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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ伝統工芸「アットゥシ」復活 幕別の保存会に奨励賞 十勝のオヒョウ樹皮活用

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 20:47

【幕別】アイヌ民族文化財団(札幌)の本年度アイヌ文化奨励賞に、幕別町の「マクンベツアイヌ文化伝承保存会」(広川昌嘉会長)が選ばれた。十勝で数年間途絶えていた広葉樹「オヒョウ」の樹皮を使った伝統の織物作りを復活させたことが評価された。十勝からの受賞は3年連続。
 同会は2005年設立。歌や踊りではなく、十勝のアイヌ民族に伝わる植物採取の文化を継承する珍しい団体だ。
 和人を含む会員6人で構成。道などからの助成金は受けず、アイヌ文様の刺しゅう小物を販売して活動資金を得ている。
 伝統工芸品「アットゥシ」の製作は2年前に始めた。十勝ではここ数年、作り手が高齢化するなどして文化が途絶えていた。広川会長の妻和子さん(63)が「このままではいけない」と危機感を覚え、日高管内平取町二風谷の職人らに技術を学んだ。
 アットゥシ作りには根気がいる。樹皮は温泉などに漬けて柔らかくし、乾燥させてから手作業で0・2ミリほどに細かく裂く。これをつなぎ合わせて長い糸を作り、織り機で反物に仕上げる。1着を作るには約2キロの糸玉が必要という。
 和子さんは「完成には、ものすごく時間がかかる。大変だけど、十勝でこの技術を伝承できるアイヌはもう私しかいない」と覚悟を語る。
 表彰式は4日、町役場で行われた。同財団の常本照樹理事長から賞状を受け取った広川会長は「大変光栄な賞。人数の少ない保存会なので、できる範囲で文化の伝承活動を続けたい」と話した。(三島今日子)
◆アットゥシのシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/647013

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チリ「ヤーガン語」話せる最後の1人 93歳で死去

2022-02-18 | 先住民族関連
中京テレビ2022.02.17 14:24

南米・チリの先住民族「ヤーガン族」の末裔(まつえい)で、独自の言語「ヤーガン語」を話せる最後の1人だった女性が93歳で亡くなったことがわかりました。
AFP通信によりますと、亡くなったのはチリのパタゴニア地区に住むヤーガン族のクリスティナ・カルデロンさん(93)です。
ヤーガン族は約6000年前にパタゴニア地区に住みつき、狩猟民族として栄えました。約150年前には3000人ほどいましたが、西洋人が移住してきて混血が進み、クリスティナさんは国が認める最後の純血のヤーガン族でした。また、独自の「ヤーガン語」を話せるのもクリスティナさんのみとなっていました。
クリスティナ・カルデロンさん(2017年撮影)「私が死んだら、悲しいことですが、すべてが終わってしまうと思います」「もう誰もヤーガン語を話さなくなるでしょう」
クリスティナさんはチリ政府から2009年に人間国宝として認定されていました。
https://www.ctv.co.jp/ctvnews/news91qixpanvk35oiip1m.html

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東胆振21年度上期 観光客0.5%減234万人 コロナ自粛響く IC開通 苫小牧は増加

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 20:28
 胆振総合振興局のまとめによると、2021年度上期(4~9月)の東胆振1市4町の観光客数は前年同期比0・5%減の計234万6800人だった。新型コロナウイルス感染拡大による往来自粛が響き、2年連続の減少。苫小牧市は新たなインターチェンジ(IC)開通による交通アクセス向上などが追い風となり、前年を唯一上回った。
 東胆振の観光客数はコロナ前の19年度上期(340万人)の7割程度。緊急事態宣言の発令によるイベント中止などで、20年度に続いて低調だった。
 自治体別では、白老町が94万6100人(前年同期比5・6%減)。虎杖浜地区の温泉や、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」などの集客施設があるため、胆振11市町で最多だった。
 道の駅あびらD51ステーションのある安平町は49万5200人(同2・3%減)。厚真町は6万6800人(同3・2%減)、むかわ町は5万1800人(同17・8%減)だった。
 苫小牧市は前年同期比9・6%増の78万6900人。同振興局は増加の要因について、道央道苫小牧中央ICが20年12月に開通したことで市外から苫小牧市街地に行きやすくなったことや、新型コロナの感染リスクが広がる中でゴルフ場やキャンプ場といった屋外レジャーを目的とした近郊からの訪問が増えたことを挙げた。
 21年度下期(10月~22年3月)は、道の旅行助成事業「新しい旅のスタイル」の効果もあって12月までは上向きだったものの、感染が急拡大した1月以降は再び人の動きがストップ。同振興局は「下期の観光客数も引き続き伸び悩むだろう」とみている。(工藤雄高)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/646998

