、日高管内平取町二風谷のアイヌ伝統工芸家と、公募した東京などのクリエーターがチームを組み商品開発を進める「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」は4日、アイヌ文様を施した万年筆や傘、バッグなど本年度の商品5種類の販売を始める。
 同プロジェクトはアイヌ文化が受け継がれる二風谷で工芸家の伝統技術を後世につなげようと、国のアイヌ政策推進交付金を活用し2020年10月に始動した。
 本年度は「暮らしにとけこむアイヌデザイン」をテーマに、アイヌ文様を取り入れた万年筆やボディーバッグ、折りたたみ傘、つぼ押し、アイヌ民族の伝統工芸品「アットゥシ(樹皮の布)」を使ったベルトの5商品を販売する。
 地元工芸家5人と、昨年6~7月に公募したデザイナーや芸術大の学生ら4人が五つのチームをつくって開発にあたり、同12月の試験販売を経て種類の絞り込みや改善を行った。
 今月上旬に東京で開催予定だった完成発表会は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、商品はいずれも日常生活でなじみの物ばかり。コシノさんは「(アイヌ文化に接していなかった)新たな層から、二風谷アイヌの文化に関心を引きつける入り口になると思う」とコメントしている。
 商品は4千円台~3万円台で、同プロジェクトのホームページ(https://www.nibutani-ainucraft.com/)内のオンラインショップで販売。また、4~27日に東京・渋谷区の「イコーランド シブヤ」でも売る。オンラインショップでは20年度の商品も販売中。
 二風谷民芸組合の貝沢守代表理事(57)は「作品を通してアイヌ工芸の認知度が上がり、若い工芸家の活躍への弾みになれば」と期待している。(杉崎萌)
※「アットゥシ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/641628


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生活にスポット 「アイヌ民族」展 県立歴史博物館 /群馬

2022-02-04 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/2/4 地方版 有料記事 611文字
でひときわ目を引くのが、入り口付近に展示された植物のイラクサから作られた繊維の衣服。アイヌは、エゾイラクサとムカゴイラクサから繊維を取り出して糸を作り、衣服に用いた。襟や袖、背面には繊細な刺しゅうが施されている。
 いつごろ、どこで、誰が使ったのかが明らかにされた資料が数多く展示されているのも特徴だ。イラクサ繊維製の衣服も、1935年に当時の樺太・広地村多蘭泊(ひろちむらたらんどまり)でこの服を着た男性の姿を写した写真が示されている。
この記事は有料記事です。 残り263文字(全文611文字)
https://mainichi.jp/articles/20220204/ddl/k10/040/074000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鑑賞眼 ニットキャップシアター「チェーホフも鳥の名前」 ダイバーシティ最前線の100年

2022-02-04 | 先住民族関連
産経新聞 2022/02/03 12:00
鑑賞眼 ニットキャップシアター「チェーホフも鳥の名前」 ダイバーシティ最前線の100年
ロシア人と日本人の間に生まれたマーシャ(山岡美穂)に求婚する荒木医師(西村貴治)=伊丹公演にて(井上大志撮影)
(産経新聞)
日本とロシアに挟まれたサハリン島(樺太)に暮らす、国籍や人種の違う3家族の激動の100年を、優しく静かな目線で描く。
京都を拠点に活動するニットキャップシアターにより2019年に初演された。ごまのはえ作・演出で、第64回岸田國士戯曲賞の最終候補作品となり、今回は再演となる。
物語は1890年、帝政ロシア領時代に劇作家のチェーホフ(千田訓子)が訪れ、結婚披露宴に参加するところから始まる。「三人姉妹」の一場面を彷彿とさせる状況。ここで発される例の有名なセリフは、今作を貫く縦糸のように、繰り返し効果的に使われる。
次いで1923年、日本領時代に宮沢賢治(千田)が来る。この島を訪れた作家たちの場面が終わって、1945年の終戦間際からが真骨頂だ。物語は転がり落ちるように加速し、それ以前とは迫力が違う。
北方民族とロシア人の間に生まれ、日本人として戦争に行った青年(池川タカキヨ)やその妹(高原綾子)、国籍により避難も引揚げもままならなかった朝鮮人の父(門脇俊輔)や娘(仲谷萌)、妻と次女を失い、シベリア抑留となった日本人医師(西村貴治)と長女(山岡美穂)。
目を覆いたくなるような悲劇ばかり。どの登場人物にも血が通っている。もしかしたら、ぎりぎり肉声を聞ける世代の話だからかもしれない。
そして1980年代、やりきれなさを飲み込んで、それでも歴史は続いていく。三人姉妹を思わせる、老いた3家族の娘たちにスポットライトが当たって終幕。
数世代の23人以上の登場人物を9人の俳優で演じ分けることで、誰が誰の子孫であるか一目瞭然。木製の小物や舞台装置、田辺響による民族楽器などの演奏と、黒木夏海による歌が抒情を掻き立てる。
ロシア人、日本人、朝鮮人、ニヴフやアイヌなどの北方民族が暮していた国境地帯の日々は、昨今持て囃されるダイバーシティについても示唆に富んでいる。
1月26日〜30日、東京都杉並区の座・高円寺1。(三宅令)