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登別「ヌプル」ロゴマーク選んで 情報発信拠点 市が投票開始 アイヌ文様施した3案

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 20:19

【登別】市は、JR登別駅隣接地に建設中の情報発信拠点施設ヌプルのロゴマークを決める投票を始めた。市が公表した3案から選ぶ。いずれもアイヌ文様を取り入れ、交流促進や魅力体験への願いが込められている。市は3月9日までの期間中に最も支持が多かったマークを採用する。
 デザイン案はそれぞれ十字模様の「ウタサ」や、目を意味する「シク」、渦巻き模様の「モレウ」などの文様を施している。案Aは「交流する時間」、案Bは「輝く未来や時間」、案Cは「登別のさまざまな魅力体感」といった意味や願いが込められている。
 施設の愛称「ヌプル」はアイヌ語で「色の濃い」という意味。市は「愛称に合うデザインを選んでほしい」としている。
 施設は今年10月に工事を終え、2022年度中に開業の見通し。2階建てで延べ床面積1440平方メートル。観光案内所、市登別支所の窓口、飲食店などのテナント、キッズコーナーやオープンスペースが入る。登別の魅力やアイヌ関連情報、市内外の観光情報も発信する。
 投票は市民以外も可能で1人1票。市役所や登別中央ショッピングセンター「アーニス」などに投票箱が置かれる。市公式ホームページ、メールからも応募できる。問い合わせは市観光経済部商工労政グループ(電)0143・85・2171へ。(渡辺愛梨)
◆ヌプルのルとシクのクは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/646996

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美幌峠レストハウス1階を全面改修 4月21日開業

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 19:06 更新
 【美幌】美幌商工会議所(後藤哲也会頭)は、道東観光の拠点である美幌の魅力を発信しようと、美幌峠レストハウス(道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠)の1階を全面改修する。テナントを一新し、美幌の商品を販売するセレクトショップ、美幌の食材を使用した飲食店、カフェやスイーツ店も入る。観光名所などの情報コーナーも設置。四季を通じてイベントも企画し、集客につなげる。4月21日の開業を予定する。
 現在の建物は2002年の建設。鉄骨造2階建てで、1階は560平方メートルある。老朽化も進んでいることから、コロナ後を見据えて改修し、合わせてテナントを入れ替えることにした。総事業費は約7200万円で、国の補助金約5千万円、町の補助金2千万円を充てる。
 テナントは、全国展開するパン店「小麦の奴隷」、アイヌ民族の伝統料理を提供する札幌の「海空のハル」、飲み会後などにパフェを食べる「シメパフェ」を広めた札幌の「ディップ&メリー」、札幌のセレクトショップ「可不可」の4店。美幌の食材を使ったメニューを提供するとともに、オホーツクや国内各地の商品を販売する。以前から人気がある美幌峠の名物・揚げイモとクマザサの粉を入れたソフトクリームは継承する。
 イベント関連も、地元特産品のマルシェ、屈斜路湖を望むヨガ体験、施設2階のテレビモニターを使ったeスポーツ大会のほか、常勤カメラマンによる峠での写真撮影サービスも検討する。
 美幌峠を訪れる人は、1995年度の約133万人をピークに、コロナの影響を大きく受けた20年度は約39万人まで落ち込んだ。後藤会頭は「美幌でなければ食べられないメニューの提供や美幌の特産品の販売が一番の目的。観光客も地元の人も普段から気軽に足を運んでもらえる施設にしたい」と力を込める。
 また、美幌峠周辺では、美幌地区三町広域観光協議会(宮田博行会長)が22キロの自然歩道「屈斜路カルデラ外輪山トレイルルート」の整備を進めており、23年の事業開始を目指している。
 美幌峠は中間点に位置していることから、施設内でのトレッキング用具のレンタルなども視野に入れている。宮田会長は「新施設をきっかけに、ルートを歩く人も増えてくれれば」と期待する。(阿部誠)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/646910

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札幌冬季五輪招致 年内開催地決定に正念場 秋元市長に聞く

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 13:02 更新
 札幌市の秋元克広市長は14日、招致を目指す2030年冬季五輪・パラリンピックについて北海道新聞のインタビューに答えた。3月上旬から道民に行う意向調査で、招致への支持が半数を下回った場合でも招致活動を継続する考えを表明。コロナ下でも進める理由について「国際オリンピック委員会(IOC)が年内にも開催候補地を絞りこむため」と述べ、招致実現には今手続きを進める必要があるとの認識を示した。内容を詳報する。
■14年に活動開始
――新型コロナウイルス感染の急拡大に記録的な大雪が重なり、市民が招致についてじっくり考えられる状況にありません。なぜ今、進めるのですか。
 「札幌市の招致活動は昨日今日始まったのではありません。26年大会招致に関する14年の意向調査や市議会決議を受けてスタートし、18年の胆振東部地震の影響で30年招致に方針転換しました。IOCは30年大会の候補地を絞り込むプロセスに入っており、早ければ年内に方向性が出ます。招致活動はこの日程との関係で進めており、今のタイミングでなければいけない状況です。コロナ下ではありますが、大会概要案を公表し(市民との)対話事業を始めました。市民に伝え切れていないことは質問と回答をまとめた資料を作るなどして継続的に説明します」
 ――30年大会を札幌で開催する意義は何ですか。
 「札幌市は今ちょうど、22年度から10年間のまちづくり計画を策定中です。人口減少、少子高齢化、環境問題への対応、共生社会の実現など、今後の課題について目標値を設定します。五輪・パラ開催が決まれば、官民挙げて目標を実現する旗印になります。民間投資も進みやすくなるはずです」
 ――30年大会の開催経費は2800億~3千億円となる計画です。19年試算から100億~900億円圧縮しましたが、市民は過度な将来負担になることを懸念しています。
 「経費のうち施設整備費は800億円(市の負担450億円)。老朽化した体育館や、選手村にする市営住宅の建て替え費用などです。しかしこれは五輪・パラを開催しなくても必要な経費です。過度な負担にならないよう30年かけて償還するような市債を発行し、1年当たりの予算を抑えます。残りの大会運営費2千億~2200億円は、開催が決まったら集まる(IOC負担金、スポンサー、チケット収入などの)民間資金が財源。市民の負担になるものではありません」
 ――経費が招致段階の2倍に膨らんだ昨年の東京大会のようになりませんか。
 「東京大会では招致段階で見込んでいなかったセキュリティーの経費や大会期間前後の会場使用料も、札幌大会では積算しています。つまり見込んでいない経費はないということです」
■住民投票しない
 ――全道1万7500人に行う3月の意向調査で招致の是非を決める明確な基準を示さないのですか。
 「東京大会で五輪そのものやIOCに対する不安や不信感が表面化しました。なので今回の意向調査は賛成、反対だけでなく、その理由も問います。例えば反対の人が何を懸念するのか。解決できないことなのか。市民の期待や心配を把握し確認するのが目標です」
 ――支持が半数を下回っても断念しないのですか。
 「意向調査は招致の是非を決める住民投票ではなく、政策判断のために行います。調査で招致を支持した人の数がすべてではなく、(招致活動を継続するかは)市議会議論なども勘案して判断します」
 ――IOCは地元住民の支持率を重視しており、支持が半数を下回れば開催都市に選ばれないのでは。
 「他の都市と比較し、極めて北海道の支持率が低い場合は、不利に働きかねないとは思います」
 ――住民投票を行う考えはありませんか。
 「今のところありません」
 ――米国ソルトレークシティーなど海外四つの国・都市も30年招致を目指しています。
 「札幌は国際大会の運営能力の評価が高く、ボランティアを含めた組織力も売りです。(札幌で行われた)東京大会のマラソン、競歩では急な会場や時間の変更がありましたが、しっかり対応しました。(勝算は)十分あると思います」
 ――30年大会の1年後となる30年度末予定の北海道新幹線札幌延伸を大会前に前倒しするよう国などに求める考えはありませんか。
 「30年2月の五輪開幕に間に合うのが理想的。国の予算を含めかなりの人・モノ・カネが投入されないと実現しないので(国や建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に)要請はしていきます。ただ札幌延伸の前倒しが招致の絶対条件とは考えていません。五輪開幕前の延伸が実現しなくても招致時期を34年に変更するつもりはありません」
 ――1972年札幌五輪ではスキーのコース整備に伴う恵庭岳の森林伐採が批判を浴びました。
 「72年のような森林伐採は許されません。30年大会は地球温暖化の原因となる温室効果ガスの削減量が排出量を上回る『クライメート・ポジティブ』な大会にしなければなりません」
■世界へ魅力発信
 ――2月上旬の大雪で、札幌圏のJRやバスが何日も運休しました。大会期間中、同じような大雪で混乱したら対応できますか。
 「大雪で交通が寸断されても競技日程が組めるかなど、新たなリスクとして対応を整理します。車いすやベビーカーの冬場の移動の快適さも含め、今後の8年間でクリアしたい」
 ――平和の祭典である五輪の政治利用やIOCの商業主義に批判があります。
 「国や文化の違いを超えスポーツを通じて平和的に調和の取れた発展を目指す五輪・パラの精神は非常に重要。ただ残念ながら注目度の高さもあり政治的に翻弄(ほんろう)されています。理想論ですが、各国が本来の趣旨に基づき努力するべきです」
 ――IOCやバッハ会長は信用できますか。
 「IOCがコロナ下で東京大会を強行したという声がありますが、目標に向かって努力してきたアスリートのことを考え、日本の政府関係者も開催する道を探ったと理解しています。IOCだけが悪いというものではないと思います」
 ――開催概要案に盛り込んだ大会のレガシー(遺産)の一つ「世界に誇れるスノーリゾート」の具体的なイメージがわきません。
 「札幌は都心の近くに良質な雪質のスキー場が点在し、都市観光や食と一緒にスキーやスノー・アクティビティが楽しめます。例えば雪まつりを見ながらスキーもする。都市型の多様なリゾートを提供できます。中国では北京冬季五輪をきっかけにスキー人口が増えています。富裕層向けのホテルや移動手段の整備を含め、開催が決まれば民間プロジェクトが進み、スピードも上がると思います」
 ――五輪・パラは世界最大のスポーツイベント。どのような大会にしたいですか。
 「北海道の食の魅力などに加え、先進的な環境の取り組みやアイヌ民族を含む多様性を認める共生社会を世界に向けて発信したい。最高レベルのスポーツを直接観戦できるのは地元開催ならでは。子供たちに海外に目を向けるきっかけにしてもらうため、72年札幌五輪と同じように学校の冬休みの一部を大会期間中にずらすことを検討します。エキシビションとして雪合戦やスポーツ雪かきを披露し、札幌の生活や文化を発信することも考えたい」(聞き手・水野富仁、石垣総静)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/646807

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『ゴールデンカムイ展』キービジュアル&グッズ情報など公開 来場者特典はミニ色紙

2022-02-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/17 10:00
人気漫画『ゴールデンカムイ』の大規模展覧会「ゴールデンカムイ展」の作者・野田サトル氏の描きおろしキービジュアルが公開された。
 同展は、120点を超えるイラストのほか、作中に登場したアイヌ民族の民具資料をはじめ関連資料を多数展示。金塊争奪戦を発端とした元軍人の杉元佐一やアイヌの少女・アシ(リ)パらの躍動を体感、2人がたどった旅路を追体験できる空間となっている。
 来場者特典は、曜日替わりで野田サトル氏の描きおろしのミニ色紙をプレゼント。公式サイトではグッズ情報も公開され、展覧会は、4月28日~6月26日にかけて東京ドームシティ Gallery AaMoで開催される。
※アシ(リ)パのリは小文字が正式表記
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/646717

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『ゴールデンカムイ展』4月28日より開催 作品の魅力を凝縮した空間が登場!

2022-02-18 | アイヌ民族関連
ぴあ2/17(木) 10:02
明治末期の北海道・樺太を舞台にした、莫大な埋蔵金を巡る生存競争サバイバル漫画『ゴールデンカムイ』の世界を体感できる大規模展覧会『ゴールデンカムイ展』が、4 月28 日(木)より東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催される。
北海道北広島出身の野田サトルが描く『ゴールデンカムイ』は、2014 年より「週刊ヤングジャンプ」で連載をはじめ、最新コミックス28巻でシリーズ累計発行部数1800万部超(2021 年12 月時点)の人気漫画。「マンガ大賞2016」第1位 、「第22 回手塚治虫文化賞」マンガ大賞を受賞、大英博物館「The Citi exhibition マンガ」展(2019)のキービジュアルを担当するなど、国内外で評価が高い作品だ。
同展では、120 点を超えるイラストのほか、主人公の元兵士の青年・杉元佐一の軍帽、アイヌの少女・アシ(リ)パのマキリ、「第七師団」鶴見篤四郎の軍服など作中に登場したもののモデルとなった、ここでしか見られない作者所蔵の資料や、各地の博物館からの民具、関連資料を多数展示するほか、金塊争奪戦に参戦した主要キャラクターが一堂に集結。また、金塊の在り処を示す暗号の刺青が彫られた24 人の囚人たちを、網走監獄内をイメージした空間で紹介。さらに、物語の始まりから今までを飾ったカラーイラストが、様々なサイズで壁一面を色鮮やかに覆う予定だ。
冒険、歴史、文化、グルメ、狩猟などの魅力に溢れた“和風闇鍋ウエスタン”『ゴールデンカムイ』の世界を、個性的すぎるキャラクターとともに余すことなく体感したい。
※アシ(リ)パのリは小文字が正式表記
https://news.yahoo.co.jp/articles/f5f3b6053549927ad22a383258341f4a3dc591e1

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マレーシアの総人口は3244万7385人=国勢調査

2022-02-18 | 先住民族関連
アジア エックス2022年2月17日
 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は2月14日、2020年度の国勢調査の結果を発表。外国人を含む総人口が3,244万7,385人となり、過去10年の年平均増加率(CAGR)は1.7%だったと明らかにした。
内訳は、マレーシア人が2,980万人で、全体の91.7%を占めた。外国人が270万人で、8.3%となった。
 総人口のうち1,700万人が男性、1,550万人が女性。人口性比(女性100人に対する男性の数)は110だった。
 世代別でみると、0ー14歳は780万人で構成比は24.0%だった。15ー64歳が最も構成比が高く69.3%(2,250万人)。65歳以上は220万人で6.8%となり、前回調査時の5.0%から高齢化が進んだことが伺えた。
 民族別ではブミプトラ(マレー人および先住民族の総称)が最も多く構成比は69.4%。華人系が23.2%、インド系が6.7%、その他が0.7%だった。
 地域別で最も人口増加率が高かったのはプトラジャヤで、4.7%アップした。それにセランゴール州(増加率2.7%)とマラッカ州(同2.3%)が続いた。一方でサラワク州は0.2%増にとどまり、最も増加率が低かった。
(提供:ASIA INFONET.COM)
https://www.asiax.biz/news/59628/

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美しい毒「水銀」に翻弄される男たちを壮大なスケールで描く大河ドラマ|『竜血の山』レビュー

2022-02-18 | アイヌ民族関連
本が好き2/17(木) 18:00
『竜血の山』中央公論新社 岩井圭也/著
重く鈍いきらめきが、この世に存在することがすべての悲劇のはじまりだっただろうか。
その重みに選ばれ導かれるように、栄華と衰退を辿った者がいた。
その輝きに憑りつかれ、焦がれながらも決して手に入れることのできなかった者がいた。
「水銀」という鈍く光る物質に魅入られた男たちは、運命とともに絡み合いながら落下していく。
けれどもいつか、私たちの知らない場所で――この世を超えた場所で“奇跡”へと二人が辿り着いているならば、銀色を抱き笑っているだろうか。
物語は北海道に未開の水銀鉱床が発見されたことからはじまる。
昭和13年、道東にある山麓で正体不明の石が発見された。
鉱山技師として新鉱脈の発見に奔走する那須野寿一は、赤黒く血のような色をしたそれを、ひと目で硫化水銀が含まれているものだと悟った。見ただけで高純度の水銀が含まれているのが分かる。さらに、地下から湧き出た自然水銀の水溜まりを発見するという驚きの僥倖を目にする。
水銀は軍需物質として高い価値をもつが、国内の産出量不足により外国からの輸入に頼っている状況だった。純度の高い水銀、ましてやそれが大量に眠る鉱山があるという予感は、莫大な富を生む金の卵そのものであった。
長年培ってきた職業的勘と、そして、水銀の魔力にすでに侵されていたのだろう――
寿一は、辺気沼付近の小さな町でさらなる調査を進める。その場所で出会った少年が彼の運命を、いや互いの人生を大きく変えることになる。
山に分け入り鉱床を探す一行は、不自然に下草が踏み固められた形跡を発見する。地元の人々もこの先には集落などないと言っていた場所だ。不審に思いながらも進んでいく最中、藪の中から唐突に顔を覗かせた少年がいた。年は、寿一の息子と同じ頃だろうか。彼の瞳は薄い褐色を宿し、透き通るように輝いていた。
瞬く間に姿をくらました少年の足取りを追ううちに、地元民もその存在を知らない集落へとたどり着いた。その場所で再会したのは、探し続けていたあの少年だった。
榊芦弥(サカキアシヤ)という名の少年が、寿一をさらなる水銀世界へ引きずり込むことになろうとは誰が予測できただろうか。
外界との接触を断ち閉ざされたその集落は、老爺が村を牛耳る形でひっそりと運営がされていた。彼らの存在を知るのは町医者のみで、産地をごまかした「みずかね」を売り細々と生計を立てていた。
それだけでなく、この集落の人々には驚くべき秘密があった。年に一度、彼らにとっての聖地である〈湖〉の水銀が含まれた水を、みなが口にするのだと言う。それは湖の底に眠るとされる大蛇である主への誓いであり、一年の息災を祈る儀式であった。
しかし、「普通」の人間が、水銀を口にすることなどありえない。水銀は人体に有毒な物質で、水銀による中毒症により現場を離れる多くの鉱夫がいることがその証拠であり、後年に重大な公害事件の原因ともなった猛毒である。
水銀を口にしながらも平然と暮らしている人々がいることは、その理の外で指を加えるしかない多くの者にとって、「水銀に愛されている」と考えざるをえないことであった。
この山は何かがおかしい。他の世界とは異なる法則に支配されているようだった。
大量の水銀が――竜の血が枯れることのなくこんこんと湧くこの地は、神に守られた場所であるがゆえか。そして、水銀の毒に侵されない特異体質をもつのは、神に愛されるがゆえのことか。
それとも。
外部からの侵入を拒絶する老人たちと、危機感を抱く若い世代の間で相容れない部分はあった。しかし、水銀に類まれなる耐性を持つ〈水飲み〉たちに特別な待遇をすること、聖地である〈湖〉に部外者は一切立ち入らないという条件の下、村は解放され、近代産業の介入を受け入れることとなった。
アイヌ語で赤い岩という意味を持つ「フレシア」と名付けられたこの地は、こうして長きに渡り閉ざされていた門戸を開いた。
昭和17年、フレシアで所長に任命された寿一と、部落から〈水飲み〉として派遣された16歳になったアシヤは水銀採掘に邁進していく。学校へ通っていないため読み書きはできない、けれど高給を取る水飲みたちへの他鉱夫からの嫉妬は激しいもので、馬鹿にされ蔑まれてもフレシアに愛されているのは自分達なのだという尊厳のみが彼らを奮い立たせる。
戦争が激しさを増す一方、人員不足に喘ぐ現場の疲弊がピークに達した頃だった。アシヤの幼馴染でもある親友が落盤事故によって命を落とした。誰よりもまっすぐな眼差しをもつ〈水飲み〉たちのリーダーであり、どんな時もアシヤに力強く助言をしてきた男の落命は、アシヤのみならず、ともに育ってきた仲間たちを落胆させ、燃え上がる怒りの炎に十分すぎるほどに火を点けた。
過酷な労働下に置かれた〈水飲み〉への待遇の改善、そして亡き友への謝罪を求め、アシヤは寿一を人質にとる。しかしそこで、アシヤの計画を食い止め、また人質になった寿一を解放したのは――
寿一の息子であり、アシヤとは全く違う出自と立場にありながら、水銀に魅入られてしまった若き青年、那須野源一だった。
アシヤと源一の人生は、加速度を増しながら奇妙に入り組みはじめていく。
会社存続のため、さらにはアシヤの特殊能力を買ったうえで、人質事件を不問にしたことに不満を募らせる鉱夫に嵌められ、忘れ去られた立杭に取り残されたアシヤ。落ちていた鎌の刃は錆びついており、丸腰のアシヤには脱出など不可能だと思われた。しかしアシヤの決死の行動がきっかけで吹きだした大量の自然水銀に命を永らえさせられ、奇跡のような脱出を遂げた。命からがら抜け出たアシヤをいち早く見つけ救助したのは、他でもない源一であった。
「不死身の鉱夫」と呼ばれ、羨望の眼差しを受けるようになったアシヤと、その命を救った源一。
山に愛された男と、その男を助くる使命を授けられた男。
いつしか、二人の人生はフレシアの山と一蓮托生になっていった。
戦争の激化による、採掘量のさらなる増大。過酷な労働はつづくが、東洋一の水銀採掘場となったフレシアは、町を形成し、多くの人々が暮らす場所になった。
けれど、社会情勢に容易く左右されるこの場所で、やがて来る敗戦の影響は避けられず水銀の市場価格は暴落した。また同時期、乱掘により悲鳴を上げはじめた山から水銀が採れなくなり、業績不振による大規模な人員整理は避けられなかった。
復活と衰退を行き来するフレシアにおいて、ただの〈水飲み〉であったアシヤは組合長へと祭り上げられ、源一は父を超えんとするかのように幹部へと昇り詰めていく。
しかし、男たちの背中には、亡き親友の影が張りつき失踪した父の像が揺らめく。そして、フレシアに魅入られ巣食われるほどに、その肩には罪と秘密が圧し掛かる。
すべては、水銀が毒だから。
けれど、美しくきらめく毒に罪を擦りつけ逃げおおす道など、二人の前にはなから存在しなかった。
二人の受難はつづく。
朝鮮戦争の勃発による特需景気もつかの間、再び冷え込む市場。小さな山のなかで繰り返される内部闘争という名の権力争い。そして、フレシアの息の根を止めるがごとく起こった戦後最大の公害事件である水俣病の発生。
たった30年で山は絶え、その間に多くの人々の命が犠牲になった。
父、母、親友。ともに育った友。ささやかな幸せを分かち合った家族。
大切な人ほど己の手の平から零れていった。
あんなにも豊かな血を流し涙を零していた竜が棲まう地、ここにはもう誰一人として大切な人は残っていない。
アシヤと源一。美しい毒に翻弄された二人の男が最後に求めた場所。
そこでは、喪われた人々が何の憂いもなく暮らしていると信じた。今この時もこんこんと湧きつづける未開の鉱床があると夢見た。信じなければ、縋らなければ、生きていくことはあまりに辛かった。
二人の妄想であり、最期の願いを託した夢。銀色にきらめくほとりで、再びみなと暮らせたなら。時代に潰され、水銀に生涯を奪われた二人が目指したのは、桃源郷ともいえる夢の場所だった。
その夢を、その願いを、どうして笑い飛ばすことができようか。
愚かな道を選んだ二人だった。破滅へと自らが突き進んだゆえの結末だった。
しかし、それは人間なら誰しもがもつ愚鈍さと浅薄さであり、また心があるがゆえに迷い惑ってしまっただけではないか。
二人の一生を「不幸せ」だったと決めつけることなど、どうしてできよう。
あまりにも壮絶な男たちの人生だった。手触りまで感じられるほどのリアルさで迫りくる物語を衝撃とともに受け止めることしかできず、言葉が奪われてしまったかのような日々を過ごした。ここに辿り着くまでに、失ってしまったものも多分にあっただろう。
けれど、この物語はこれから私とともに生きていく。いつか内側から浸食されるかもしれないという危険性を感じとっていてもなお、手放すという選択肢は私のなかに存在しない。
ともに生き、ともに焼かれ。
残る白骨に宿る鈍いきらめきの美しさを、私はすでに知っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/843d44ccbaebefe092e14a41545bee715d3c00e2

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