公演評「鑑賞眼」は毎週木曜日正午にアップします。
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/entertainment/sankei-_entertainments_QALYA5LXIJJBTHLU34FVRG2G5Y.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茎に通した人間の椎骨、約200本発見 略奪で破壊された遺骨修復か ペルー

2022-02-04 | 先住民族関連
CNN.co.jp2/3(木) 8:21配信
 ペルー南部のチンチャ渓谷にある先住民の墓地の遺跡調査で、アシの茎に人間の椎骨(ついこつ)を通した標本約200本が見つかった。これまで知られていなかった独特の方法で遺体を扱っていたことが分かったとして、国際研究チームが1日の考古学誌に発表した。
アシの茎に通した椎骨は、先住民の大規模墓地「チュルパス」で発見された。制作されたのはインカ時代が末期を迎え、欧州人による植民地化が進んだ1450~1650年ごろと推定される。
同地で発見された192本はほとんどが、それぞれ1人の人物の遺骨から作られていたことが分かった。
論文筆頭筆者で英イーストアングリア大学のジェイコブ・ボンジャース氏によると、この時代のチンチャ渓谷は、疫病や飢饉(ききん)のために人口が激減した「激動」の時代だった
欧州人が到来する前のチンチャ渓谷は1000~1400年ごろまでチンチャ王国が栄え、強大なインカ帝国と同盟を結んでいた。しかし欧州の植民地化が進む中、世帯主人口は1533年の3万人から、1583年までに979人へと激減した。
ボンジャース氏によると、同地では何百もの墓地で、欧州人が金銀の装飾品の略奪や先住民の宗教や風習の根絶を目的に、略奪を繰り返していたことが分かっている。
アシの茎に通された椎骨を調べた結果、略奪によって破壊された遺体を修復するために制作された可能性があることが判明。放射性炭素年代測定を行ったところ、椎骨をアシの茎に通す作業は、遺体が最初に埋葬された後に行われていたことが分かった。
「茎に通した椎骨は、墓荒らしに対して死者を復元するためにつくられたと思われる」とボンジャース氏は解説する。「茎に通した椎骨は、欧州の直民地化に対する直接的な、儀式化された、先住民の反応だったことが、我々の調査で分かった」
チンチャ峡谷の先住民にとって、死後も完全な姿を保つことは極めて重要だった。近郊の先住民族チンチョロ人は、エジプトより何千年も前から、死者を弔うミイラ制作の技術を持っていたことで知られる。
アンデス山脈のミイラが欧州人によって破壊されると、先住民は破壊された遺体からできる限りの部位を救い出し、新しい儀式を形成した。
今回見つかった茎に通された椎骨も同様に、略奪で破壊された遺体を修復して形を整えようとしたものだった可能性がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f29b09b9806b56f154edbba03e06a142ff2a86c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松前藩家臣5344人名簿化 資料館元館長15年がかり 系統整理、先祖探しやすく

2022-02-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/03 05:00
 【松前】渡島管内松前町の松前城資料館の元館長久保泰さん(75)が、松前藩家臣の出自や経歴をまとめた「松前藩家臣名簿」を自費出版した。足かけ15年で完成させた労作。今でも先祖の足跡をたどりに来町する子孫が少なくない中、専門家は「松前藩の家臣を初めて体系的にまとめた書籍。子孫が先祖を探しやすくなる」と評価している。
 名簿は江戸時代の1604年(慶長9年)に成立した松前藩の家臣のうち、史料に根拠が残る5344人分を五十音順にまとめた。1789年(寛政元年)以降の家臣はほぼすべてを網羅している。家老から足軽までの階級、本家や分家の系統、関わった歴史上の出来事などを記した。
 アイヌ民族の指導者の肖像画「夷酋(いしゅう)列像」の作者として知られる画人で家老の蠣崎波響(はきょう)(本名・蠣崎廣年)や、波響の孫で、1854年(安政元年)に米海軍提督ペリーが箱館に来航した時の応接使だった松前勘解由(かげゆ)ら著名な家臣は詳細に記載した。
 久保さんは「足軽から家老手前まで出世した家臣もおり、家柄だけでなく、能力主義も取り入れて藩を機能させていたことが家臣の経歴を調べて分かった」と語る。道教大函館校の佐々木馨名誉教授(75)=日本史学=も「家臣団の本家や分家の系統が整理され、藩の内部構造が分かる」と評価した。
 久保さんは1974年から町教委に勤務し、町史編さんに携わった。町教委時代は遠方から自らの家系を調べに来る家臣の子孫に「十分に協力することができなかった」との思いもあった。役場を定年退職して松前城資料館館長に就いた2007年から名簿の編さんを始め、20年の同館退職を経て昨年12月に完成させた。特定の家臣の経歴を詳説する続編の出版も計画中だ。
 家臣名簿はA4判、316ページ。100部印刷し、55冊は道内の主要図書館などに寄贈した。取り置き分などを除いた残り38冊は希望する子孫や研究者らに5千円(送料別)で販売する。問い合わせは函館市の三和印刷(電)0138・45・0845へ。(久保吉史)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/641079

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする